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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/terracao (14)

  • 卒論修論のために、これから統計学を学ぶつもりの人に知って欲しい5箇条 - 女教師ブログ

    大学1年から生物学部とか経済学部に在籍している人なんかは、「統計学」の体系的なトレーニング受けざるを得ないと思うので問題はないのですが、問題はそういうトレーニングをすっ飛ばしたまま、統計解析が必要になる人の場合。例えば、学部時代は英米文学専攻で統計に無縁だったけれど、大学院で英語教育系に転向した人。あるいは、教育方法論系の研究室にいてフィールドワークばっかりやっていたけれど、統計系の分析も必要になった場合。 1. 先輩から教えてもらわない まず、一番やってはいけないのが、先輩の院生に教えてもらうということ。「あの先輩に、色々教えてもらいたい(ハート)」など下心がある場合はまた別ですが、純粋に統計学“だけ”を学びたいなら先輩に教えてもらうのは危険です。 あなたは統計学初心者ならば、その先輩が「きちんと統計解析を理解している」かどうかを知る術はありません。周囲の評判というのもありますが、そもそ

  • 「決まり文句に開き直る」メソッドはおもしろい - 女教師ブログ

    「死んだ○○が喜ぶと思うのか!」「喜ぶんじゃね」この受け答えは笑った。 タイトルだけだと若干文脈がわかりづらいので、私が勝手にアレンジするとこんな感じ: 若い男「どうしてユカリを殺した???」(と言いつつ首を絞める)いかにも悪そうな社長「ぐあぁ...や、やめろ...」若い男「こ、殺してやる!」社長「...ぐ...え...くぁwせdrftgyふじこ」船越栄一郎「待て、やめるんだ!」若い男「うるさい!来るな!」船越栄一郎「そんな事して、ユカリさんが喜ぶと思うのか!」若い男「ユカリって、こういうの、普通に喜ぶよ」 * * * * * 「決まり文句に開き直る」っていうのはおもしろい。「そんな身も蓋もないこと言って(笑)」というのが8割、「その発想はなかった!」というのが2割くらいで、おもしろいのだ。 サスペンスドラマ関連で言えば、他には、「(泣きながら)あんたになんか、私の気持ちはわかんないのよ!

  • 「学会語」翻訳辞典 - 女教師ブログ

    「学会語が難しい!」という話をたまに聞くので翻訳(意訳?)してみました。他にもたくさんあった気がするんですがとりあえずこれだけ。 「太字」=学会語(ふつうの字)=日語 「大変興味深い発表をありがとうございました」(お前の発表に興味深いところは特になかったので具体的に言及しないよ)「非常に示唆に富むお話でした」(具体的にどんな示唆が得られるかさっぱりわからなかったよ)「膨大な資料を駆使していて大変な努力の跡が伺えるのですが…」(努力すりゃあいいってもんじゃないよ)「非常に丁寧にまとめられていて、大変勉強になりましたが...」(「まとめ」なんて誰だってできるよ)「単なる用語の確認ですが…」(お前の用語の使い方、間違ってるよ)「単なる質問ですが、XXXの定義を教えてください」(お前、もう少していねいに言葉を使えよ)「最初のほうで聞き漏らしてしまったかもしれませんので、リサーチクエスチョンについ

  • 和田中の学校改革から、小学校英語教育改革へ ―書評『杉並区立「和田中」の学校改革』 - 女教師ブログ

    読書杉並区立・和田中。藤原和博・前校長の一連の教育改革手法で日中から注目を集めてきた学校である。しかし、その注目の多くが、民間出身校長という存在や「よのなか科」「夜スぺ」「ドテラ」といった「新規な手法」に集中していたことも事実である。書は、そうした「ハレ」の部分だけでなく、「ケ」にも光を当てる。「画期的な」カリキュラムの裏側にある、普通の日常。その「普通の公立中学」の側面を、「研究者」という第三者の目を存分に利用しながら、長期間にわたる調査(エスノグラフィー・インタビュー・アンケートなど)に基づき描出した好著。書の第II部では、和田中の生徒がどう変わっていったか、すなわち和田中改革の特色をアンケート調査の分析結果にもとづき論じていた。しかし、執筆者の期待に反してか(?)、私には「画期的な改革をしても『変わらない部分』というのは意外なほど多いものだな」と映った。つまり、「子どもたちの不

  • SMAP「世界に一つだけの花」は、ネオリベ礼賛の歌です - 女教師ブログ

    音楽, すごく役に立つ知識 「世界に一つだけの花♪」という歌は競争否定の共産主義礼賛の歌ですか? - Yahoo!知恵袋 「競争否定」だなんてとんでもない。この歌は、「お前らは『市場』の上で、身の程に合ったことやってりゃいい」、つまりネオリベラリズム礼賛の歌だ。  花屋の店先に並んだ  いろんな花を見ていた冒頭でいきなり持って行かれる。いきなり「花屋」だ。どうして「野原」ではないのか。どうして「道ばた」ではないのか。 この歌は、これ以降最後まで、「花屋」を前提に展開する。それは、「市場」を強く意識しているに他ならない。  人それぞれ 好みはあるけれど  どれもみんな きれいだねつまり、花たちは「花屋=市場」にいるからこそ「きれいだね」なのだ。「野原」「道ばた」のようなそもそも「市場=競争」から降りている花たちは、そもそも問題にされていないのである。 そして「人それぞれ 好みはある」のである

  • あのー、すいません、普通に「死に神」だと思うんですが... - 女教師ブログ

    メディア朝日「死に神」報道に法相激怒 「死刑執行された方に対する侮辱」 今月17日に宮崎勤死刑囚(45)ら3人の死刑執行を指示した鳩山邦夫法相を、朝日新聞が18日付夕刊で「死に神」と報道したことについて、鳩山法相は20日の閣議後会見で、「(死刑囚は)犯した犯罪、法の規定によって執行された。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。(記事は)執行された方に対する侮辱だと思う」と強く抗議した。 「死に神」と鳩山法相を表現したのは、18日付朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」。約3年の中断を経て死刑執行が再開された平成5年以降の法相の中で、鳩山法相が最も多い13人の死刑執行を行ったことに触れ、「2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」とした。 会見で、鳩山法相は「私を死に神と表現することがどれだけ悪影響を与えるか。そういう軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしていると思う

  • 君が代はかっこいいと思う愛国者だからこそ、愛国教育に反対する! - 女教師ブログ

    見出しは演出です。asahi.com:朝日新聞のニュースサイト愛国教育を推進しよう - (元)登校拒否系 君が代は実はかなりかっこいい。日国の「伝統」とされる軍歌や演歌の旋律・和声にありがちな「うざさ」が一切なく、非常に洗練され計算され尽くしており、それでいてシンプルな秀作である。君が代はいきなり、ハ長調でいうところの「レ」からメロディが始まる。これは、教会旋法でいえば、Dドリアンであり、マイルスデイヴィスら多くのジャズジャイアンツが好んだモード奏法であると言えるだろう(例えば、「ソー・ホワット?」や「マイルストーン」)。しかし、多くのモードのジャズチューンが8小節単位で旋法が変わるのに対し、君が代の場合は、中盤、1小節単位でめまぐるしく「Dドリアン→Aエオリアン→Dドリアン」を往復する。なんと複雑な和声進行なのか!つまりだ。マイルスデイヴィス登場の実に半世紀以上も前に君が代は洗練された

  • 論争に絶対負けない議論ハック(心構え編) - 女教師ブログ

    (”前回のウィキペディアをパクった記事” が思いがけず炎上したので、これに乗じますよ的な第2弾)前回は、話し合いでよく現われる「ダメな論証方法」をとりあげたのですが、今回はもうすこし広く、「もうそれほとんど精神論じゃね?」的なハックをお送りします。というわけで、「論争に負けない心構え」です。だんだん自己啓発セミナー臭がして参りました!。小飼弾には、ぜひレビューを書いて頂きたいと思いますので何卒よろしくお願いします。 1.論争に勝とうとしない論争に負けないには、勝とうとしなければ良い――矛盾しているようですが、真実です。分かりやすく言えば、論争を「勝ち負け」という土俵からずらす、ということです。勝ち負けにこだわると妥協案・折衷案・ハイブリッド案への志向は低下し、止揚も生まれません。しかし、「いや、言いたいことはわかるが、論争のなかには、勝ち負けが前提になってるものもあるだろ?」という反論が来

  • 話し合いをダメにする論証パタン13個(有意義な論争のための議論ハック) - 女教師ブログ

    ↓こちらに続編あります↓ 論争に絶対負けない議論ハック(心構え編) - 女教師ブログ ====== 常々「ダメな論証方法」に関する話が好きで、自分でも色々考えたりしていたのだけれど、先日、ウィキペディアでまさにそれがリスト化されているページを見つけ、とても嬉しくなってしまった。誤謬 - WikipediaList of fallacies - Wikipedia, the free encyclopediaというわけで、以下は、wikiのページから13個の「間違った論証方法」を抜粋・再構成して、勝手に自分で例を考えてみたものです。こういうのを俗に、人の海パンで水泳をする、と言うんですね。 論理ルールの違反1. 後件肯定: 「PならばQだ」という論理を改変し、逆に「Qだ」から出発して「Pだ」を導く 例「瀧沢の彼女・奈々子は『もし浮気したら、別れるから!』と言っていた。最近、彼らは別れたらしい

  • J-POPの政治学:大塚愛「さくらんぼ」、aiko「花火」 - 女教師ブログ

    音楽J-POPの事なかれ主義イデオロギー(および恋愛原理主義イデオロギー)がムカツクと言ってたわけだが*1、むしろ聴き手側のほうが勝手に政治性を見いだせばいいんじゃないかと思った次第。 1.大塚愛「さくらんぼ」 愛し合う2人 幸せの空  隣どおし あなたとあたし さくらんぼこの歌のモチーフは明らかに日米同盟である。日と合州国の異常とも言えるほどの「熱愛ぶり」を、「さくらんぼ」というメタファーで皮肉っている。しかしなぜサクランボなのか。当然ながら、それは日米友好のシンボルとされている桜(=ポトマック河畔の桜並木)を強く意識しているからである。 手帳開くと もう 2年たつなぁって  やっぱ実感するね なんだか照れたりするね そういや ヒドイ コトもされたし  ヒドイ コトも言ったし  中実がいっぱいつまった 甘い甘いものです「ヒドイ コトもされた」とは間違いなく「原爆投下」「在日米軍によるヤ

  • はてブの誤読コメントから思い知る「言葉のチカラ(笑)」 - 女教師ブログ

    粘直, 言語「暴行した米兵が悪いのは当然だが...」という譲歩レトリックから思い知る「ことばの力(笑)」 - 女教師ブログ はてなブックマーク - 「暴行した米兵が悪いのは当然だが...」という譲歩レトリックから考えた「ことばの力(笑)」 - 女教師ブログ最初に言っておくけど*1、おいらは、「国民の誤読権は、これを尊重する」にコミットするよ!でも、今回のはちょっとばかし誤解されすぎかなーと思ったから*2、解説するね!文章を小難しく書きすぎたおいらが悪かったから、易しい表現で前回のとまったく同じ趣旨を書くよ! * * * * * *「暴行した米兵が悪いのは当然だが...」っていうのの「言葉のチカラ(笑)」はすごいね!  例の沖縄少女暴行事件に関して。花岡信昭さんとかが「暴行した犯人が悪いのは間違いないが...」という譲歩を入れつつ、「ついていった少女も不用心」とか「この事件を政争の具にする反

  • 「暴行した米兵が悪いのは当然だが...」という譲歩レトリックから思い知る「ことばの力(笑)」 - 女教師ブログ

    言語, メディア(誤読注意!)記事の意図は「自分を中立だと思ってる人って譲歩使うよねー」ではありません。「譲歩使うと、自分が中立だと思いこんじゃいがちだよねー」という話です。つまり思考が言語(表現)を規定するんではなくて、言語が思考を規定するってことです(思想界隈では別に大したアイディアではありませんが) 面倒くさいのでいちいち引用しないが、例の沖縄少女暴行事件に関して、・暴行した犯人が悪いのは間違いないが、ついていった少女も不用心であり問題があった(大意)・米兵の犯罪は決して許されることではないが、この事件を政争の具にする反基地・反米勢力はいかがわしい(大意)とコメントする人がいる。例えば、花岡信昭とか。 id:yuki_1989が、「『米兵が悪いのは当然として』これ言っておけばいいだろう的自称中立厨はほんとうに多い。」*1ということを言っていて、私も以前はその通りだと思っていた(これ

  • 英文を村上春樹風に訳しなさいというふざけた課題 - 女教師ブログ

    (→こちらに後日談があります:http://d.hatena.ne.jp/terracao/20080204/1202133915) 昨日、英語II の試験があったのだが、そこに出てきた問題が「次の対話文を、村上春樹風に訳しなさい」だった。 なんだそりゃ!ふざけんな! でもやってみた。 問題1A: Is that a dog?B: No. It is a horse.私の訳「アレって、結局のところ、犬みたいなものじゃないの?」直美はわからない、という顔をして不機嫌そうにそうつぶやいた。「いや、それはちがう。馬、そう、馬みたいなものさ。でもそれは僕らにとって問題じゃない。僕らは、今夜、四谷のラブホテルでセックスをした、それだけのこと―――」僕が言い終わらないうちに、直美はベッドから起きあがり、言った。「セックスについて、軽々しく語らないでよ」今思い出しても恥ずかしくなるほど、僕は、未熟だった

  • なんで第2外国語やるの? - 女教師ブログ

    私の専門は英語教育なんだが、修士時代の所属は「英語教育コース」ではなかったので、幸い(?)英語以外の外国語(教育)を専門とする友人に恵まれていて、ちょうど昨日、その友人たちと「第2外国語の学生って大概やる気ねーじゃんwwwwww」ってなかんじの茶飲み話をした関係で、そもそも第2外国語をやる意味はなんだろうかと、帰りの電車で考えてみた。 で、そう言えば、90年代初めの東京大学の教養学部学部報に、外国語教育改革の文脈で第2外国語の意義がとくとくと述べられていたのを思い出した。以下抜粋*1:[英語が]「役に立つ」と称する人たちは、自分自身が現代の功利主義、産業主義、科学技術万能主義の意識構造に閉じ込められていることに気づかない。…大学は一からこうした社会の功利主義に抵抗することをやめたのか…[社会が偏った方向に行く時、それに歯止めをかけるのが大学の役割ではないのか] (上島、1990年 4月号)

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