四回生のゼミは裁判員制度。 あと1年ほどで制度が導入される。 ゼミでこの件について論じるのはもう4回目である。 毎回学生さんたちはなんとなく片付かない顔になる。 そもそも、この制度を「導入しよう」と言い出したのは誰なのか。 それがわからないのである。 「導入しよう」と言い出した以上は、その人たちにとっては、制度の導入によって何らかの利益が見込めると思ったはずである。 何の利益か。 それがわからない。 法務省にとって、この制度の導入はどんな利益があるのか。 最高裁の HP にはこう書いてある。 「国民のみなさんが刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,司法に対する国民のみなさんの信頼の向上につながることが期待されています。」 なんということもない文言であるが、こういうことを最高裁が言い出すということは言い換えれば、「裁判が身近ではなく、わかりにくく、司法に対する国民
MIYADAI.com Blog (Archive) > ゼミ生向けの講義を、ゼミ生がテープ起こししてくれました « [videonews.com] マル激トーク・オン・ディマンド更新しました | (上にアップロードしたものの続き[容量限界ゆえ]) » 一ヶ月ほど前にゼミ生の希望でやった特別講義です。 大学での僕のゼミの難易度がよく分かるだろうと思います。 ただ、僕のゼミの標準からいうと、やや平易だろうと思います。 というのは、ゼミ生とは違うお客さんが何人かいたからです。 ──────────────────────── 宮台真司 特別講義「裁判員制度の是非」 ──────────────────────── 【原則と運用の板挟み】 ■裁判員制度を考えると二つの問題に突き当たります。第一に、近代法の原則を知らないので、制度を評価する際の物差しがメチャクチャになるという問題。もう一つは、裁判
「平成21年5月21日から裁判員制度が実施されます。裁判員制度とは,国民のみなさんに裁判員として刑事裁判に参加してもらい,被告人が有罪かどうか,有罪の場合どのような刑にするかを裁判官と一緒に決めてもらう制度です。国民のみなさんが刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,司法に対する国民のみなさんの信頼の向上につながることが期待されています」 最高裁のホームページでは裁判員制度についてそう説明されている。あれよあれよというまに採用が決定され、実施も目前にせまっている裁判人制度は、独特の法システム社会である日本に果たしてなじむのだろうか。 * * * * 郷原 まず国民の司法参加は、やった方がいいのか、やらなくてもいいのか、二分法なんですよ。そうしたら、やった方がいいということになる。なぜなら、外国の多くの国でやっているから。 武田 最高裁のHPでも「国民が裁判に
2009年06月10日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer 過度に発達した司法は茶番と区別がつかない - 書評 - 裁判官に気をつけろ! 出版社より献本御礼。 裁判官に気をつけろ! 日垣隆 初出:2009.06.05; 販売開始まで更新 2003年刊行の単行本に、裁判員に関する序章を増補した上で文庫化したものだが、裁判が「他人事」ではなくなる今年にあって、本書の価値はかつていないほど増している。市民必読の一冊だ。 本書「裁判官に気をつけろ!」は、「そして殺人者は野に放たれる」の著者による「弾劾裁判」。多彩な著者であるが、なんといってもこの分野におけるジャーナリスト第一人者である。わかりやすく、面白く、そして笑い飛ばすには痛すぎる。 目次 - 文藝春秋|裁判官に気をつけろ!(日垣 隆)にないので手入力 序章 裁判員制度を笑う 第1章 意外と法律問題はおもしろい 第2章 犯罪を
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