東京大学アイソトープ総合センターセンター長 / 東京大学先端科学技術研究センター教授の児玉龍彦さんに、ユレッジでインタビューして来ました。近著、『放射能は取り除ける 本当に役立つ除染の科学』の内容を踏まえ、南相馬市を中心に現在も福島の除染活動に携わる児玉さんには、東日本大震災を引き金にしたこの国が抱える環境問題について、科学者としての知見を軸に、しかし現場に寄り添いながら、この国の科学技術が果たすべき役割について、示唆をいただきました。 取材:加藤 康祐 【加藤】先日、トークイベントにうかがった時に、福島の方が来られていて、今までは、やれることがわからなかったけど、やれることがわかったから、やれるようになった、というお話をされているのが印象的でした。『放射能は取り除ける』というタイトルの本を出版されたこと自体が、色々な人に、放射能を取り除けるのか取り除けないかという、根源的な問を投げかけて