この1月上旬,インド・ニューデリー郊外にある日系自動車メーカーの工場を見学した後でクルマで市内のホテルに戻る途中のことである。中心部に近づくにつれてクルマが増えてきて,ついにひどい渋滞に巻き込まれた。交差点では,車線などお構いなしにギリギリ通れる隙間があれば突っ込んでくるので,クルマで埋め尽くされた状態になった。 すると,このクルマとクルマの狭い隙間を縫うようにして物売りの人々がやってくる。ミネラルウオーター,ジュース,新聞,花・・・。さらには,携帯電話機のような電気製品まで売っている。大人だけでなく,子供も売りに来る。そういえば,タイのバンコク,マレーシアのクアラルンプール,インドネシアのジャカルタでも同じような感じだった,などと思い出していると,「危ない!」と思わず声を出してしまうほどの光景を目にした。 渋滞の真っ只中で大道芸をする少女 7,8歳くらいの少女がクルマとクルマのわずかな空
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