【ワシントン=大木聖馬、ソウル=井上宗典】北朝鮮の核実験を受け、米国のケリー国務長官と中国の 王毅 ( ワンイー ) 外相は7日、電話会談を行い、北朝鮮への制裁強化のための新たな国連安全保障理事会決議に向け、協力する方針を確認した。 韓国軍は8日正午から、南北の軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)付近で拡声機による宣伝放送を再開した。 米中外相が6日の北朝鮮による核実験後、電話会談を行うのは初めて。ケリー氏は7日に国務省で記者会見し、「米中が前に進めるべき様々な選択肢について議論し、これまで通りのやり方はあり得ないということで一致した」と述べ、安保理決議の採択に向け、中国と協調していく方針を示した。 対北朝鮮制裁をめぐっては、北朝鮮と関係が深い中国がこれまで履行に消極的で、効果が出なかったとの見方もある。ケリー氏は記者会見でこうした指摘を念頭に「中国は独自のやり方があり、我々もそれを尊重し