今年11月27日に初めて実施される予定の、東京都立高校入試の英語スピーキングテスト「ESAT-J」。その申し込みが7月7日から始まります。テストの実施方法はすでに明らかになっていますが、「採点内容の開示はしない」「受験しなかった場合は他人の点数を参考に自分の点数が決まる」など、従来の「入試の原則」を大きく踏み外していることが分かってくるにつれて保護者、教員の間で困惑が広がっています。申し込み開始を直前に控え、実際にどんな問題が起きているのか、実施への疑問の声はどのようなものなのか。まとめました。(写真は、東京都庁) 採点内容の開示不可 もし採点ミスがあったら? 今春、都立高入試の採点結果をめぐって都教育委員会が対応を迫られる事態が起きている。 「合否判定ミスはどのようにしてわかったのですか?」 「賠償はどうなるのでしょうか?」 「だれが処分されるのですか?」…… 今年5月、今春の都立高入試