■根を下ろし見えた中国と日本 日本より中国で有名だ。新聞やテレビで流暢(りゅうちょう)に政治や社会を論じ、中国版ツイッターには75万人の読者がいる。中国語の著書は7冊あるが、日本では本書が初の書き下ろし。 子供の頃から背が高く、目立つタイプで浮いていた。息苦しくて世界に出ることを夢見た。高校に来た北京大学の幹部に自分をアピールすると、国費留学生として迎えられた。 2005年、反日デモを見に行った学生としてテレビで意見を言うと、翌日から引っ張りだこに。 なぜ若い日本人の声に、中国はそれほど耳を傾けるのか。 成長著しい中国にとって、世界からどう見られているかは大きな関心事だ。しかし「中国語で、中国の人に向けて発信する外国人がいなかった」。言論のタブーはあるが、制約が明確な分、「空気」に萎縮する日本より自由と感じる瞬間もある。 根を下ろして人と交わったから見えた中国がある。中国人の自己主張の強さ
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