北海道で飲食店を経営する会社が、検索サイト「食べログ」に書き込まれた店の評価などを削除するよう求めている裁判で、札幌地方裁判所は「店側に掲載を拒絶する自由を与えれば、表現する行為が制限されてしまう」として訴えを退けました。 飲食店を利用した人たちの評価や感想が書き込まれる検索サイト「食べログ」の「口コミ」を巡って、北海道で飲食店を経営する会社は、「料理が出てくるまで40分くらい待たされた」などと書き込まれ損害を受けたとして、サイトを運営する東京のインターネット関連会社「カカクコム」に、店の情報を削除することなどを求めています。 4日の判決で、札幌地方裁判所の長谷川恭弘裁判長は「情報の削除を認めれば、店側に情報の媒体を選び掲載を拒絶する自由を与えることになる。その反面、表現する行為やほかの人が得られる情報が制限されてしまうので、到底認められない」として訴えを退けました。 判決について原告の店