ここ数年、東京駅前の大手町などを歩いていると、まだそれほど古くないのになと思えるオフィスビルでもいつの間にか壊されて新しいビルに生まれ代わっているということが多い。ビルを壊したコンクリートはどこに行くんだろう? と不思議に思っていると、業界関係者からアスファルトを流す前の道路の下地に使われると教えてもらったことがある。 オフィスビルが壊されると同時、各種オフィス家具なども大量に廃棄されることが少なくない。そんな光景に心を痛めていたのが、創業116年の歴史を持つ東港金属(東京都大田区)の福田隆社長だ。 「金属スクラップ、リサイクル、廃棄物処理を仕事としているので、新しい商材がはいってくるという意味合いもあるのですが、一方でまだまだ使える物もあって、やはりもったいないと。世の中的にも、資源再生の動きが進んで、リサイクル率も高まっています。でも、まだ使える物をリサイクルすること自体は無駄無駄です