ITの発展によってビジネスを取り巻く環境が大きく変化している一方で、マインドセットをまったく変えられない企業経営者が少なくないと夏野剛氏は指摘する。 「10年前と比べてITは社会でこれだけ進展しているのに、多くの日本企業はセキュリティポリシーなどがまったく変わっていない」――。こう警鐘を鳴らすのは、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授の夏野剛氏。クラウドコンピューティングやモバイル、ソーシャルメディアなど新たなITツールの登場によって働き方が多様化する中、その環境の変化にマインドセットを変えられない経営者やリーダーが足かせとなり、社員がITを活用できていない日本企業が多く見られるという。 「社内PCでソーシャルメディア利用を禁止したり、ECサイトへのアクセスを制限したりする企業がいる。その結果、社員はこっそりと私物のスマートフォンで閲覧しているのが現状だ」と夏野氏。逆にこ
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