自民党が意欲をみせる憲法改正について、上田清司埼玉県知事は30日の定例記者会見で、戦力の不保持などを定めた憲法9条について「誰が読んでもおかしい」と述べ、改憲を支持する考えを示した。 上田知事は憲法9条2項で定められている戦力の不保持について「中学生が読んでも嘘だと分かる。自衛隊は誰が見ても世界有数の軍隊。『自衛のための戦力を保持できる』のように書き換えないといけない」と主張した。 ただし、改憲の要件を定めた96条については「その時期の多数派によって憲法がコロコロ変わってはいけない。改正手続きは国民的に議論した上で、大方8~9割の人が賛成する状況を作らないといけない」と述べ、慎重に議論するよう求めた。96条では、憲法改正を問う国民投票に、衆参各議院で3分2以上の賛成を必要としている。