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心理と映画に関するcastleのブックマーク (165)

  • 超映画批評『モンスターVSエイリアン』50点(100点満点中)

    『モンスターVSエイリアン』50点(100点満点中) Monsters vs. Aliens 2009年7月11日(土)より、新宿ピカデリー他、全国ロードショー 2009年/ドリームワークスSKG提供/PDI・ドリームワークス作品 シネマスコープ/94分/日語字幕:桜井裕子 配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督・ストーリー・共同脚:ロブ・レターマン 監督・ストーリー:コンラッド・ヴァーノン 脚:マヤ・フォーブス、ウォーリー・ウォロダースキー 声の出演:リース・ウィザースプーン セス・ローゲン ヒュー・ローリー みるなら3D以外にない 日でも先日オープンした「IMAX デジタルシアター」のような巨大スクリーンで、立体映画版を見る。そうした楽しみ方でないと、『モンスターVSエイリアン』を十分に堪能することは不可能だ。 隕石に接触したせいで巨大化し、せっかくの結婚式が台無しに

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    castle 2009/07/17
    「「地球を救っても、オレらを見る目は変わらない!」とのモンスターの悲痛な叫びが、主人公スーザンの胸を打つ。きっとこのシーンで、米軍関係者の多くが涙するのであろう」
  • 超映画批評『MW-ムウ-』20点(100点満点中)

    『MW-ムウ-』20点(100点満点中) M.W. 2009年7月4日(土)丸の内ルーブル他にて全国ロードショー 2009年/日/カラー/129分/配給:ギャガ・コミュニケーションズpowered by ヒューマックスシネマ 原作:手塚治虫 監督:岩仁志 脚:大石哲也、木村春夫 出演:玉木宏 山田孝之 山裕典 山下リオ 天国で原作者が泣いている 今年の夏は、邦画の話題作がたくさん登場する。『アマルフィ』や『ごくせん THE MOVIE』『蟹工船』等々、とても華やかだ。 だが、深い失望を味わうことで人間的な成長を遂げたい人にとっては『MW-ムウ-』が一番だ。たったの1800円で、これほどの後悔と、作を選んでしまった自分への嘲笑気分を味わえる逸品はめったにない。 16年前の虐殺事件の生存者・結城美智雄(玉木宏)は、ある目的の元に凶悪犯罪を重ねていた。その友人、賀来裕太郎(山田孝之)は

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    castle 2009/07/03
    「主人公二人が同性愛者であるという設定を取っ払った点。これにより、賀来が神の教えに背いてまで、愛する結城を助ける際の葛藤の重さや、人間の業の深さといった人間ドラマが失われた」「あまりにも雑すぎる」
  • 「ヱヴァ」は品川駅を出発しました(ネタバレなし): たけくまメモ

    昨日見てきましたよ「ヱヴァ」。最初は南町田にある109グランベリーモールで12時20分の回を見て、それから渋谷で用事を済ませて、帰りに歌舞伎町の新宿ミラノでもう一回見ました。グランベリーモールは八分程度の入りで少し心配しましたが、新宿ミラノは夜の回も超満員で、どちらの映画館でも終了時に拍手が出ました。グランベリーモールでは終わって駅に向かう途中で多摩美の教え子に出くわしたんですが、「先生、ヱヴァどうでしたか」と訊かれたものですから、 「旧作とは全然違う。確かに大筋は一緒だし『エヴァ』には違いないが、もう別作品と言っていい。前回の『序』であえてテレビ版の序盤そのままをなぞって見せたのは、これをやるための前振りだということがよくわかった。確かにこういう“リメイク”は見たことがない。テレビ版や旧劇場版も傑作だったけれども、今度の『ヱヴァ』がもしこのテンションのまま完結するようなら、おそらく50年

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    castle 2009/06/28
    「(庵野監督は自分の会社(カラー)を作り)製作だけではなく配給まで手がけている」「今回庵野さんがやっていることは、史上最高レベルの自主映画だということで、DAICON FILMの頃と精神が変わっていないわけです」
  • 超映画批評『ディア・ドクター』85点(100点満点中)

    『ディア・ドクター』85点(100点満点中) Dear Doctor 2009年6月27日(土)より シネカノン有楽町1丁目他で公開 2008年/日/2時間7分/ヴィスタサイズ/ドルビーSR 配給:エンジンフイルム+ アスミック・エース 原作・脚・監督:西川美和 原案小説:西川美和「きのうの神さま」(ポプラ社刊)より 出演:笑福亭鶴瓶 瑛太 余貴美子 井川遥 八千草薫 西川美和監督のおそるべき手腕 かつてダコタ・ファニングがスーパー子役として鳴らしていたころ、私は彼女の中には40代のベテラン女優が入ってるに違いないと思っていた。あの演技力とインタビューの受け答えの妙は、そう考えないと説明がつかない。 同じように、『ディア・ドクター』を作った西川美和監督(30代、女性)の中には、50代くらいのオッサンが入っているのではないかと、最近私は気で考えるようになってきた。 かつて無医村だった村

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    castle 2009/06/25
    「「僻地医療」のテーマで、これを脚本に組み込むため、彼女は全国の無医村を回って実態調査を行った。若い監督が、大人をうならせるリアルなドラマを作ろうとすれば、こうした地道な取材以外に道はない」
  • 超映画批評『ハイキック・ガール!』70点(100点満点中)

    『ハイキック・ガール!』70点(100点満点中) 2009年5月30日、渋谷シアターTSUTAYA、シネマート新宿ほか全国順次 蹴りまくりロードショー! 2009年/日/カラー/81分/配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ 企画・原作・監督:西冬彦 スタント・コーディネート:高橋伸稔(アルティメット・スタント) 出演:武田梨奈 中達也 神尾佑 小林由佳 美里ゆう 井村空美 他に類を見ないガチンコ女子高生格闘アクション 映画会社社員として「マッハ!」(03年、タイ)を買い付け大ヒットに導き、トニー・ジャーを日に紹介した西冬彦監督は、しかし一抹の寂しさを感じていた。香港にも、ハリウッドにも、そしてタイにもこんなに凄いアクション映画があるのに、なぜ日にはないのか。 いてもたってもいられなくなった彼は会社をやめ、なんと自分で金を集め、作ることにした。 『ハイキック・ガール!』は、ひとりの情熱的な男

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    castle 2009/05/27
    「香港にも、ハリウッドにも、タイにもこんなに凄いアクション映画があるのに、なぜ日本にはないのか。いてもたってもいられなくなった彼(西冬彦監督)は会社をやめ、なんと自分で金を集め、作ることにした」凄い!
  • 映画評:クリント・イーストウッド監督『チェンジリング』 - MIYADAI.com Blog

    ───────────────────────────────────────── イーストウッド作品『チェンジリング』は、「遅れ」が〈システム〉を凍りつかせると同時に、人生をも凍りつかせてしまうという事実を描く、目を背けたくなるような傑作である。 ───────────────────────────────────────── ■3月下旬から4月上旬にかけての連日の米国講演旅行(アジア学会シカゴ年次大会、テキサス大学、ミシガン大学)の強行軍を終えて帰国した夜中、時差ボケでどうせ眠れないだろうと考えて、クリント・イーストウッド監督の『チェンジリング』を六木に観にでかけた。 ■不思議なことに観客の9割が非日人だった。この映画の日における評判がイマイチであることは知っていた。六木の場所柄もあるだろう。でも私はいつもこのシネコンで映画を観ている。上映を待つ間、「あれ、自分はまだアメリカ

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    castle 2009/05/20
    「〈システム〉にはコンピュータと同じように作動クロックがある。人々の反応速度が作動クロックにシンクロしたものである限りにおいて〈システム〉は円滑に回転する。シンクロしない人間が現れると阻害される」
  • 超映画批評『チョコレート・ファイター』60点(100点満点中)

    『チョコレート・ファイター』60点(100点満点中) Chocolate 2009年5月23日(土)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー 2008年/タイ/カラー/110分/配給:東北新社 PG-12 監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ アクション監督:パンナー・リットグライ 出演:“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン 阿部寛 ポンパット・ワチラバンジョン タブーだらけのタイ製リアルアクション 試写会でこれを見終わった後、熱心な映画会社のお兄さんが追いかけてきて感想を聞いてきた。それに対し私は「申し訳ないけどこれは(マスコミでは)紹介できないよ」と回答した。 2時間を6時間ほどに感じさせるような、時空を捻じ曲げるパワーを持つ駄作の場合も似たようなことを言う場合があるが、作はそれには当たらない。むしろ、世界的に見てもすぐれた部類に入るアクション映画なのに、だ。 日のヤクザ(阿部寛)とタ

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    castle 2009/05/20
    「めっぽう強い少女が、リアル格闘で男どもを殴り、けり倒す」「自由を謳歌するものは、自分では自由だと気づかない。よその人にビックリされて初めて気づく」「阿部寛は日本刀アクションはもとより全裸姿まで披露」
  • (´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ):相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン 15点(100点満点中) - livedoor Blog(ブログ)

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    castle 2009/04/18
    「相棒シリーズの特徴は、前述の通りトリックや犯人像と動機、社会的題材などが有意に絡まり、ストーリーへの興味だけでなく受け手への問題提起、あるいは単純な正義や救いが存在しないやりきれなさ、などに拠る」
  • 超映画批評『ある公爵夫人の生涯』75点(100点満点中)

    『ある公爵夫人の生涯』75点(100点満点中) THE DUCHESS 009年4月11日(土) 渋谷Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿テアトルタイムズスクエア他全国ロードショー 2008年/アメリカ、イタリア、フランス/カラー/110分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督・脚:ソウル・ディブ 出演:キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランブリング 衣装と美しい建築に価値を見出せる人に 人間社会に生きるものに、完全な自由などない。誰もが大なり小なり宿命を背負っている。だからこそ、人一倍重いそれを背負う人々を尊敬する気持ちが生まれる。 たとえ無意識であろうと、それは自然な感情である。日人が皇室を敬うのも、貴族がヨーロッパ社会である種の尊敬を受けているのも、その思いが根底にある。彼らが生まれ持った宿命は、深く、重い。 この映画は、その事を

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    castle 2009/04/17
    「「血の生存競争に勝たねばならない」貴族としての宿命の苛烈なストレス」「先祖代々の栄えある歴史を自分が途絶えさせてしまうかもしれないという、絶対に逃がれられないプレッシャーは、さぞ恐ろしいものだろう」
  • 超映画批評『スラムドッグ$ミリオネア』90点(100点満点中)

    『スラムドッグ$ミリオネア』90点(100点満点中) Slumdog Millionaire 2009年4月18日(土)より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/120分/字幕翻訳:松浦美奈 配給:ギャガ・コミュニケーションズ 監督:ダニー・ボイル 脚:サイモン・ビューフォイ 作曲:A・R・ラフマーン 出演:デーヴ・パテル、アニル・カプール、マドゥル・ミッタル アカデミー作品賞は、まさにいまの時代にピッタリな一だった 今年のアカデミー賞は、未曾有の大不況&新大統領(しかも黒人)誕生という大ニュースがあったおかげで、例年に増して予想しやすい年であった。とくに作品賞ほか計8部門受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』については、私も100%の自信で選ばれるだろうと考えていた。 もっとも私の場合は、作品の出来不出来でこれが命と読んだわけではなく、この

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    castle 2009/04/17
    「大勢のごった煮会員が、「米映画業界振興のため(平たく言えばギョーカイが儲かるために)」もっとも適した作品に投票するのがアカデミー賞の根幹」「得ているようで、何も得ていない。人生の帳尻は合うものだよ」
  • 超映画批評『ウォッチメン』98点(100点満点中)

    『ウォッチメン』98点(100点満点中) WATCHMEN 2009年3月28日(土)より、丸の内ルーブルほか全国ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/163分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督:ザック・スナイダー 原作:デイヴ・ギボンズ 出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン やや難解だが、おそるべき大傑作 『ウォッチメン』と『ダークナイト』は、まるでライバルのような関係だ。原作のグラフィックノベルは同時代に発行され、実写映画もまたしかり。そしてその出来栄えも両者まったく譲らず、である。 いわゆるアメコミ(アメリカンコミックス)の中には、上記二つのように完全に大人向けの、ほとんど文学と呼ぶべきものがある。よく、単純明快な勧善懲悪アクションもの、ノーテンキなエンタテイメントをアメコミ映画に求める人が(とくに

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    castle 2009/03/28
    「(ヒーローたちの)中身は普通の人間」「実際にこんなアブナイ奴らがいたら、大衆は不気味で仕方があるまい。「誰が監視者を監視するんだ?」という、本作の象徴的なキャッチフレーズは、まさに彼らの本音」
  • 命を吹き込む - 書評 - メイキング・オブ・ピクサー : 404 Blog Not Found

    2009年03月22日17:30 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 命を吹き込む - 書評 - メイキング・オブ・ピクサー 早川書房小都様より献御礼。 メイキング・オブ・ピクサー David A. Price / 櫻井祐子訳 [原著:The Pixar Touch: The Making of a Company] 必読、必読、必読。 ピクサーという会社の生み出すものに、なぜ魂があるのかが、これでわかる。 ピクサーという会社に、なぜ魂があるのかが、これでわかる。 そして魂を見失いつつあるあなたは、その過程で失いかけた魂を再び見つけるだろう。 書「メイキング・オブ・ピクサー」は、タイトルどおり Pixar の物語。スティーブ・ジョブスとアップルに関しては、すでにあまりに多くの物語が書かれ、今後も書かれると思われるが、アップルに勝るとも劣らない、ジョブスのもう一人の「子」であるピ

    命を吹き込む - 書評 - メイキング・オブ・ピクサー : 404 Blog Not Found
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    castle 2009/03/23
    「ピクサーの作品の共通項を取り出すと、「大人の事情」との戦い。だから作品が子供向けなのに、むしろ大人が感動してしまう」「いかにして Hungry でありつづけたのか。いかにして Foolish でありつづけたのか」
  • 映画『明日、君がいない』を見てきた - nak2kのブログ

    映画批評にてえらい高い評価だったので、映画『明日、君がいない』を見てきた。 感想としては、なるほどなぁ、映画はこういったことを表現することもできるんだなぁ、と。 ストーリーについては部分部分であれこれ解釈することもできるんだろうけど、多分、それは無粋というかあまり意味がないことなんだろうな。 監督がこの映画を19歳のときに作り始めたというのは素直にすごい、と思う。 以下、見終わってから改めて「超映画批評」の紹介を見て思ったこと。 こうしたスピーディーな展開と、「いったい自殺するのは誰なのか」「どんな原因で、どんな方法で死ぬのか」という、一種の謎解きめいた興味によって緊張感は途切れることが無い。無意識のうち、すべてのシーンにそのヒントを探してしまう。みていてとにかく"面白い"。 超映画批評『明日、君がいない』97点(100点満点中) この映画はこの部分に面白さを見いだそうとしてしまうと、あ

    映画『明日、君がいない』を見てきた - nak2kのブログ
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    castle 2009/03/12
    「(親友が自殺した)体験者でなければわからないある感情」「(謎解き的)理不尽さについては、なぜそう感じる作りになっていたのかまで考えがいかないと、何を疑似体験させてくれたのかさっぱり分からないまま」
  • 超映画批評『ダイアナの選択』80点(100点満点中)

    『ダイアナの選択』80点(100点満点中) The Life Before Her Eyes 2009年3月14日(土)より、シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/90分/配給:デスペラード、日活 監督:ヴァディム・パールマン 脚:エミール・スターン 音楽:ジェームズ・ホーナー 出演:ユマ・サーマン、エヴァン・レイチェル・ウッド、エヴァ・アムーリ 公式サイトを読む前に見に行って 犯人の名前を知ってから推理小説を読むのが好きな人は、『ダイアナの選択』の公式サイトを読むとよい。 高校時代、校内で銃乱射事件に遭遇した経験をもつダイアナ(ユマ・サーマン)の、深い心の傷はいまだ癒えない。あのとき彼女は親友のモーリーン(エヴァ・アムリ)と女子トイレに追い詰められ、犯人にこう問われたのだった。「お前たち二人のうち一人を殺す。どっちを殺すかお前たちが決めろ。さあ、どっちだ

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    castle 2009/03/12
    「(校内銃乱射犯)お前たち二人のうち一人を殺す。どっちを殺すかお前たちが決めろ」「(公式サイトに)結末のどんでん返しが最大の売りである本作において最悪ともいうべきネタバレ記述がある~読んではならない」
  • 超映画批評『ヤッターマン』85点(100点満点中)

    『ヤッターマン』85点(100点満点中) 2009年3月7日(土)より、全国ロードショー 2009年/日/カラー/111分/配給:松竹、日活 監督:三池崇史、原作:竜の子プロダクション、脚:十川 誠志 出演:櫻井 翔、福田沙紀、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ、深田恭子 フカキョンドロンジョは、歴史に残る名ヒロイン 日映画界には妙な癖があって、到底実写じゃ成立しないような漫画・アニメ作品ばかり、なぜか好んで映像化する。ゴルゴ13、ルパン三世、デビルマン、そして二十世紀少年……。 その多くは事前に誰もが予想した通り、まれに見る珍作へと仕上がり、ダメ好きマニアの語り草となる。もはや、この国のお家芸といっても過言ではない。 しかし、ヤッターマンの映画化企画までもが気だったとは、さすがの私も予想だにしなかった。ましてや、興収50億を狙える記録的な大ヒットスタートになろうとは。映画業界は変人ばか

    castle
    castle 2009/03/11
    「ヤッターワンが海上を爆走して世界中のどこへでも急行する場面は、それが実写になるとどうなるか。私はこの場面で、腹が痛くなるほど笑った。痛い企画を、痛いものと完全に理解したうえでの映画化。完璧だ」
  • 超映画批評『7つの贈り物』65点(100点満点中)

    『7つの贈り物』65点(100点満点中) SEVEN POUNDS 2009年2月21日(土)より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/123分/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 監督:ガブリエレ・ムッチーノ 出演:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ウディ・ハレルソン 「幸せのちから」に続くウィル・スミス主演・感動作 キリスト教圏の映画で数字の7が出れくれば、それは彼らの宗教にかかわるテーマやモチーフということ。『7つの贈り物』ももちろんそうで、最初のモノローグで主人公は、7日間で世界を創造した主と自らの人生を比べ、自嘲気味に語る。それがいったい何を意味するのか、ラストで驚きとともに明らかになる。 国税局の役人ベン(ウィル・スミス)は、7人のリストを手にある計画をすすめていた。まず、それぞれにアプローチし、彼らがベンの意に沿う人物かどうか確か

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    castle 2009/02/23
    「いくつもの伏線が明らかになる展開は、もう一度最初から見たくなる事請け合いだ。じっさい、この手の映画は、オチを知った上での2度目の鑑賞の方が評価が上がるもの」
  • 超映画批評『彼女の名はサビーヌ』55点(100点満点中)

    『彼女の名はサビーヌ』55点(100点満点中) 2009年2月14日より、渋谷アップリンクにて、ほか全国順次公開 2007年/フランス/カラー/85分/配給:アップリンク 監督・脚・撮影:サンドリーヌ・ボネール 共同脚・撮影:カトリーヌ・キャブロル 出演:サビーヌ・ボネール 自閉症の妹を25年間も撮り続けた監督 自閉症は、日だけでも数十万~百万単位の患者がいるといわれており、決して珍しい障害ではない。だが、たとえ家族に自閉症患者がいたとしても、その成長をビデオカメラで記録し、映画にして発表してしまう人はまずいまい。ところがフランスで演技派として知られる人気女優、サンドリーヌ・ボネールはそれをやった。 カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した話題作『彼女の名はサビーヌ』は、彼女が自閉症の妹サビーヌの日常と成長を25年間にわたって記録したドキュメンタリー。 映画のチラシに写っている若いこ

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    castle 2009/02/23
    「安易に医者に頼る発想はよくない。私は病院とは、医師の専門知識を、自らの判断材料のひとつにするため、お金を払ってお借りしにいくところと考えている。病気を治してもらいにいくところ、などとは考えない」
  • 超映画批評『ディファイアンス』60点(100点満点中)

    『ディファイアンス』60点(100点満点中) Defiance 2009年2月14日(土)より、シャンテシネ他にてロードショー 2008年/アメリカ/カラー/136分/配給:東宝東和 監督:エドワード・ズウィック 出演:ダニエル・クレイグ、リーヴ・シュレイバー、ジェイミー・ベル ナチスドイツの手から逃れ、森に集まったユダヤ人たちの運命 イスラエルによるガザ侵攻で多数の死者が出ている今、『ディファイアンス』のような映画が上映されるのは興味深い。 聖書の出エジプトのエピソードをモチーフにしたこの「ユダヤ人受難もの」は、しかしこれまでの同種の作品とは趣が異なる。ようは過去作品の一部にある、うんざりするような被害者意識のようなものがあまり見受けられないから、そうしたものが苦手な人にもオススメできる。 1941年、ソ連領ベラルーシの森。ここには隣国ポーランドから、ナチスに追われたユダヤ人たちが多数逃

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    castle 2009/02/23
    「例えば"かよわき"ユダヤ人たちがドイツ兵をリンチしたり、無関係な人間を復讐に巻き込んで殺したり」「殺されるものは、殺すものでもある。ガザで市民を巻き込む大空爆を行うイスラエル自身が、まさにそれを証明」
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    27年ぶりのYUKIライブ 2024/8/11。僕は埼玉の戸田市文化会館で行われた”YUKI concert tour “SUPER SLITS” 2024”に参加した。前にYUKIの歌声を聴いたのは1997/05/27の代々木第一体育館。実に27年の歳月が経ってしまった。 なぜそんなに間が空いたのか。なぜ、それでも参加しようと思ったのか…

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    castle 2009/02/01
    「日本人だと意味性を解体したシュールシュールに走りがち」「キャラ芸ばっかりだし」「大人のための空間を構築する事に失敗」「ビジネスとしてはどーしてもライトポルノの部分にばかり需給サイクルが集中している」
  • 超映画批評『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』75点(100点満点中)

    『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』75点(100点満点中) Revolutionary Road 2009年1月24日(土)より、丸の内ピカデリー1他全国ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/119分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督・製作:サム・メンデス 原作:リチャード・イエーツ 脚色:ジャスティン・ヘイス 出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、キャスリーン・ハーン、マイケル・シャノン 「タイタニック」のカップル再び?! 「タイタニック」のカップル、レオナルド・ディカプリオ&ケイト・ウィンスレットは、いまや押しも押されぬ大スター。二人とも演技力もすこぶる高い。だが、役者としての特性は正反対といってよい。 レオナルド・ディカプリオは、これはもう彼の顔をひと目見ただけで万人が愛してしまう、好感度の塊をそのまま顔に配置したような、いわば正

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    castle 2009/01/30
    「「真実が大事」とのたまう妻に、ディカプリオがバカ正直に伝える「真実」。それが引き金となり事態はとんでもない方向へと転がっていく。そんな二人をあざ笑うかの如く「真実」の扱いに長けたある人物がとる行動」