参照整合性(Referential Integrity)とは,テーブル間のデータの整合性を保つための仕組みである。例えば,「受注テーブルの商品番号カラムには,商品テーブルの商品番号カラムに同じ値がなければならない」といった制約を維持するための仕組みである(図1)。RDBMSはこの整合性を維持するための機能として,「参照整合性制約」といった機能を持つことが多い。これは,定義された参照整合性をチェックし,整合性を逸脱するような値がテーブル内に存在しないようにする機能である。この機能を使用する場合は,テーブル定義の際に「Constraint句」を用いることが多い。 参照整合性制約機能は,誤ったデータがテーブルに含まれないようにするには効果的な機能である。だが,むやみに使うと問題を引き起こすことがあるので,注意が必要だ。 データ移行時にエラー 最も問題が起こりやすいのは,データを移行する際だ。先の