会話に応じる脳科学者・茂木健一郎氏のデジタルクローン【オルツ、ビデオリサーチ提供】 個人の思考や表情などを人工知能(AI)で再現する技術、デジタルクローンの実用化が近づいている。AI開発のオルツ(東京)と、視聴率調査などを手掛けるビデオリサーチ(同)は共同で、脳科学者・茂木健一郎氏のクローンを作成することに成功した。オルツの米倉豪志副社長は「完全なクローンはまだまだ先で、そこに通じる始まりの段階」としつつ、「最終目的は『完コピ』だ」と話す。(時事通信経済部 佐藤快哉) SNSなど材料に 「私たちの生活を守るメディアとはなんですか」 「テレビや新聞だと考える。生活の現場の生の声を伝えるメディアだ。もちろん中には偏った情報もあるかもしれないが、私たちが信頼しているメディアはそのような偏りが少ない」 質問に答えているのは、茂木氏のデジタルクローンだ。著書やSNSなどのデータを読み込ませることで「