コロナウイルスによる新型肺炎(COVID-19)への対策の1つに手指の消毒が ある。そのため消毒用アルコールが品薄になっているが、その影響で誤って有害なメタノールを消毒に使ってしまうトラブルも起きているようだ(黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition)。 一般的に消毒用として使われるアルコールはエタノールだが、それとは別に「燃料用アルコール」などとしてメタノールも流通している。しかしメタノールは人体に有害であり、摂取すると失明や命に関わることもある。また、気化したものを吸い込むだけでも悪影響があり、消毒用としての利用は危険だ(NHK)。 ただ、一般には区別が付きにくいのも事実で、イランでは「アルコールを摂取すると対策になる」とのデマを信じてメタノールを含む密造酒を飲んだ27人が死亡する事故も発生しているという(時事通信)。