「人生で何かがうまくいっていないという感覚がいつもあるんです。幸せがすぐそばにあるのに、ずっと心の中にしこりが残っているような感じです。妻とは離婚しましたが、過去に受けた性的虐待も関係していると思っています」 こう話すのは、フランス人のマチュー・フラモンさんです。今は離婚していますが、3人の子どもをもうけ、安定した仕事にも就いています。 一見“幸せ”なはずなのに、フラモンさんは、なぜか、いつも不安に駆られていたのだといいます。 でも、どうしてなのか。長く、理由がわからないでいました。 しかし、ある日、突然思い出した「あの感情」が、フラモンさんの中にずっと抑え込まれていた記憶を呼び起こしました。 楽しみだった「土曜学校」 フランス北部で、敬虔けいけんなカトリック教徒の両親のもとに生まれ育ったフラモンさん。9歳のときから、近くの教会の「土曜学校」に通うようになりました。 土曜学校では、子どもた