14日(現地時間)午後、韓国の練習が終わった後、奉重根に会った。1次ラウンドで日本との決勝戦に先発し、日本打線を封じた投手とは、3年振りの再会。 知らぬ選手ではない。2003年、彼がブレーブスの選手としてセーフコ・フィールドに来たとき、初めて会った。 たまたまブレーブスのクラブハウスに顔を出すと、何かを聞きたそうにまなざしを向けてきたことを覚えている。 彼は小声で言った。 「イチローにサインをもらいたいんだけど、どのタイミングで言ったらいいんだろう?」 細かな気遣いに、協力したくなった。 そのとき、イチローは打撃練習中。「終わった直後を狙えばいいんじゃない」とアドバイスすると、彼と2人、ブレーブスのダッグアウトで待ち構えた。 やがて、打撃練習が終わる。ブレーブスの51番が、2つのボールとサインペンを手にマリナーズの51番に近づくと、イチローは笑みを返してペンを走らせる。「同じ