東京電力は10日、福島第1原発4号機の原子炉建屋で3月15日に起きた爆発について、3号機で発生した水素が空調ダクトを通じて4号機側に流れ込み、建屋4階で爆発した可能性が高いとする見方を示した。 東電によると、最も損傷が激しかったのは、原子炉建屋4階の非常用ガス処理系空調ダクトと呼ばれる部分で、本来の位置にダクトが存在せず、残骸が多数散乱していた。5階の床面が盛り上がっている=写真(東京電力提供)=ことなどから、4階が爆発現場である可能性が高いという。東電は「着火源は特定できていないが、余震で金属が触れ合った際に火花が散った可能性もある」としている。 4号機の爆発について東電は、3号機からの水素流入が原因とみていたが、4号機の使用済み燃料貯蔵プールで発生した水素によるものとする見解もあった。