われわれが地球上で利用可能なエネルギーは、大きく分けて、次の三つに分類できるのではないかと思います。 (1)太陽における核融合反応に起源をもつもの、(2)地球内部の放射性同位元素の核崩壊に起源をもつもの、(3)月からの潮汐力に関わるもの? (1)石油、石炭、天然ガス、その他の化石燃料は、遠い過去、(おそらく地球を恐竜が支配した時代に)植物によって蓄積された太陽エネルギーです。植物が、水と二酸化炭素を原料にして光合成を行い、太陽エネルギーを炭素・水素・酸素の化合物として地上に蓄積しました。それらの化石燃料を燃焼して、再び二酸化炭素と水に分解した際に発生する熱エネルギーをわれわれは利用していることになりますが、この際に発生する二酸化炭素が「温室効果」によって地球温暖化を促進するという主張が「地球温暖化説」です。バイオマスも、植物が光合成によって蓄積した太陽エネルギーを利用するという意味では、同
【研究 - 全般】 科学研究のベンチマーキング2011 -論文分析でみる世界の研究活動の変化と日本の状況 – NISTEP discussion paper 204 相変わらず日本の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する やはり大学教員が研究に割ける時間は減少していた:2002→08年で研究時間が2割減少という統計データ - 当blog 今年を締め括るエントリは、縁起でもないこんなタイトルになりました。 読んで字の如し、「2011年は日本のサイエンスは震災以前からずっと衰退していたことが明らかになった年だった」というものです。 というのも、先日オープンになった上記のNISTEP報告。これは純粋な論文数のみならず、国際的な「論文シェア」にも着目したものであり、先般より報告されているESI2011の不具合にあまり左右されない指標だとも言えます。その
原研哉 @haraken_tokyo デザイン演習のマカロニに続く課題は「旅客会社」。アイデンティフィケーションの演習。人を運ぶサービスをする会社をまずは構想する。気球で運ぶ/ラクダのキャラバンでサハラを横断する/お遍路さん随行/ゴムボートで川を下る/超大型旅客機による航空会社など…。そして会社の名前を考える。 2011-05-29 02:01:33 原研哉 @haraken_tokyo そういえば「空気」と「旅客会社」の交差するあたりを考えて見ると結構面白いかも。どうですかね。原ゼミの「空気」のみなさん。最近は、空気というものが実に、なんというか、ねっとりと質量に富んだものに思われ始めた。 2011-05-29 02:09:06
「生物は進化の過程で車輪を何故持たなかったか(可能性はあったか)、という話題(…)いつの日か私たちは生物そのものをデザインすることになるだろう。その時ための思考実験」(山中俊治) 追記:このまとめに興味を持たれた方はぜひこちらもご覧ください。「空気と飛行、重力、デザインについて 原研哉さんと山中俊治さんの対話を中心に」 http://togetter.com/li/141585
憶えているかどうか不安ですが『もうダマされないための「科学」講義』書評シリーズ四回目です。今回は3章について、黒猫亭、みつどん、どらねこの3人が激論(?)を闘わせます。 ・・・これまでの遣り取り・・・ もうダマされない為の読書術講義(?):その1 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20111016/1318728079 もうダマされない為の読書術講義(?):その2 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20111023/1319367371 もうダマされない為の読書術講義(?):その3 http://d.hatena.ne.jp/doramao/20111107/1320660719 ■議論再開 みつどん:……いやぁ〜、まいりましたね。 どらねこ:ええ、ホントに・・・。 黒猫亭:あの状況では誰もどうすることも出来なかったんだから仕方ないよ。
日本発の画期的な医薬品作りを目指す内閣官房医療イノベーション推進室長の中村祐輔・東京大学医科学研究所教授(59)が、室長を辞任して来年4月から米シカゴ大学に移籍することが12日わかった。 中村教授は今後、米国を拠点に、がん新薬などの実用化を目指すという。国の旗振り役が国内での研究開発に見切りをつけた格好で、波紋を呼びそうだ。 同推進室は今年1月、仙谷由人官房長官(当時)の肝いりで、ノーベル化学賞受賞者の田中耕一さん(52)らを室長代行に迎えて発足。省庁の壁を取り払い、国家戦略として医療産業の国際競争力を強化するための司令塔となることを目指した。 ところが、発足直後に仙谷長官は退任し、10月の第3回医療イノベーション会議には、それまで出席していた経済産業省や内閣府の政務三役も欠席。今年度の補正予算や来年度の予算案策定でも、各省庁が個別に予算要求を出すだけで、「日本全体の青写真を描けなかった」
シーメンスの数学・科学・技術コンクール(高校生の優れた才能を早期に見つけて表彰し、科学研究に挑戦する高校生の個々の成長を促進するためのコンクール)にて、モンタビスタ高校に通う17才の女子高生アンジェラ・チャンが優勝し、10万ドル(約777万円)の大学奨学金をゲットしました。 Siemens Foundation - 2011 Winners 17-year-old Cupertino student wins Siemens Competition and $100,000 - San Jose Mercury News 彼女が17才の女子高生アンジェラ・チャン 受賞して喜ぶアンジェラ・チャン 研究内容はフォトサーマルによってコントロールされた薬ががん幹細胞の治療用多機能ナノシステムを放出するためのイメージガイドシステムのデザインとなっています。 フォトサーマルとは何かというと、「ナノ粒子
南極大陸・ロスエーゲ海近くにある小さな島ラゾールバック。凍てつく寒さの中イギリスのテレビ局BBCのカメラクルーは、驚異の自然現象の撮影に世界で初めて成功しました。 彼らが捉えたのは、触れたもの全てを凍らせてしまう海の冷たい殺し屋『ブライニクル』。これは、1960年代に存在がすでに確認されていた自然現象のひとつですが、現在まで誰ひとりその姿をカメラにおさめた者はいなかったそうです。 『ブライニクル』は、その美しい姿から、1974年まで氷の鍾乳石と呼ばれていました。しかし、『ブライニクル』が放つ強い冷気に触れると、どんな生き物でも凍りつき死んでしまうことから、『死のつらら』と呼ばれるようになったのです。映像をみると、『ブライニクル』の通り道にいたウニやヒトデがその進行に合わせてみるみる凍っていくのがわかります。 この現象は、海の中に0度以下の塩水が流れ込んだ時に起きるといわれています。風が止み
2011年11月09日23:25 科学の疑問に詳しい人が分かりやすく答えてくれるスレ Tweet 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 16:13:25.99 ID:1ZljMFiK0 水は100℃で気体になるって子供の頃に習ったが 味噌汁から湯気(水蒸気?)が出るのはなんでなのか教えてくれ 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 16:20:55.19 ID:MtiPDY5A0 ボケ用のスレじゃないのかよ 蒸発と沸騰は別だということまず理解してくれ 23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/09(水) 16:22:28.41 ID:1ZljMFiK0 >>16 お察しの通り低学歴なんで子供に説明すると思って教えてくれ 蒸発と沸騰ってどう違うんだよ 37:
なんか、誰の役に立つのか分からんけど、私が高校生の頃にこういう説明があったら良かったなぁ……とふと思ったので書いてみた。 さて、大学の理学部物理学科に入学するとしよう。基本的に物理学科は、専門が進んでいくと、 理論系と実験系物性か素粒子かこの2系統x2分野で、4カテゴリだけに全てが収められる。意外に思われるかもしれないが、私も当時(学部3年頃)びっくりした。本当にこの4つしかない。 理論?実験?まず理論系と実験系だが、その名の通り。理論系に進むと実験はやらずに、ひたすら理論だけ。本当に紙と鉛筆だけで物理モデルと数式を弄るだけのツワモノもまだいるけど、最近は、第一原理計算などのコンピュータシミュレーションも多い。 一方実験系に進むと、元旦に液体窒素を汲んで延々と真空ポンプのお守りをしたり、「吸い込むと死ぬ」「空気に触れると爆発する」とかナチュラルに危険すぎるガスをぶぉんぶぉん基板に吹き付けた
ドイツ・ハノーバー(Hannover)で開催された世界最大のIT見本市「CeBIT」で、オンラインゲームに興じる若者たち(2011年3月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOHANNES EISELE 【9月19日 AFP】仮想空間「セカンドライフ(Second Life)」やオンラインゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeons and Dragons)」の領土を越えてオンラインゲーマーたちが手柄を立てた――科学者たちを10年もの間悩ませてきたヒト免疫不全ウイルス(HIV)様ウイルスの酵素の構造を解析したのだ。 18日の「Nature Structural & Molecular Biology」は、ゲーム愛好者たちの名前を研究者たちとともに論文の共同執筆者として掲載するという科学専門誌としては異例の対応で、その功績をたたえた。ゲーム愛好者らが長いあいだ未解決だった科学的問題を解
印刷 名古屋大や宇都宮大、神戸大、東邦大などが参加する国際共同研究グループは23日、素粒子の一種ニュートリノが光よりも速い、との実験結果を得たことを発表した。アインシュタインの特殊相対性理論や、近年の研究成果と食い違う結果で、大きな波紋を投げかけそうだ。 研究グループは、スイスにある欧州合同原子核研究機関(CERN)の加速器から打ち出したニュートリノを、約730キロ離れたイタリアのグランサッソ研究所の検出器に至るまでの時間を精密に測定。2009年から今年までのデータを詳細に分析したところ、ニュートリノのうちミュー型と呼ばれるものが光よりも約60ナノ秒(ナノは10億分の1)早く到達していたことを突き止めた。 アインシュタインの特殊相対性理論によると、光の速さを超えるものは存在しない。今回の実験結果が事実だとすると、現代物理学の枠組みが大きく揺らぐことになる。 また、故戸塚洋二・東京大
国立情報学研究所の山本喜久教授らは、超小型で新しいタイプのスーパーコンピューターを実現する計算原理を考案した。光を利用して計算する「量子コンピューター」の一種で、計算結果を導く時間を大幅に短縮し、手のひらサイズのスパコンが実現する。現在のスパコンで年単位の時間がかかる計算をわずか1秒以内でできる。新薬や材料開発に威力を発揮するとみられ、民間企業と協力してコンピューターの試作機を5年後に完成する。
限られた予算の中、ロケットを大型化するのではなく、エンジンを高性能化していくというアプローチで研究・開発されてきたイオンエンジン。その約20年にわたる歴史はまさに血と汗と根性の記録となっており、たび重なる難局を切り抜けるための新技術と工夫の結晶がそこには隠されていました。 これは、日本最大のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC2011」にて「未踏宇宙を拓く「はやぶさ」探査機搭載イオンエンジン」というタイトルで、はやぶさのマイクロ波放電式イオンエンジンの開発・運用を担当した國中均氏の講演をまとめなおしたものです。 國中: 今日はお時間をいただきまして誠にありがとうございます。小惑星探査機はやぶさの運用、特に私が担当してまいりましたイオンエンジンについてお話しをさせていただければと思っております。 いくつかコンテンツを用意させていただきましたけれども、全部をお話しできそうにありませんので
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