茨城県内の国公私立小中高校で2023年度、暴力行為の発生件数は5021件で過去最多だったことが31日、文部科学省の問題行動・不登校調査で分かった。22年度から1239件(33%)増えた。県教委は「コロナ禍で対面の機会が減少し、集団生活になじめない児童生徒が増えたことなどが影響したのではないか」と分析する。 校種別で見ると、小学校が3633件(40%増)、中学校が1215件(16%増)、高校が173件(26%増)で、6年連続で増加した。内容別では生徒間暴力が3750件で最も多く、器物破損が712件、対教師暴力が526件、対人暴力が33件だった。 21年度まで2000件台で推移していたが、22年度に3782件となり急増した。背景について、県義務教育課の担当者は「コロナ禍の行動制限で集団生活になじめない児童生徒が増加したことや、軽微な暴力でも報告を徹底したことなどが考えられる」と分析する。 茨城