特徴的な柄からボロックナイフ(こうがんナイフ)と呼ばれる14世紀のナイフ。中世ヨーロッパで食器、道具、武器として広く使われていた。「キドニーダガー(腎臓短剣)」という別名もあり、英オックスフォード大学の学生の多くが携帯していただろう。そのなかには、明らかに殺意を抱いている者もいた。(PHOTOGRAPH BY THE METROPOLITAN MUSEUM OF ART) 英国オックスフォード大学の学生にとって、中世は死と隣り合わせの時代だった。中世英国のほかの街と比べて、殺人を犯したり、惨殺されたりする確率が約3倍も高かったのだ。 9月28日に「中世殺人地図」プロジェクトにより発表されたこの驚くべき統計は、当時の法的記録に基づいている。殺人が多かったのは、若い独身の男子学生が多かったことと、凶器、アルコール、セックスワーカーが身近だったせいだと研究者は考えている。 プロジェクトの主任調査
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