光市母子殺害事件で被告の死刑が確定した。 最近、この事件を思い出すことが多くなっていたのだが、それは橋下徹のせいである。橋下は、2007年5月27日に大阪・読売テレビの番組『たかじんのそこまで言って委員会』に出演し、同事件の弁護団に対する懲戒請求を視聴者に煽った。その結果、大量の懲戒請求が殺到したが、なんと橋下自身は懲戒請求をしていなかった。 橋下がなぜ懲戒請求を煽ったかというと、単にウケをねらったのである。今朝のワイドショーを見ても、この事件に延々と時間を割いていたが、当時も同じであり、たとえばブログでも「光市母子殺害事件」を取り上げただけで、このキーワードによるアクセスが殺到したものだった。特に大人気を博したのは厳罰論を声高に叫ぶブログの数々だった。 橋下がテレビで懲戒免職を煽った2007年5月は、安倍晋三が総理大臣で右翼的な空気が強く、その中でもたかじんの番組といえば、右寄りの視聴者