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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (24)

  • 木村建設へ本格捜査、じゃないでしょ: 極東ブログ

    ことわざに「泥棒を捕らえてから縄をなう」というのはあるが、捕らえてから泥棒だと言わせようみたいなことがあっていいのだろうか。木村建設(破産手続き中)木村盛好社長ら同社役員に対する一斉聴取が開始されたというのだがその理由は「粉飾決算の疑い」だけ。なのにこの毎日新聞”耐震偽造:「核心」企業、木村建設へ格捜査”(参照)の記事はなんだろう? 耐震データ偽造事件の中核的存在、木村建設(熊県八代市、破産手続き中)の木村盛好社長(74)ら同社役員に対する一斉聴取が始まったことで、地震に対するマンション、ホテルの安全性を揺るがせた問題が、捜査のヤマ場を迎える。一連の偽造物件の施工者としてコンサルタントや建築主から工事を受注し、姉歯秀次・元1級建築士(48)にコストのかからない設計を強く要求していた木村建設。警視庁などの合同捜査部は、事件の真相を解くカギはコストダウンを追及した同社の経営体質にあるとみ

  • [書評]人類の未来を考えるための五〇冊の本(ランド研究所): 極東ブログ

    米国の有名なシンクタンクの一つであり、インターネットの生みの親とも言えるランド研究所が人類の未来を考える上で重要だとする五〇冊ののリストを昨年年末に提示していた。”50 Books for Thinking About the Future Human Condition”(参照)がそれである。各書籍にはなぜそれが重要かという簡単な解説もある。 日人にしてみるとこうした書籍はできるだけ邦訳で読みたいものだ。なので、この機に邦訳があるものの対比リストをざっくりとだが作成してみた。 間違いもあるかもしれない。邦訳がないもので自分のわかる範囲については代替のを挙げておいた。 なお、米国のシンクタンクの重要性については、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文春新書)」(参照)を一読されるといいだろう。 過去 The New Penguin History of the World 図説 世

  • 下校時の学童の安全はスクールバスを考慮すればいいのでは: 極東ブログ

    下校時の学童が狙われる痛ましい事件が目立つ。新聞社説なども取り上げているのだが、スクールバスの議論があまりないのはなぜだろうかと疑問に思った。チャーリーブラウン好きの私にしてみると、学童の通学イコールスクールバスというのはアメリカだけのこととも思えない。 社説がまったくスクルールバスについて触れていないわけではない。昨日の朝日新聞社説”また女児殺害 大人が懸命に守らねば ”(参照)にはこうある。 特に細心の注意をしなくてはいけないのは下校時である。今回の女児は防犯ブザーを持っていたが、被害を防ぐことができなかった。 通学路が遠く、大人の目が届かない場合には、幼稚園や保育園で使われているような送迎バスを用意するなどの対策を取るべきだ。 保護者の視線ではなく、犯人の視線に立って、子どもたちの通学路を再点検する。そのうえで、危なそうな通学路の要所要所に大人が立つ。そうした工夫が欠かせない。 話が

  • 生活保護は国がするのか地方がするのか: 極東ブログ

    ちょっと手間がないのでメモ書きみたいになる。あるいは問題が難しいので、なんとなく書かず仕舞いになりそうでもあるので、その意味でも一応触れておこう。 テーマはとりあえず単純に言えば「生活保護は国がするのか地方がするのか」ということ。私の結論も単純にすれば、地方がすればいいのではないか、というものだ。ただし、この問題はディテールが非常にやっかいだし、制度や実態の把握も難しい。現実問題としては、政府がやろうとしているようにここでゴリっと進めればいいとも言い難い。 この問題が厄介なのは、昨今の流れで見ると、この問題解決の気運が高まって出てきたというより、例の奇妙な名称の「三位一体改革」のカネの辻褄合わせで出てきたためで(八〇〇〇億円相当)、来の問題解決のプロセス(それはそれなりにあるせよ)から導かれたものではない。ただ、こうした問題は、私としても自分でも矛盾すると自覚はするが、どっかでゴリっと進

  • フランスの暴動について簡単な印象: 極東ブログ

    フランスの暴動について簡単な印象を手短に書いておくのも同時代資料的なブログの意味かもしれない。事件の発端は、先月二十七日パリ郊外セーヌ・サンドニ県で、強盗事件捜査中の警官に追跡されたアフリカ系未成年二人が変電所に逃げ込み感電死したこと。その翌日二十八日、サルコジ内相が二人は追跡されてなかったと表明したことにアフリカ系移民社会が反発し、同日金曜日の夜から移民社会の、主に未成年による暴動が始まった。休日を挟み、十一月の一週には収束すると見られていた暴動は今なお継続して世界的な関心をひく事態となった。しかし、暴動による死者はまだ出ていないようだ。 私は当初それほどたいした事件ではないと思っていた。現在日人は各国で暮らしており現地からのブログを読むこともできるからだ。そうした一例として、ブログ「ujuの日常」の七日付けエントリ”パリ郊外の暴動”(参照)ではバリの状況をこう記していた。 とりあえず

  • バーナンキ祭の後: 極東ブログ

    バーナンキ祭、正式には、バー・ナン・キ祭の後である。私のようなおっちょこちょいが出てくるのはよい頃合いである。後の祭りだとちょっとなにかとなんだが。それにおっちょこちょいは私だけではないかもしれない。政治オンチの聖人クルーグマンが政治混濁志向米ミンス党機関誌鴨ニューヨークタイムズに”Bernanke and the Bubble”(参照)というカネを払わないと読んじゃダメよ記事を出したが、それが違法転載されたり和訳されているものも、まだ祭でぇと勘違いした意気込みなのだろう。そんなの読むまでもないプリンストン大学の納豆ワークじゃんとか言うのは野暮すぎる。とはいえハイセンスなAA札を貼るのもなんだかな、と。 というわけで、無料で読めるワシントンポスト”After Alan Greenspan”(参照)をまたーりとまで言わずともほげっとした気分で読んでみるかね。 その前にバーナンキの紹介だが、W

  • 国連スキャンダルは終わったのか: 極東ブログ

    これで話が終わりというわけでもないが、ヴォルカー調査の終わりで一つの区切りはついたということで、「石油・糧交換プログラム」を巡る国連不正についてもう一度触れておきたい。私にしてみれば、日のメディアはこの問題を必死に隠蔽しようとしたかのように思えたものだ。 話は二十八日付毎日新聞”イラク不正:「国連の腐敗とずさんな監査体制」浮き彫り”(参照)が詳しい。 1年半にわたる調査で浮き彫りになったのは、想像を超える「国連の腐敗とずさんな監査体制」だった。同プログラムを悪用する形で、国連経済制裁下、「旧フセイン政権が“延命”」した事実も露呈した。 今回の報告書で、新たに英国のギャロウェー下院議員が「1800万バレル分以上の石油割り当てを受け、数百万ドルの水増し利益を得た」と指摘された。またフランスのメリミー元国連大使(91~95年)が「200万バレルの石油割り当てを受け、販売手数料として約16万5

    catfist
    catfist 2005/10/29
  • 普天間飛行場の移転交渉決着: 極東ブログ

    米海兵隊普天間飛行場の移転先についての日米交渉がとりあえず決着した。大きな話題である。BBCも”US agrees Okinawa air base move ”(参照)として伝えた。この話題に反対意見以外を言えばとばっちりを受けることになるのだろう。しかし、率直な私の印象を言えば、良かったと思う。 人事異動を繰り返しその場しのぎの無責任な対応を繰り返してきた日の官僚たちが、今回はよく尽力したものだ。普天間飛行場という市街地の中心に居座る危険極まりない爆弾のようなものは、なんとしても撤去することを第一義に考えなくてはならない。 もちろん地元でも土でも今回の決着への反対はあるし、反対の理由もスジが通らないものではない。端的なところ、沖縄に米海兵隊基地はまったく無用だからだ。 軍拡を続ける中国に近い地域に米軍の空白は云々という意見もあるが、間違っている。海兵隊の実動には佐世保の揚陸艦を必要

  • ジャンクDNAが否定されると進化論はどうなるのか: 極東ブログ

    また進化論の話。そういうこと。でもお楽しみの宗教ネタはなし。話の軸は先日ニュースにもなったが、理化学研究所を中心とする同チームがまとめた二日付のサイエンス誌発表の話だ。サイエンス誌のオンラインサイトでは特設”Mapping RNA Form and Function”(参照)がある。 Googleで見るとネット上の報道記事はすでにほとんどない。読売新聞” 遺伝情報「ゲノム」、70%に「機能」あった 理研などの国際チーム発表へ”( 2005.09.02)はこう報道していた。 従来、生命活動に役立つ部分はゲノムの2%程度とされていたが、大幅に増え、約70%で機能を持つ可能性があるという。 報道ではゲノムの有用情報のあたりが中心となった。さらに、RNAの全体像について、次の言及があった。 設計図であるDNAの情報からたんぱく質が作られる過程では、DNAが仲介役のRNA(リボ核酸)にいったん写し取

  • 朝日新聞「虚偽メモ」事件に思う: 極東ブログ

    朝日新聞が早々に捏造を認めて、ネットの世界ではもう終わった感のある「虚偽メモ」事件だが、どうも腑に落ちない。ネットというかブログでの取り上げ方もなんとなく平べったいというか、昨日の毎日新聞社説に続く読売新聞社説、産経新聞社説と、ただ、水に落ちた犬は叩けという以上はないように思えた。 ま、朝日新聞だしな、汚名のリストを更新しましたかということで大筋の理解は間違いないし、私も朝日新聞を弁護したいわけではないが、なんか変だ、と思う。懲戒解雇処された記者についても冤罪とまでは言わないが(もともと法的な犯罪でもないが)、中国文化革命的に汚名を着せられているような印象を持つ。なので、エントリでは私が書く部分ではN記者としたい。N記者(二十八)は「功名心だったかもしれない」と話しているというが、自分の行動を「かもしれない」とだけして語らないのも不思議な印象を受ける。 すっきりとした結論が見えず、まただら

  • 極東ブログ: 日本人と進化論

    昭和の時代のことだが、永六輔だったか天皇に和服を着せようと提言していた。日の天皇なのに和服姿というのはないという穿った話だった。宮中儀礼や婚礼の装束も和服のうちでもあろうが、いわゆる和服ではないだろう。天皇の着流しなどは想像もつかない。天皇家は諸事欧風である。日常の事には和も当然あるだろうが、かしこまった席では欧風と決まっているはず。明治時代が作り出した日というのはそういうハイカラなしろものなのだが、平成も十七年にもなるとなんとなく近代日というか日というイメージが随分変わってきたような気がする。 昭和天皇は生物学者でもあった。戦中も自室にダーウィンの肖像を掲げていたと聞く。その業績は同じく生物学者である今上陛下の業績とともに新江ノ島水族館(参照)に展示されている。科学者としての昭和天皇のありようは、北一輝をして「クラゲの研究者」と呼ばわしめたほどだ。 昭和天皇はダーウィニスト、

    catfist
    catfist 2005/10/03
    天皇=現人神がダーウィニストという矛盾。日本の進化論=科学の受容はある種の信仰の表れ?コメント必読
  • 朝日新聞の「外国人」意識: 極東ブログ

    どうでもいい話ではあるが、朝日新聞「ちょっと元気に――町の小さな『大使館』」に苦笑した。日人と結婚し気仙沼で暮らしている42歳のクェート人が、地元の「外国人」をサポートしているという、ありがちな美談だ。私など、そのクェート人の出目自体に下品な関心を持つのだが、そういうインフォはないし、それはとりあえずどうでもいい。苦笑したのは、結語だ。 外国人抜きには産業や生活が成り立たない時代が来つつある。日の将来を先取りする知恵と工夫を広げよう。 私には、これは、未来永劫「外国人」として差別しようというかけ声にしか聞こえない。朝日新聞は、所詮「外国人」など日を出稼ぎ先と見て安心しているのかもしれない(朝日新聞なんか購読できる金銭的な余裕もないしね)。 私の感覚からすれば、そういう外国人に日籍を与えて日人にするか、居住の保護を強めて実質上の国籍の保護をすべきだと思う。そういう発想は朝日新聞には

  • NHKクローズアップ現代「歴史教科書はこうして採択された」雑感: 極東ブログ

    昨日のNHKクローズアップ現代は「歴史教科書はこうして採択された」(参照)だった。例の、杉並区で騒いでいた歴史教科書問題である。台風で放送予定日がずれ込んでいたらしい。私はというと、とりわけこのテーマだから見るというわけでもなく、いつもどおり漫然と見ていただけだが、もしかするとネットで話題になるような話でもあるかなとは少し思った。でも、どってことのない番組だった。アレにもきちんと触れてなかった。 NHKのサイトでの説明はこんな感じ。 来春から中学校で使われる教科書の採択が、この夏全国で行われた。4年前の前回に続いて注目を集めたのが、韓国中国から「過去の侵略を美化している」と批判されている扶桑社の歴史教科書。今回は、市区町村では初めて杉並区と栃木県大田原市で採択された。多数の市民が傍聴に詰めかけるなか採択が行われた杉並区では、採択を決める教育委員の意見もふたつに割れ、一回の会議で決定せずに

  • 農政改革でもあった郵政改革: 極東ブログ

    なにかと喧しい話題でもあるし、たいして調べもしているわけでもないのだが、この間の議論の残務整理っぽく、この話題にも少しだけ触れておこう。つまり、今回の衆院選挙は結果的に農政改革でもあった、ということ。 話を単純にすると、今回の衆院選挙で、自民党農水族のボスキャラ自民党農林三役が揃いも揃って撃沈された。つまり、選挙前の野呂田芳成・総合農政調査会長、今村雅弘・農林部会長、松下忠洋・農業基政策小委員長が、ぷしゅっとイリュージョン! 消えてしまった。まるで小泉総理はそこに狙いをつけたかのようだ…みたいなレトリックをふるうとろくなことがないので自粛。 なお、農水族って何? 水族館と関係あるの? という疑問のある人は、民主党で今回惜しくも落選してしまった錦織淳元衆議院議員のサイトにある”私も農水族でした”(参照)が面白いので読まれるといいかも。面白すぎとも言えるくらい。 とはいえ、依然自民党農水族自

  • 今回の選挙は女性の選挙だったなぁ: 極東ブログ

    衆院選が終わって二つ心にひっかかっていることがある。一つはちょこっと書いたけどそれ以上に展開するのはためらうものがあり、書かないかもしれない。もう一つは、「今回の選挙は女性の選挙だったなぁ」というものだ。 このブログも昨今の流れだけで読まれて奇妙な誤解をされることもあるし、誤解だなんだっていうのもブログの世界では野暮なことだとは思うが、過去エントリは「極東ブログ インデックス」(参照)から日付単位だがアクセスできるようにしてある。昨年の七月参院選後のエントリもインデックスからアクセスできる。「極東ブログ: 参院選であまり問われなかった女性議員の問題(2004.07.12)」(参照)というエントリでは、私は各国における女性議員の比率について触れ、こう締めくくった。 話が散漫になったが、ただのスローガンではなく、もっと大きな潮流として、日でも女性がいっそう政治に大きく関与しなくてはならない時

  • 「英豪によるサマワ撤退打診」ニュースはどこから出たか?: 極東ブログ

    英国軍とオーストラリア軍が、イラク、サマワからの撤退を日政府に非公式に打診しているというニュースが、十三日朝日新聞、十二日TBS、十四日時事で流れた。 だが、関連ニュースやその後の経緯を見ていると、誤報とまで断定できないものの、奇妙な印象を受けるので、検証とまではいかないが、ブログに留めておきたい。 朝日新聞”英豪、サマワ撤退を打診 日の派遣延長に影響か”(参照)のニュースの重要部分は次のとおりである。 陸上自衛隊が派遣されているイラク南部・サマワで、治安維持にあたっている英国軍とオーストラリア軍が、サマワからの撤退を日政府に非公式に打診していることが13日、明らかになった。12月に期限を迎える自衛隊派遣について小泉政権内では延長論が強いが、英、豪軍の撤退時期によっては、派遣継続が困難となる可能性もある。 複数の政府関係者によると、日も含めた3者の意見交換の場などで打診されたという

  • 国連改革ってアナンの辞任のことでもなさげ: 極東ブログ

    国連首脳会合が開幕した。ので、簡単に関連のネタである。昨年は日のメディアはイラクの石油糧交換プログラムにおける国連不正についてほとんど報道しなかった。ので、極東ブログはけっこうちくちく書いてきた。さすがに国連不正はもうバックレようもないので日のメディアでも報道するようになったみたいだが、それでも少ない。なぜなんでしょうかね。私もこの問題への関心は薄れてきているので、昨今の状況について簡単にまとめておくだけにしたい。 まず日語で読めるあたりのニュースからだが、八日付の朝日新聞”アナン氏、辞任否定 各国に改革協力訴え 国連不正報告”(参照)が実に軽い。 旧フセイン政権下のイラクへの国連人道支援をめぐる不正について独立調査委員会が「国連に指導力が欠けていた」などとする最終調査結果を報告したことを受け、アナン事務総長は7日、国連の改革に各国が協力するよう呼びかけた。自身の去就については、来

    catfist
    catfist 2005/09/16
  • 長谷川憲正参議院議員の反復横跳び: 極東ブログ

    考えようによっては些細な話だが、気になるのでブログにメモしておこうっと。天声人語風な洒落でいうとランタナの趣きといったところか、長谷川憲正参議院議員の処世についてである。 今回の衆議院解散に際し、長谷川憲正参議院議員は自民党を抜け国民新党の結成に加わった。だが、その後、政党をさらに鞍替えして、田中康夫長野県知事が代表の新党日に移籍した。そして、昨日、またまた国民新党に復党した。コロコロ変わる。体力測定、反復横跳びって感じ。 サンスポ”長谷川氏「人数あわせだった」選挙終わって再度国民新党へ”(参照)を引く。 長谷川氏は衆院解散後に自民党を離党し、先月17日の国民新党旗揚げに参加。しかし、その後に結成された新党日の所属国会議員(衆院は前議員)が、公選法上の政党要件の5人に1人足りなかったことから、わずか6日後の同23日付で移籍して「新党互助会だ」と批判を浴びた。 この批判をまるまる認めた今

    catfist
    catfist 2005/09/16
    国民新党→新党日本→国民新党。もう言い訳する気もねえな。
  • 財投機関債を巡って: 極東ブログ

    財投機関債を巡って、この間考えたことのメモをしておきたい。 すでに他のエントリでも書き散らしているが、私は、郵政民営化の問題について財投機関債に着目していた。なぜかというと、ごく簡単に言えば、郵政民営化とは財投改革であって、郵便事業などはとりあえず論点から外してもいいだろうと考えるからだ。 平成十三年度以降の財政投資融資制度によって、特殊法人(財投機関)が資金を必要するときは、まず自力で政府保証なしで財投機関債を発行し(市場からカネを借りるということ)、それが足りなければという限定で、政府保証の財投債(つまり国債:税金からカネを借りるということ)でまかなうとされた。財投機関債が主、財投債(国債)が従である。 つまり、特殊法人は財投機関債によって経営するのが正しいありかたということになる。だから、特殊法人のありかたを考えるときは財投機関債の現状と今後のありかたから考えるのが正しい筋道になる。

  • ロンドンのテロ再発とエジプト・シャルムエルシェイクのテロ: 極東ブログ

    ロンドンのテロが再発し、これに示し合わせたようにエジプトでも多数の死者を出すテロが発生したため、どうしてもまた「テロとの戦い」ということに関心が集まるようになった。どちらもテロも真相がわかっているわけではないし、私に特別な情報ソースがあるわけでもない。しかも、些末なソースから愉快な物語を仕立てる能力もないのだが、少し思うこともあるので記しておきたい。 私が今回の二つのテロについてまず思うのは、この二つのテロをリンクしてはいけないということだ。むしろ、この二つのテロをリンクさせることが、シャルムエルシェイクでのテロの目的ではないかと思える。後者のテロについては、その場所からして、明確に反米の意図が伺われる。つまり、反米というスジに乗せられることがすでにテロへの屈服の一段階になる。その意味で、今朝の朝日新聞社説”中東テロ 何が憎しみを生むのか”(参照)はまんまと術中に陥ってしまった。 テロ対策