1949年から1954年までの約6年間、南米コロンビアに、選手たちから“エル・ドラード”(中世の冒険家が南米のどこかにあると信じた幻の黄金郷のこと)と熱烈に歓迎され、その一方で彼らを強奪された世界各国のクラブから“海賊行為以外の何物でもない”と非難された当時の世界トップリーグがあったのをご存じだろうか。 この世界フットボール史上空前絶後のリーグに、現代のパリ・サンジェルマン、チェルシー、レアル・マドリーにも似た、その名も「ミジョナリオス」(成金、大富豪たち)という金満クラブがあった。 このクラブでアルゼンチンの天才アルフレッド・ディ・ステファノ(注:1955年に創設された欧州チャンピオンズ・リーグで、レアル・マドリーのエースとして5連覇を達成。ペレが出現するまで「史上最高の選手」と評された)ら世界各国のスーパースターを「移籍金踏み倒し」という掟破りのやり方で獲得。強奪。他クラブも同じやり口