リサイクル施設から流れ込んだ排水により、用水路は泡が噴き出したようになった=2024年1月24日、千葉県袖ケ浦市、住民提供 千葉県袖ケ浦市の山間部にある林地区で1月下旬、水田などに使われる用水にリサイクル施設から泡立つ排水が流れ込んだ問題で、住民が排水の水質検査を民間の分析会社に依頼したところ、基準値の9倍超の水銀などが検出されたことがわかった。市は、現在は改善されたとするが、住民は市にも施設側にも不信感を募らせている。 【写真】水俣病「聞かないモード」が露見した国の姿勢 中島岳志氏が語る背景 問題の排水は、1月24日に施設の排水溝付近が白い泡に包まれていたことからわかった。住民側は市に連絡するとともに、県警にも通報。立ち会いの上で排水を採取し、市職員に渡して検査することを要望した。 施設側は2月に住民説明会を開き、謝罪するとともに、原因について、電線の銅とビニールを分ける機器を洗浄した水