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科学と書評に関するbookseller56のブックマーク (16)

  • 生殖医療の衝撃 石原理著 - 日本経済新聞

    10月は生殖医療をめぐるニュースが新聞紙面を飛び交った。アメリカで報告された第三者のミトコンドリア提供を受けた「3人の親」を持つ赤ちゃんの誕生。九州大学・林克彦教授による、培養皿の上でマウスのiPS細胞から大量の卵子が得られ、その卵子から正常な個体をつくることができたことの報告。そして、どのニュースにもこんな文章がくっついていたはずだ。「倫理的な問題が伴い、今後の議論が必要となるだろう」では、

    生殖医療の衝撃 石原理著 - 日本経済新聞
  • 酒、悪態、怠惰、ストレスを肯定する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』 - HONZ

    時間は充分にあったはずなのに、締め切り間際まで仕事がはじめられない。ついつい悪態をついてしまう。酒を飲んではいけない時に飲みすぎる──いわゆる「悪癖」はままならない人生に常につきまとう影のようなものだが、書はそこに切り込んで「実は、悪いと言われていることにも効用があるんじゃないの?」と問いかけてみせる。そうだったら実に嬉しい話だ。 書では1章が「セックス」、2章「酒」、3章「悪態」、4章「危険運転」、5章「恋」、6章「ストレス」、7章「サボり」、8章「死」とそれぞれの章で悪癖に対する「効用」を探っていく。とはいえ、効用があるとはいってもこじつけめいたものであれば興ざめである。その点、書の著者はイギリスのキール大学の心理学講師であり「悪態をつくことにより苦痛を緩和する」研究でイグ・ノーベル賞を受賞している専門家で、各種実験をおもしろおかしく紹介しながら、あくまでも科学としての妥当性につ

    酒、悪態、怠惰、ストレスを肯定する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』 - HONZ
  • 書評・最新書評 : 近代科学のリロケーション [著]カピル・ラジ - 中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■インドで協力して築かれた土台 近代科学は純粋に西ヨーロッパ発のものとして理解されるべきなのだろうか。そうではない、という非ヨーロッパ出身者の反論は、自分が属する文化に科学的思考はすでに存在していたんだといった、ナショナリスト的なものにならざるをえないのだろうか。そもそも近代科学とは何なのか、地上を覆いつつあるこの普遍的合理性への信頼は、具体的にはどのように形成されてきたのだろう。 こうした問いに答えるため、カピル・ラジは植民地インドの六つの事例を選んだ。17世紀末にフランス東インド会社で働いていた外科医が編んだインドの草誌。18世紀のイギリス人地理学者が作成したインド亜大陸地図。19世紀カルカッタ(コルカタ)の二つの高等教育機関と、カシュミール地方を探索した測量隊。 そこに浮かび上がるのは劣等視され搾取される被支配者ではなく、ともに共通の科学知のプラットフォームを築いていく協力者として

    書評・最新書評 : 近代科学のリロケーション [著]カピル・ラジ - 中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 資産家の娘と結婚、土下座…ノーベル賞受賞者たちはいかに研究資金を獲得してきたか - エキサイトニュース

    今年のノーベル賞の自然科学系3分野(生理学・医学賞、物理学賞、化学賞)の受賞者が出そろった。まず発表されたノーベル生理学・医学賞に、東京工業大学の大隅良典栄誉教授(1945年生)が選ばれたことはすでに周知の通りである。 今回の受賞決定に際しては、3年連続で日人ノーベル賞が出たことが大きく報じられる一方で、大隅が記者会見で「いま、科学が役に立つというのが数年後に企業化できることと同義になっているのは問題。役に立つという言葉がとっても社会をだめにしている。実際、役に立つのは十年後、百年後かもしれない」と発言したことがクローズアップされた。これは応用研究とくらべて、基礎科学研究には予算がつきにくい現状を訴えるものであった。 五島綾子『ブレークスルーの科学――白川英樹博士の場合』(日経BP社、2007年)。日にもブレークスルー(革新的・独創的)の科学研究のシーズ(種)が生まれているのにもかかわ

    資産家の娘と結婚、土下座…ノーベル賞受賞者たちはいかに研究資金を獲得してきたか - エキサイトニュース
  • 『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』 めくるめく触覚の世界とその裏側 - HONZ

    触って、触られて――。他人とのそうした身体的接触を、人生最大の愉しみと考える人も少なくないだろう。しかし、「なぜ感じるのか」「どう感じるのか」という問いに何かしらの答えを与えられるという人は、おそらくほとんどいないのではないか。書は、そのようなめくるめく触覚の世界とその裏側に、『快感回路』などの著書でも知られる神経科学者がやさしく案内するものである。 先に断っておくと、書はあくまでもまじめな神経科学のである。ただ同時に、書はある意味で「サービス精神旺盛」なでもある。実際、性の話を適度に織り交ぜながら、読者を退屈させずに読ませてしまうというのが、この著者の真骨頂といえるだろう。そこで、そうした意味でも興味深いトピックを以下で見ることにしたい。 C線維と「愛撫のセンサー」 いま、タンスの角に足の小指をぶつけてしまったとしよう。そのときおもしろいのは、痛みがいわば二度やってくることであ

    『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』 めくるめく触覚の世界とその裏側 - HONZ
  • 音による宇宙史の記録──『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』 - HONZ

    作者:ジャンナ ・レヴィン 翻訳:田沢 恭子、松井 信彦 出版社:早川書房 発売日:2016-06-16 書は発売(6/16)とほぼ同日に重力波2度目の観測成功が発表され、即日で重版が決まったというあまりにも出来過ぎな1冊だ。とはいえ単なる偶然と片付けるのも味気ない。これは、人類がこれまで観測できなかった「音」が宇宙に満ちている1つの「確証」であるのかもしれない。 もう少し具体的に紹介すると書『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』は重力波発見に至る経緯、検出のための観測所を組みあげるため奮闘した科学者たちの人生を通して、重力波が満ちている宇宙を解き明かしていく一冊である。重力波について現時点での絶好の入門書であるし、最初は実在すら危ぶまれる中、重力波の存在にキャリアを賭けた科学者らのどこか不器用な政治的駆け引きと確執を含んだドラマとしても素晴らしい。 書は、重

    音による宇宙史の記録──『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』 - HONZ
  • 科学の女神ここに微笑む 『サバからマグロが産まれる!?』 - HONZ

    どんな研究がいい研究か?いろいろな考えがあるだろうけれど、わかりやすい研究がいちばんだ。気の利いた小学生高学年の子にわかるように説明できる研究、というのがひとつの条件だと常々思っている。このの著者である吉崎さんの研究目的はほんとうにわかりやすい。小学生どころか幼稚園児でもわかるかもしれない。サバにマグロを産ませようというのだ。ほ乳類ではないのだから、より正確には、サバの体の中でマグロの卵子と精子を作らせようという研究だ。 研究には基礎研究と応用研究がある。この研究、目的としては応用研究である。乱獲がたたり、クロマグロが減少している中、近畿大学がクロマグロの完全養殖に成功したという話は有名だ。吉崎さんの夢はもっとでっかい。養殖ではなくて、クロマグロの稚魚を大量に作って、大海原に放流しようというのだ。しかし、採卵するには、100キログラムにもなるまでクロマグロを育てなければならない。そのため

    科学の女神ここに微笑む 『サバからマグロが産まれる!?』 - HONZ
  • 『サバからマグロが産まれる!?』 ヤマメはもうニジマスを産んでいる - HONZ

    サバがマグロを産むとはなんとも信じがたいが、東京海洋大学の著者らは既に、ヤマメにニジマスを産ませることに成功している。結論から言ってしまえば、まだサバからマグロは生まれていない。それでも著者は、サバにマグロを産ませる研究は頂上までの道程の9合目に達しているという。この研究が発展すれば、人類と環境の関わり方はガラリと変わってしまうかもしれない。 書はわずか115ページの中に、サバにマグロを産ませるという奇抜なアイディアを思いついたきっかけから、生物を扱う研究に伴う困難や失敗、地道な苦労を積み重ねた末にあるエウレカの瞬間まで、サイエンスの面白さが凝縮されている。最先端のバイオテクノロジーに基づく研究成果に驚き、あなたの生命観さえ揺さぶられるはずだ。なにしろ、この研究から「精子のもとになる細胞から卵ができたり、卵のもとになる細胞から精子ができたり」することまで明らかになっているのだ。 書冒頭

    『サバからマグロが産まれる!?』 ヤマメはもうニジマスを産んでいる - HONZ
  • 「粒でできた世界」書評 科学の驚異を再現する挑戦|好書好日

    ISBN: 9784811807744 発売⽇: 2014/08/26 サイズ: 19cm/101,8p 粒でできた世界/空気は踊る [著]結城千代子、田中幸 [絵]西岡千晶 科学は、世界の見方、ぼくたち自身に対する見方を変えてくれる。驚きをもたらしてくれる。コペルニクスの地動説、ガリレイの等速落下、ダーウィンの進化論……。 でも今では、これらは中学高校で習う、当たり前の常識と化している。それゆえ理科の授業は、「すでにわかっていること」の暗記に追われ、自然への畏怖(いふ)とは無縁の時間になってしまった。 そこをなんとか工夫して、科学が世界の見方を一変させた驚きをもう一度再現しようと挑戦し、見事に成功したのが、この2冊だ。 その方法は、簡潔で明晰(めいせき)な文章とイラストの組み合わせという、正攻法である。だが、どちらも水準が高い。 イラストは、「科学」という言葉から連想しがちなのとは正反対

    「粒でできた世界」書評 科学の驚異を再現する挑戦|好書好日
  • 『「科学者の楽園」をつくった男 大河内正敏と理化学研究所』 殿様がつくった夢舞台 - HONZ

    いつまでもヨーロッパの模倣をするということは、甚だ面白からぬことであろうと思いますし、またいかにして日固有の……少なくとも東洋固有の材料もしくは事業を研究し、発明して起こさなかったならば、邦の産物を世界に広く売り広めて世界の富を邦に吸収することは覚束ないと思われるのであります。それゆえに何か新たに有益なる発明研究をしなければならぬと思います。 1913年、100人を超える政治家や財界人たちを前に「国民科学研究所設立について」と題された大演説を行ったのは、酵素研究やアドレナリンの発見などで知られる化学者、高峰譲吉。イギリス、アメリカに留学し、日と欧米との研究能力の差をよく知っていた高峰は、「国民科学研究所設立」の必要性を切実に感じていた。しかし、高峰がこの演説で要求した2,000万円という金額はあまりに大きく、“日主義の父”渋沢栄一の呼びかにもかかわらず、財界人からの反応は芳し

    『「科学者の楽園」をつくった男 大河内正敏と理化学研究所』 殿様がつくった夢舞台 - HONZ
  • 書評・最新書評 : エンジニアリングの真髄——なぜ科学だけでは地球規模の危機を解決できないのか [著]ヘンリー・ペトロスキー - 佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■科学と技術の違いを深く考察 幼稚園のころ、レタスとキャベツの区別がつかなかった。間違えて笑われたことがある。分かっている人からしたら当然でも、そうでない人には違いがまったく分からない——。そういう存在、結構あるように思う。 このでテーマにしている科学と技術エンジニアリング)も、その典型だ。実にしばしば混同され、同一視されている。しかし、両者はその根っこも中身もまったく異なるものである。 科学は、自然の謎を解明する、「知る」活動だ。対するエンジニアリングは、何らかの問題を解決する営み。そのための便利な道具や解法を「作る」ことである。 著者は、古今東西の興味深い事例に通じている技術史家。どちらかというと小ネタの開陳が得意な人だが、ここでは科学とエンジニアリングの違いについて、深みのある理論的な考察と分析を展開している。環境問題やエネルギー問題など、現代の難問を打破するためには、しばしば「

    書評・最新書評 : エンジニアリングの真髄——なぜ科学だけでは地球規模の危機を解決できないのか [著]ヘンリー・ペトロスキー - 佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • SFをもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! - 基本読書

    記事名そのまま。SFが好きなのに科学ノンフィクションを読んでない人をみると「現代の最先端科学なんて、どれもほとんどSFでめちゃくちゃ面白いのにもったいない!」と思う。こんなことを考えたのも昨日、オービタルクラウドを最近出したばかりのSFジャンルをメインに執筆している藤井太洋さんのASCII.jp:ITとともに生まれた産業革命に匹敵する質的な方法論 (1/4)|遠藤諭の『デジタルの、これからを聞く』 こんなインタビュー記事を読んだからだ。 藤井さんはデビュー作であるGene Mapperを含め、現代で可能な科学技術の延長線上に起こりえる地続きの未来描写が特徴的で、「今・ここにある技術の凄さ」が感じられるところが毎回凄いんだよなあとこれを読んでいて思い返していた。またそこで使われているアイディアは現代でもそのまま使えるものが多いし。技術的には現実が既にSFなのだ。 透明マントだって現実化して

    SFをもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! - 基本読書
  • 捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ

    『背信の科学者たち』、この刺激的なタイトルのが化学同人から出版されたのは四半世紀前。1988年のことである。かけだし研究者であったころにこのを読んだ。驚いた。捏造をはじめとする論文不正を中心に、科学者のダークな事件をあらいだし、その欺瞞から科学をとらえなおそうという試みである。最初におことわりしておくが、この、後に講談社ブルーバックスとして出版されているが、いまは絶版になっている。 科学というのは、基が正直ベース。性善説にのっとった営みである。こういったことと自分はまったく無縁だと思っていた。まさか、10年後に捏造事件に巻き込まれるとは夢にも思っていなかった。そして、今回のSTAP細胞騒動である。 STAP細胞について、直接は関係していない。しかし、主人公以外の登場人物は、論文調査委員会のメンバーも含めて、個人的に知っている人ばかりである。そして、専門領域が近いこともあってか、ある

    捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ
  • 2100年の科学ライフ ミチオ・カク著 - 日本経済新聞

    幾分、話半分。だが、未来予想などというものは来そういうもので、それを承知で読み進めてみると、なかなか楽しめる。著者は高名な物理学者なので、未来学も科学技術の進展に軸足を置いたものになるのは当然だが、一つの特徴は、近未来から遠未来にかけてというように、未来予想にも時間差を与えているということだ。当然ながら遠未来の方が確実性が減り、その分奔放さが増す。その奔放さに夢中になれれば、あなたはきっと想像

    2100年の科学ライフ ミチオ・カク著 - 日本経済新聞
  • 『枝分かれ/流れ/かたち』 フィリップ・ボール著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    自然の美を語る三部作である。昨年から一冊ずつ翻訳出版され、先頃出揃(でそろ)ったので、一気に読んだ。そして心打たれた。 自然界には様々な姿がある。巻貝や銀河の渦、雪や塩の結晶、風紋、動植物の柄、樹木や河川の分岐。こうした「美」には隠れた規則があって、意外なほどシンプルなルールから生まれる。だから分子から宇宙まで、一見すると無関係に思える現象が、深いところでつながっている。これが著者の主張だ。その証拠に、自然界を貫く共通則が、そこかしこに見出(みいだ)せる、と。 反応拡散方程式や流体力学、散逸構造論といった概念を、数式なしで説明しきる筆力は驚異的だ。それもそのはず、著者は英科学誌『ネイチャー』の編集者を10年以上も勤めたサイエンスライターなのだ。一流の筆運びと話題展開は、平易に説明する極意のみならず、どうすれば読者を魅了できるかをよく知っている。 著者のワールドに身を委ねつつ、安心して読み進

  • 書評・最新書評 : バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック! [著]マーカス・ウォールセン - 山形浩生(評論家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■遺伝子組み換えで世界を変える 遺伝子組み換え、と聞いただけでおじけづく人は多いが、その恐ろしい遺伝子組み換えを、いまやそこらのホビイストが平気で始めている。書はその動きや遺伝子組み換えホビイストたちの実像を描き出すとともに、それに伴う懸念や規制の動きを述べつつも、最後には希望を描く、先駆的なだ。 そもそも生命の核心たる遺伝子にマッドサイエンティストじみた科学心を刺激される人は多い。そして高価だった遺伝子組み換え用機器は、安くなって中古品も増えた。各種の遺伝子配列情報も容易に入手できる。すでに技術的、価格的には個人でも十分に手が届くのだ。 それがバイオ技術の突破口になるのでは? 金と時間に縛られる商用バイオ技術(期待ほどの成果はない)に対し、制約のないホビイストは、意外な性質や用途を見つけるかもしれない。かつての無線や車やパソコンのように! 誰かが殺人ウイルスを作成するのでは、という懸

    書評・最新書評 : バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック! [著]マーカス・ウォールセン - 山形浩生(評論家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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