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論と芸能・映像メディアに関するch1248のブックマーク (271)

  • 『ベスト・キッド(2010)』 カラテじゃなくてカンフーだけどカラテ・キッドだよ。 (2010/アメリカ・中国 監督:ハラルド・ズワルト) 1953ColdSummer

    俺スミスことウィル・スミスのご子息であらせられるジェイデン・スミスが、「カラテじゃないよ!」と、オリジナル『ベスト・キッド』を全否定しながらカンフーでバッタバッタと悪ガキをなぎ倒してゆくお話。  とは言えど、脚はオリジナル版を90%ほど丁寧になぞっているので、『THE KARATE KID』という原題に対して背反はしていないという、ちょっとしたテーブルマジックのようなレトリックで理由付けされた秀作。自分の息子を大々的に売り出そうというウィル・スミスとジェイダ・ピンケット夫の目論見は、まあまあ成功したと言ってもいいのではなかろうか。オリジナルを観て、その影響で実際に空手を始めた自分のような人間でも、何だかんだで楽しめたわけだし。  2010年版ミヤギさんことミスター・ハンはジャッキー・チェンが演じている、ということが作の売りのひとつであったわけだが、野暮ったくてコミカルなジャッキーが手

  • 1953ColdSummer

  • 1953ColdSummer 勧めるよりも勧められろ! 地獄に落ちるなら誰かを道連れに!

    長いことこの糞ブログを見てくださっている方はご存知だろうが、まあ、自分は映画と言うものが大好きで、拙い映画感想なんかもつらつら書いていたが故に時折、「どんな映画がお勧めですか?」といったような相談を受けることがあるのだが。  そのたびに、「『お勧めですか?』じゃなくて『お勧めです!』だろ!」と胸中で毒づいているので、ちょっとそこら辺のお話を。  いくら自分が映画好きだとはいえ、はっきり言って知識量は映画ライターや評論家の方々に比べ遥かに劣るし(何せ有名どころでも観たことが無い映画がたくさんあるし)、住んでいる場所が地方だということもあり、仕事帰りにちょっとCMでやってるあの映画でも観ちゃおうかしら。ついでにその後オシャレなバーに寄ってスイーツ決めちゃうわ、うっふん。といったことも実質上不可能に近い。  これまた長いこと糞ブログを見てくださっている方はご存知だろうが、だから映画の感想なんかは

    ch1248
    ch1248 2010/07/28
    素晴らしい。断固支持したい。
  • Yasuakiの新批評空間 - ハウルの動く城

    ここでは、宮崎駿(はやお)監督によるスタジオジブリの作品、「ハウルの動く城」についての考察を行います。 <情報コーナー> ハウルの動く城の特別収録版には原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズのインタビューなどが入っています。とくに1/24second付き版は、実際に上映されたフィルムつきです。 なお、小説(左から5番目)を読んだことがない方は、是非第二巻まで読んでください!ハウルとソフィーのその後がわかります。 1.ハウルの動く城論1「殺戮兵器が恋をするまで」・・一部トップページにある宮崎駿監督論とかぶっています(ツール適用第一弾)。 2.ハウルの動く城の謎の分析と解釈・・質問形式で謎についての解答を書くFAQです・・NEW!2005年12月12日 (参考)ハウルの動く城に出てくる犬のヒンについて・・NEW!2006年7月21日 3.ハウルの動く城の小説映画の関係について・・と

  • 「電通社員のケツの穴についたクソでも舐めてこいよ!」踊る大捜査線3を巡る論争

    @tsumiyama 『踊る3』観てきたよ-! 新キャラ小栗旬を投入して、織田裕二とギバちゃんが同じ画面に登場することを回避し続けるスリル満点の映画だった。それだけに最後の最後、二人がニアミスするシーンの緊張感がスゴかったYO! 2010-07-06 22:35:07 @tsumiyama 『踊る3』を100点満点で採点すると、脚0点、演出2点、だけど、皆藤愛子ちゃんで120点ボーナス、内田有紀で3000点ボーナス、あと織田裕二力で5兆点ボーナスで、5000000003122点くらい。 2010-07-06 22:39:40

    「電通社員のケツの穴についたクソでも舐めてこいよ!」踊る大捜査線3を巡る論争
    ch1248
    ch1248 2010/07/10
    わかる人にはわかるけど、わからない人には全然わからない禅問答のようなやり取り。そりゃ何かに対して本気で取り組んでる人間は怖いですよ。
  • 『アリス・イン・ワンダーランド』 アリス19歳、剣を取って立ち上がる。 (2010/アメリカ 監督:ティム・バートン 原作:ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』

    DrasticDramatic : 『アリス・イン・ワンダーランド』 アリス19歳、剣を取って立ち上がる。 (2010/アメリカ 監督:ティム・バートン 原作:ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』) 小難しいことはよくわからないのだが、ルイス・キャロルが創造したキャラ『アリス』に恋をし、焦がれて、どうにもこうにも行かなくなり悶々とした日々を送った挙句に屁をこいて死んだ、という心理状態には、単なるロリコンとは一線を画する何たらむにゃむにゃという指摘が成されているらしい。まあロリータ・コンプレックスの語源である『ロリータ』にだって散々ロリコンとロリータは違うだの(当たり前だよ!)ビョーキ野郎が量産されるから発禁にしろだのそもそもロリコンはビョーキじゃないやいとペド野郎が絶叫したりだのと、ええと何だっけ、要するに、幼女を愛でるたぐいの嗜好を性的嗜好に短絡的に結びつけるなと、そ

  • 1990年代から2010年代までの物語類型の変遷〜「本当の自分」が承認されない自意識の脆弱さを抱えて、どこまでも「逃げていく」というのはどういうことなのか? - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    ■越境する知〜ジャンルを超えていろいろなモノを摂取することの喜びを知る ひさしぶりにこのブログの義に戻って「一つの視点から様々なジャンルに共通するモノを」取りだして楽しむ方法を紹介する、ということをしてみたいと思います。海燕さんのオフ会で何か喋ろうと考えていたのですが、せっかくなので、ブログを書く上でのもともとのコンセプトに帰ってみたいと思います。 僕は数年前に、このブログを好きな映画を紹介しようと立ち上げました。仕事が忙しくなったり子どもが生まれたりで、映画を見る余裕がなくなったので、通勤時間に読む漫画小説の感想にシフトしてしまいましたが、もともとは、媒体やジャンル、世代、年代を超えて、自分にとっておもしろいと感じるものの「共通性」という視点を出すことで、「より物語を楽しむため」のヒントになれば、と思って、そのコンセプトのもとに文章を書いています。 いろいろな「そんな小難しいこと考え

    1990年代から2010年代までの物語類型の変遷〜「本当の自分」が承認されない自意識の脆弱さを抱えて、どこまでも「逃げていく」というのはどういうことなのか? - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • ドラマ『素直になれなくて』がTwitterを描けていない理由 - じゃがめブログ

    みなさん、見ましたか?日で(たぶん)初のTwitterを扱ったドラマ、『素直になれなくて』。 私なんかもまあ、Twitterユーザーの端くれですのでチラっと見たんですよ。軽い流し観ですけど。で、予想以上にTwitterらしさは欠片も見当たらなかったので、これはなんでだろうと考えてみた次第です。 脚家・北川悦吏子さんのご意見 既に削除されているものを引用すると言うのも、あんまり褒められたことではないのかも知れないのですけれど。これが一番わかり易く今回の原因になってると思うので、引用させていただきたいと思います。 北川悦吏子さんのTwitterでの発言一覧 これを踏まえた上でお話したいと思います。 物語を描くのに必要なもの 題に入るその前に、物語を描くのに必要なものについて、少し触れておきたいと思います。 ドラマを含めて、物語を描くと言うのは、言うなれば、嘘をつく、ということです。この場

    ドラマ『素直になれなくて』がTwitterを描けていない理由 - じゃがめブログ
    ch1248
    ch1248 2010/04/18
    同感。仲間うちだけでやるならともかく、公共の電波に乗せるんだからちゃんと取材してくれよ、とは思う。
  • DrasticDramatic 『築城せよ!』 戦国武者の町興しも捨てたものではない! (2009/日本 監督:古波津陽)

    男の子は歴史が大好きである。切手の歴史、鉄道の歴史、そんな歴史もいいのだが、どんな文化的な進化の記録よりも男の子の興味を捉えて離さないのは、血塗られた歴史である。戦国時代、三国志、ガリア戦記。これらに夢中になった記憶は多くの成人男性が保有するものであると思うし、今現在でも夢中になっている人間も非常に多い。  何で男の子はこんなに歴史が好きなのか。  歴史を学ぶ、という行為は非常に特種な行為である。何せ歴史に於いては、誰が勝って誰が負けたかはもうとっくに決まっている事であって、「歴史を塗り替える」なんてのは、革新的なものを指すか、さもなくばタイムスリップして何かやらかした人間を指すしかない言葉だ。  だからと言って、歴史を学ぶ行為それ自体に意味の無い、或いは意味不明な道化めいた気配があるかといえば、それは違うと答えざるを得ない。自分たちは関ヶ原で東軍が勝ったことを知っているし、太平洋戦争で日

  • アルピニスト・野口健のブログ : 片山右京さん遭難について - ライブドアブログ

    12月18日、富士山登山を行っていた片山さんら3名が遭難しましたが、その知らせに驚きまた他人事とは思えなかった。何故ならば同じ日に富士山登山を予定していたからだ。しかし、一緒に登ろうとしていた平賀カメラマン(山岳カメラマン)が海外ロケに出かけており延期。右京さんの遭難前日、奥多摩登山を行っていましたが、この日からグッと冷え込んでいた。天気予報は「雪が降るかもしれない」と伝えていたので、ダウンジャケットなどの防寒具に身を包んでいたが、それでも寒かった。奥多摩でこれだけ寒かったのだから富士山は大変だっただろうと、延期になった事を安堵していた矢先の右京さん遭難。 右京さん遭難の一報の直後からテレビ、新聞などの報道陣から話を聞きたいと連絡が相次いだ。そして何人かの記者から「片山さんが登山仲間を残したまま下山しましたが、どう思いますか!」と、最初から右京さんの判断に問題があったのでは、といったニアン

  • 草野仁が明かすオウム報道- てれびのスキマ

    間もなく最終回を迎える「草野☆キッド」は「さよならスペシャル」と題し、草野仁の人生を自ら語り振り返っていた。 その中で彼が長く司会を務めた「THEワイド」での「オウム報道」について、当事者ならではの臨場感あふれる語り口で話していた。 長くやりました昼の番組の「THEワイド」っていうのはですね、他のどんなニュース番組にも、あるいはどんな情報番組にも負けなかったと思うのは、やっぱり「オウム報道」なんですね。 1995年3月20日に地下鉄サリン事件が起きるんですが、伏線は当然その1年前の松サリン事件です。 すぐに取材を開始して、当時、みなさん覚えてらっしゃるでしょう? あの近くに住んでいた河野義行さんが怪しい、と。 でも、そこに使われて、何人かの命を奪ったのが化学兵器のサリンである、と。 そういうことが分かった瞬間、これはもう、河野さんの(個人でできる)レベルじゃないから、河野さんは疑いの対象

    草野仁が明かすオウム報道- てれびのスキマ
  • さんまがたけしとタモリを語った「本人」の一部を独占掲載

    明石家さんまのロングインタビューが収録された雑誌「人」vol.11が9月11日に発売された。北尾修一「人」編集長がインタビュアーを務めたこのインタビューでは、そのキャリア史上初めて、さんまがこれまでのキャリアを振り返りながら自らの“お笑い観”や“テレビ論”を縦横無尽に語り尽くしている。 誌面には「なぜ出発点に漫才ではなく落語を選んだのか」「『ひょうきん族』を振り返って」「タモリさんのすごさ」「自身の演技について」「2008年の『27時間テレビ』」など興味深い話題が40ページ以上にわたって掲載。お笑いナタリーでは今回「人」とのコラボ企画として、インタビューの一部を抜粋して紹介する。永久保存版ともいえる貴重なインタビューを通して、お笑い界の未来を考えてみよう。 ◆      ◆      ◆ 自分の発言が活字となって残ることに、これまでずっと慎重だった明石家さんまさん。そんなさんまさんと

    さんまがたけしとタモリを語った「本人」の一部を独占掲載
  • 崖の上のポニョ(宮崎駿): 極東ブログ

    DVDになって初めて見た。面白かった。公開時よく言われていたように不可解な映画でもあり、なるほどこれは一部の人々に謎解きを迫るような仕掛けが随所にあるとは思った。そして率直に言って、私にはこの謎解きができるだけの文学知識はないと早々に観念もしたし、さらに率直に言えば、謎解き用に見える各種の鍵はポエジーとしての手法の部品であって、いわゆる謎解き風に謎を解くことはこの映画理解の質ではないのではないか、そうも思った。 この手法は私には、吉隆明の、おそらく詩人としての最上の仕事である「記号の森の伝説歌」(参照)や、西脇順三郎の、これも最上の仕事である「旅人かへらず」(参照)を想起させる。個人の人生に出現する具体的な体験の情感を、その具体個物から共有的な無意識に移し、瞑想的に深遠なるものを暗喩する手法である。なぜこの手法が存在するかといえば、個人の人生の体験とは、おそらく個人の人生を場として顕現

  • 自称「難解映画フリーク」にミドルフィンガー突き立てろ! デズデモーナ淫虐症

    mixiに、『難解映画フリークス』ってコミュニティがありましてね。  それがもう、トップアイコンは『マルホランド・ドライブ』だわ、『メメント』程度を難解映画呼ばわりして「意味がわかりましぇ〜ん」と先人になきついている人間は居るわで。難解映画は何回観てもおもしろい、あ、これは「難解」と「何回」をかけてあるんですけどね。と、1から10まで説明してあげないと映画を観られない、或いは、難解なものをイコール高尚だと思っている、と、まあ、そんなシネフィル気取りのダサ坊がうようよと居る気が遠くなりそうなコミュニティなんですけどね。

    ch1248
    ch1248 2009/06/23
    コミュ見てみたが、冒頭の「う~ん、いくら考えてみても、よく解らない!」で軽く殺意。
  • 草なぎ剛と江頭 2:50 を結ぶ線 - テレビの土踏まず

    SMAP 草なぎ剛が公然猥褻の容疑で逮捕されてしまったそうです。23 日の奇妙なトップニュース。なんてこった。エイプリルフールはもう終わったはずだ。しかしどうやら現実のようです。 当サイトでは一ヶ月前に「草なぎ剛がハマッた「レトロゲーム」激アツ発言集」という更新で草なぎのにくめない稚気っぷりをおもしろがりました。 今のところ「稚気の度が過ぎちゃったかな」と思っています。 まだ初期情報の段階なので確定的なことは申し上げられませんが、当たりさわりのないことだけ選んで今回の更新に替えさせていただきます。 各種報道によると草なぎは"深夜の""都心部の""公園で""ひとりで""酒飲んで""全裸になって""騒いでいた"そうです。それなんて新発想ですか。地上デジタル放送をも遥かにしのぐ革新性じゃないですか。 ときは宵闇の深夜 3 時、ところは赤坂ミッドタウン。そんなミッドナイトのアーバンナイト、スーパー

    草なぎ剛と江頭 2:50 を結ぶ線 - テレビの土踏まず
    ch1248
    ch1248 2009/04/23
    すでに言及してる方がいた。
  • 書かない批評 - 解釈と思考

    書く批評はあらゆる表現の重荷を背負いながらも、読者なり作者なり、あるいは世間に対してアピール可能だが、いっぽう、書かない批評はアピールそのものの難しさをはらみながらも、その存在は確固としてありつづける。むしろ書かないことは書くことよりもずっと批評的なことがしばしばある。 書くことでしか表現できないうちは二流だと思う。それは、書くということに盲目の信頼を置いているからで、その自覚のなさは致命的だからだ。 たとえば『崖の上のポニョ』の批評をいくつかみたが、はっきりいってどれも『ポニョ』を批評できていない。それは、批評家の文章から大きく超えたところに『ポニョ』があることを、逆に浮かび上がらせていることでもあるのだが(その意味で優れた批評文だというのは安易な皮肉だろうか)。 『ポニョ』を批評しようとするとき、作家(宮崎駿監督)と批評家は、対等な目線で格闘していなければならない。作品と作品の格闘でな

    書かない批評 - 解釈と思考
    ch1248
    ch1248 2009/04/21
    耳が痛いと同時に、現在取り組んでいることでもあるなあ・・・。
  • 本当はコワいバットマン ダークナイト - シートン俗物記

    若き大富豪ブルース・ウェイン。彼は蝙蝠のコスチュームと仮面に正体を隠しバットマンとして犯罪都市ゴッサムの悪と闘う。バットマンの闘いに勇気づけられた人々は犯罪組織と闘う勇気を取り戻しつつあり、犯罪組織は焦りを強めていく。そんな彼らに狂気の犯罪者ジョーカーが接近し、バットマンとの闘いを任せろと持ち掛ける。ジョーカーの狙いはバットマンの素顔に向けられる… あまりにあちこちで好意的な評価が多かったので見に行ってしまった。バットマンなんて、バートン版の一作目しか見に行ったことが無かったので、若干判りにくいところもあったが、ま、バットマンの基設定は知っている世代ですわ。 で、感想はというと、「とんでもないモノを見てしまった。どうしよう。(納谷悟郎風に)」という感じ。 もともとバットマンはアメコミのヒーローもの、であるから映画、それも実写にしようと思ったらキッチュにならざるを得ない。キッシュさを無視し

    本当はコワいバットマン ダークナイト - シートン俗物記
    ch1248
    ch1248 2009/04/07
    ダークナイトは良い。
  • 人間? そんな生き物いなくても別にいいんじゃないの? ディストピアの一つの完成形『WALL・E/ウォーリー』 (2008 / アメリカ 監督 アンドリュー・スタントン) デズデモー

    ホーム > 映画 > 人間? そんな生き物いなくても別にいいんじゃないの? ディストピアの一つの完成形『WALL・E/ウォーリー』 (2008 / アメリカ 監督 アンドリュー・スタントン) SFとは何か、ディストピア社会の定義とは何か、といった観点から入ってしまうと、ハヤカワ文庫の青背を300冊は読んでいそうなコワモテのお兄さんお姉さんたちが大挙して押し寄せてきそうなので、稿ではあくまで映画感想としての『WALL・E/ウォーリー』評を。と、ここまで断っておけば、SFファンやピクサーファンの皆さんもその手にしたビームサーベルを納刀してくれるかナ? だが、作『WALL・E/ウォーリー』は、「700年間ひとりぼっち」のキャッチコピーが示すように、ディストピア社会――荒廃した、人間たちが消えてしまった世界という背景を無視して語ることはできない。  たった一人(一機?)で、毎日黙々とスクラップ

  • 超映画批評『ウォッチメン』98点(100点満点中)

    『ウォッチメン』98点(100点満点中) WATCHMEN 2009年3月28日(土)より、丸の内ルーブルほか全国ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/163分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督:ザック・スナイダー 原作:デイヴ・ギボンズ 出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン やや難解だが、おそるべき大傑作 『ウォッチメン』と『ダークナイト』は、まるでライバルのような関係だ。原作のグラフィックノベルは同時代に発行され、実写映画もまたしかり。そしてその出来栄えも両者まったく譲らず、である。 いわゆるアメコミ(アメリカンコミックス)の中には、上記二つのように完全に大人向けの、ほとんど文学と呼ぶべきものがある。よく、単純明快な勧善懲悪アクションもの、ノーテンキなエンタテイメントをアメコミ映画に求める人が(とくに

  • 人間でいられなくなる過程と愉悦『BUG/バグ』 (2008 / アメリカ 監督 ウィリアム・フリードキン) デズデモーナ淫虐症

    妄想や幻覚のたぐいと断じられ、連想するのはその不健全な精神状態であり、神経症の疑いだ。薬物を濫用したとか、潔癖症が行き過ぎたとか、疑いに至る過程は多々あれど、結果として妄想や幻覚だと断定されることに作はコメディライクに接している。フリードキンは例によって俳優たちにボソボソと喋らせ、思い出したかのように大声をあげさせる。この手法はコメディのそれであり、コメディが行き着くところのブラックジョーク、黒い笑いに到達させる手法である。  自分は、その手法が作の根幹であることを理解し、狂ったように喜んだ。声をあげて笑い、ポップコーンを撒き散らした。この愉悦は「妄想と幻覚」という黒い笑いの通俗的テーマに起因する。ここで笑わなければ、作の表現手法やテーマの完成を語ることはできない。乱歩が『蟲』の作中で「蟲、蟲、蟲……」と繰り返したように、この映画では視覚的に『虫』が繰り返される。だが、『虫』自体が画