ルールの運用面では悪。しかし、車両の安全性能面では悪とは言い切れない 筆者の愛読書(笑)である自動車六法。道路運送車両の保安基準は何度も改定され追加と削除を繰り返してきたが、いかんせん大もとは昭和26年(1951年)。しかも霞ヶ関作文の傑作であり難解なことこの上なし。 国土交通省はダイハツ工業などの認証不正を受け、国内で型式指定を取得しているOEMやサプライヤー(部品製造会社)など85社に対し型式指定申請時に不正行為がなかったかどうかの調査と報告と求めた。その結果、トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ、ヤマハ発動機の5社が「不正があった」との報告を行なった。 トヨタは現在も生産されている車種での不正を報告した。ひとつは対歩行者の試験であり、人間の頭部を模した球をボンネットフードに向かって打ち出す試験と歩行者の脚部を模したダミー(精巧な人体模型)を車体前部のバンパーにぶつけるというふたつの試験だっ