◇成魚増へ「今は我慢」 「白身のトロ」と称される高級魚「ノドグロ」の資源保護を目指し、浜田漁港(浜田市)を拠点に沖合底引き網漁を営む地元の全船団5組(10隻)が3月15日から、日本海の漁場に禁漁区を設定して試験操業している。小型の漁獲を控え、数年後に成魚の漁獲量を増やそうと、県水産技術センター(同市)が提案した。小型を使う「一夜干し」の人気は高いが、船団側は「将来に備えるための我慢だ」としている。(岡信雄) 地元の水産加工業者によると、ノドグロは浜田市の市場の競りで小型でも1キロ当たり1700円、大型は7000円ほどの値が付くことがある。地元の居酒屋でも刺し身や煮魚のコース料理は1万円を超える。 市によると、漁期は例年8月16日~翌年5月31日。県外船も含めた浜田漁港の年間水揚げ量は、2013年は251トン(約3億1000万円)、14年は約186トン(約2億7900万円)、15年は約230