現状では日本のアニメーションはネット上での行き場を確保できずにいる。結局のところ、電波というメディアで販促活動をし、DVDというオフラインメディアに載せたコンテンツをとても一般向けとはいえない価格設定で販売し、一部のコアなファンが購入するかどうかにビジネスの成立がかかっているという構造のままだ。このビジネスモデルの維持に固執し続けると早晩アニメの市場は縮小に向かわざるを得ないだろう。地方テレビ局の協力関係を充実させ、視聴者数の確保に向けて努力したとしても、アニメを視聴する層の世代交代は確実に進行している。おそらく高価なDVDを購入してまで手元に「モノ」としてコンテンツを確保しておこうというタイプの人は減りつつあるのではないだろうか。 アニメが抱える本質的な問題はその制作費用(電波というメディアによる販促活動も含む)が高いという点だ(30分枠1話分で1000万以上)。だが、作品をネット上で提