クリックして拡大する港に接岸した火力発電用のLNGを積んだ大型船、奥は貯蔵用のタンク=29日午後、大阪府堺市西区(本社ヘリから、大塚聡彦撮影) 関西電力が火力発電の燃料として追加調達した液化天然ガス(LNG)9万トンを積載した大型船「アル・バヒヤ号」が29日、カタールから堺市西区のLNG備蓄基地に入港した。 停止中の原子力発電所の再稼働の見通しがたたない中、関電はLNGをパイプラインで近隣の堺港発電所(総出力200万キロワット)などに送って発電し、夏場の電力不足を補う。 今回の船はカタールの輸送会社が所有し、西日本に入港したLNG船で過去最大規模。関電が使う船の1・5倍の容量を持つ。約9万トンのLNGで、約200万世帯の1カ月の消費電力がまかなえるという。 当初は6~9月に約240万トン(LNG換算)の燃料調達を予定していたが、原発停止による電力不足で約160万トン(同)の追加調達が必要と