世帯で最も年収が高い人(以降、世帯主)が年収1200万円以上の世帯に対する児童手当の特例給付(以下、特例給付)が、2022年10月支給分から廃止されることで閣議決定されました。目的は待機児童問題の解消の財源に充てるためだそうです。 これに対して様々な意見が飛び交っていますが、誤解や論点がズレた議論が多く見られ、問題の本質が隠れてしまっていると感じます。 そこで、少しでも多くの人に正しい認識をもっていただきたいと考え、本記事を書きました。 扱う問題の特性上、最初に私の立場を明確にしておきます。 私には幼稚園児の子どもがおり、基準となる年収を超えているため、特例給付廃止の対象です。 年間6万円の特例給付が無くなることで生活が困窮するわけではありませんが、以下で述べる3つの問題に対して、怒りを覚えています。 また、国民間の分断により、政府の横暴がまかり通ってしまうことにも危機感を抱いています。
![年収1200万円以上の児童手当廃止に対する誤解と問題点](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f46a7fc58396a25c3b4f462f50b7b13ceaed9d30/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi0.wp.com%2Fshel-kimura.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F02%2F4215493_s.jpg%3Ffit%3D640%252C427%26ssl%3D1)