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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (133)

  • 作業員の自己造血幹細胞の事前採取の是非は誰にもわからない - NATROMのブログ

    大量被ばく時に備え、福島第一原発の作業員の造血幹細胞を事前に採取・保存しようとする提言がある。仮に大量被ばくが起こった場合、あらかじめ自己造血幹細胞が保存されていれば、治療の選択肢が増え、患者のメリットになることはほぼ間違いない。しかし一方で、造血幹細胞の採取はほぼ安全であるとは言え、リスクが皆無というわけではない。また、造血幹細胞を採取する処置によって、原発での作業に伴うリスクが増える可能性がある。造血幹細胞の事前採取をしたほうがいいかにどうかについては、不確定要素が大きく、現時点で結論を出すことはできないと私は考える。 造血幹細胞とは何か?なぜ大量被ばく時に造血幹細胞移植が必要なのか? 血液中に含まれる細胞成分(白血球、赤血球、血小板)を、血球と呼ぶ。すべての血球は、造血幹細胞という細胞に由来する(図)。血球には寿命があるが、造血幹細胞が分裂・増殖し、適宜それぞれの血球に分化することで

    作業員の自己造血幹細胞の事前採取の是非は誰にもわからない - NATROMのブログ
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    chochonmage 2011/04/04
    一見するといいとこだらけの「自己造血幹細胞事前採取」は場合によっては「リスクだけ」になることもある、と。
  • 閾値とかホルミシス効果とかをバナナで説明してみる - NATROMのブログ

    バナナ毒 もうそろそろ、地震や原発事故とは関係ない話をしてもよい頃だろう。今回は、バナナの毒(バナナトキシン)の話をしよう。バナナトキシンについては、知らない人のほうが多いかもしれない。ある特定の品種のバナナに含まれるバナナトキシンは、ハイアイアイ熱という疾患のリスク因子となる。ハイアイアイ熱は、南太平洋にあるハイアイアイ諸島の風土病である。比較的若い人に発症しやすく、断続的な発熱を繰り返し、最終的には消耗して死に至る。ハイアイアイ熱が猖獗を極めた1900年頃は、ハイアイアイ人の死因の5割近くに達したという。 現在では、ハイアイアイ熱はハイアイアイ人特有の遺伝的素因と環境因子(バナナトキシンの経口摂取)が複合して起こる、ある種の膠原病であると考えられているが、当初は感染症ではないかと疑われた。しかし、感染症のパターンをとらないこと、病原微生物を確認できないこと、昔から「バナナ知らずは熱知ら

    閾値とかホルミシス効果とかをバナナで説明してみる - NATROMのブログ
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    chochonmage 2011/04/01
    ハイアイアイ名物の「バナナ温泉」は、バナナから出る微量のバナナトキシンが肌に心地良い。食べてもおkなので「神が人間のために用意してくれた」絶妙の反り具合を楽しみながらOh my Go~dなどとつぶやくのも一興。
  • おっぱいを想像力で大きくする - NATROMのブログ

    プラセボ効果について調べていると、「心が身体に影響する例」という文脈で、自己催眠で女性の胸を大きくできるという話があった。プラセボが痛みや不安をとることはよく知られているが、身体疾患に対しての効果には議論がある。一般的に、プラセボは精神症状と比較して身体症状には効果は劣るとされている。プラセボではなく自己催眠ではあるが、催眠だけで胸が大きくなるという主張には懐疑的にならざるを得ない。研究内容を検討しようとしたが、オリジナルの論文までは入手できなかったが、ネットでかような情報を発見した。一応は、eduドメイン。8ページの後半あたりから。 ■Pilgrimage, Therapy, and the Relationship Between Healing and Imagination(PDFファイル) In five separate studies (Honoites 1977; LeCr

    おっぱいを想像力で大きくする - NATROMのブログ
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    chochonmage 2011/02/25
    id:norton3rdさ~ん、今度はおっぱいでブクマ稼ぎしようとしてますよ~。
  • 平沢進と物質X(ミラクルミネラルソリューション) - NATROMのブログ

    ミュージシャンの平沢進氏が、「物質X」なるサプリメントを勧めています。ご人のブログより。 ■NO ROOM - Phantom Notes »Phantom Notes» ブログアーカイブ » Jateひれ伏す-1 これから書くことは人々にとって有益である。幸福の実現においてその基礎となる身体の健康維持や回復に寄与するものであり、それゆえ特定グループの巨大な利益構造を根底から破壊することになる。そのこと自体が人々の長期的な幸福につながるものとはいえ、彼らがそれを許すわけがない。それゆえ、今日まで人の健康について「真実」に接近した勇気ある人々は妨害され、資格を剥奪され、信用を落とされ、投獄され、殺害されてきた。これから話題にする「物質X」の隠された機能を発見した人物も同様、身の安全のために自国に留まることができず、世界中を転々としている。 彼は「物質X」によって一儲けし、有名になりたかった

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    chochonmage 2011/01/31
    なぜか今回は「です・ます調」(はじめて?)NATROM-Xだな、きっと。
  • ホメオパシー訴訟の和解がもたらした最大の成果 - NATROMのブログ

    山口市助産師ビタミンK不投与事件における、助産師と母親の和解およびその報道(■山口助産師ビタミンK不投与事件 「母親と助産師和解」と朝日新聞でを参照)について、日ホメオパシー医学協会がコメントしている。この訴訟および和解がもたらした最大の成果は、日ホメオパシー医学協会から、 ■日ホメオパシー医学協会 12月22日付けasahi.comニュース 社会裁判記事(伊藤和行記者)に報じられた記事について日ホメオパシー医学協会(JPHMA)よりコメントします。*1 ホメオパシーのレメディーは、ビタミンK2のシロップの代用にはなりません。 という言質を明確に引き出したことにあると私は考える。このことで、日ホメオパシー医学協会のせいでビタミンK欠乏性出血の危険にさらされる赤ちゃんはいなくなる。原告のおかげで、他の赤ちゃんの命が救われた。もう少し早い段階から、「ホメオパシーのレメディーはビタミン

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    chochonmage 2010/12/23
    過去発言では「レメディで代替できる」どころか「ビタミンK2があまりよくない・逆に出血がとまらなくなることもある」とまで。
  • 山口助産師ビタミンK不投与事件 「母親と助産師和解」と朝日新聞で報道 - NATROMのブログ

    2010年12月22日の朝日新聞の朝刊紙面で、『「ホメオパシーで長女死亡」 母親と助産師和解 山口地裁』という見出しで短い記事が載った。朝日新聞のサイトであるアピタルでも同様の記事あり。読売新聞と毎日新聞もざっと見た限りではなさそう(ただし、くまなく見たわけではないので、見落としの可能性もある)。朝日新聞の記事の一部を引用する。 ■asahi.com(朝日新聞社):「ホメオパシーで長女死亡」助産師と母親和解 山口地裁 - アピタル(医療・健康) 生後2カ月の長女が死亡したのは、ホメオパシーという民間療法をする助産師が適切な助産業務を怠ったためだとして、山口市の女性(33)が助産師を相手取り、約5600万円の損害賠償を求めた訴訟で、助産師側が女性に和解金を支払うことで合意したことが21日、分かった。和解金は数千万円とみられる。 同日、山口地裁で双方の代理人弁護士と裁判官が話し合い、和解が決ま

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    chochonmage 2010/12/22
    早川さんがなんというのかな。/id:fuka_fukaさんのご意見をうかがいたいところ。けちんぼぢゃないし、何か聞かせてくださるだろう。
  • 宝石岩盤浴バイオマット - NATROMのブログ

    宝石岩盤浴バイオマットというものがある。今のところ、宝石岩盤浴バイオマットが癌に効くという医学的証拠はない。私はインチキ商品であると考えている。仕組みは電気毛布に似ているが、特殊な加工によって何か健康にいいものが放出されていると主張されている。検索で上位のサイトから引用しよう。 バイオマットアメジストたっぷり3点セット内容 「新世紀の最新テクノロジー:量子治療学」なのだそうだ*1。「痛みと堅くなった関節の緩和」「血流UP」ぐらいは、単に加温による効果としてあるだろう。「静脈波とは、地下水脈を通ると増幅される地球そのものが持つ波長のこと*2」というのは初耳である。というか、あまり科学に詳しくない人を対象にしたハッタリであろう。ある程度の科学知識があれば、よほどのことがない限り宝石岩盤浴バイオマットを買うことはない。冒頭でも述べたように、宝石岩盤浴バイオマットが癌に効くという医学的証拠はない。

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    chochonmage 2010/12/01
    例によって「FDA認可」。調べてみたら、501(k)という簡易手続きでの「登録」→http://p.tl/_zs-で、効能は「筋肉と関節の軽い痛み、凝りの一時的緩和」ま、そんなもんでしょ。
  • そんな餌で大丈夫か?人工イソメを使ってみた - NATROMのブログ

    ふと気付けば、医学関係の記事ばかり書いている。昔は、魚を釣ったとか、つくしを摘んだとか、日常のことについてもわりと書いていたもんだ。なので、今回は、夏休みに人工イソメを使った話をする。みなさんは、人工イソメをご存じか。こんなのだ。 生分解性ハイテク 人工エサ ガルプ! よく子供を釣りに連れて行くのだが、自宅からならともかく、旅行の最中に釣り餌を準備するのは面倒だ。がっつり釣るわけではなく、「釣れたら儲けもの」という気持ちで、まあ1時間ぐらいの釣りだし。山ならミミズを掘ればいい。海なら、これまでは、夕に出たイカ刺しをとっておいたり、その辺の貝を潰したりしてエサにしていたのだが、これもそうそう手に入るわけではない。魚肉ソーセージを一度試したのだが、まあ釣れないことはないが、い付きが悪い。餌持ち最悪。というわけで、釣り具屋でふと見かけた人工イソメを夏休みの旅行に持っていくことにした。値段もそ

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    chochonmage 2010/10/25
    NATROMさんが「代替」、「擬似」を試す時。
  • 自由は進化する - NATROMのブログ

    ■自由は進化する ダニエル・C・デネット (著), 山形 浩生 (翻訳) ダーウィン進化論に反対する人たちの言い分の中に、ダーウィン進化論は道徳を破壊する、というものがある。ヒトが神に似せて造られた創造物ではなく、突然変異と自然選択によって進化してきたチンパンジーのいとこに過ぎないのなら、人間が道徳的であるべき理由がなくなってしまう、というわけだ。こういう意見は別にキリスト教原理主義者だけに見られるものではない。 「少数の単純な生物が長時間かけてさまざまな生物に変化すること」を認めていても、人間だけは他の生物と違って特別であり、善悪を判断する「魂」を持っているのだ、と考えているような人たちも、ダーウィン進化論に懐疑的であったりする。我々の母親の母親の母親の…とずっと祖先をさかのぼっていくと、いずれはチンパンジーとの共通祖先に行き着く。そのような「サル」が道徳的であったわけがないし、突然変異

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    chochonmage 2010/10/23
    NATROMさんがデネットの本の書評してるとは知らなかった。しかし、読むのは辛そうな本だ。
  • 「少子化は回復する」数学的証明、続き - NATROMのブログ

    書かれていない要旨を読み取るのが上手な紫藤ムサシさんの ■「少子化は回復する」数学的証明(科学で政治・社会を考える:論理政治科学研究室) に対して、批判的なエントリーを行ったところ、お返事があった。 ■バカにつける薬(科学で政治・社会を考える:論理政治科学研究室) なんと続くのだ。長文の上、あんまり面白く無いけれども、行きがかり上しょうがない。落ち着いたら、「よくあるドーキンスの誤解」という感じで要点をまとめよう。 4月30日 「ゲームの理論」と少子化 10月5日 「少子化のウソ」を社会生物学から見る を”わざわざリンク”して表示しております。 これに対しては「全く言及が無い」のは、どうしたことでしょうか? ムサシさんの【「少子化は回復する」数学的証明】の誤りを指摘するだけなら、不要であるからだ。間違いがいっぱいある(ほんとうにいっぱいある)ので、おいおい指摘していこう。 「利己的な遺伝子

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    chochonmage 2010/10/23
    「電波」って「電子」だったのか。紫藤氏のデムパは「電子ビーム」だッ!で、「電子が電子にあたって動いちゃうから観測がうまくできない」のが不確定性原理だッ!ハイゼンベルク博士涙目。
  • 癌霊1号が白血病に効く!代替医療が標準医療になるとき - NATROMのブログ

    「癌霊1号(癌灵1号/Ailing No.1)」は漢方薬である。いかにも怪しげな名前である。また私がインチキくさいトンデモ医療を見つけ出してきて笑い物にしようとしているのだろうと、読者は思われるかもしれない。しかし、エントリーは、トンデモでなく、医学の話である。癌霊1号は、超ミネラル水やバイオラバーとは、決定的に異なる。 1970年頃の中国の田園地方では、さまざまな癌に対して、伝統的な漢方薬が使用されていた。他に治療法がなかったからである。癌霊1号も漢方薬であるが、経口投与では重篤な消化管および肝障害の副作用があった。毒性の強いヒ素(亜ヒ酸)を含んでいたのだ。ヒ素は、毒性が強いというか毒薬として使用されていた物質である。さて、ここからがすごい。副作用を軽減するために精製して注射剤とした上で、1000人を超えるさまざまな癌の患者に対して臨床試験を行ったのだ。その結果、いくつかの癌、とくにA

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    chochonmage 2010/09/29
    「効きゃぁなんでもよい」という素晴らしい節操のなさ。そもそも科学者・開発者の功名心が「陰謀」で押さえつけ可能なんてのが無理筋。
  • ニコ生に電話ゲストとして出ます - NATROMのブログ

    ニコ生シノドス『ホメオパシー騒動とニセ科学論争の行方』に電話ゲストとして出演させていただけることになりました。日時は9月26日(日) 20:00〜22:00です。 ■SYNODOS JOURNAL : ホメオパシー騒動とニセ科学論争の行方 菊池誠×久保田裕(司会:荻上チキ) 「ニコ生シノドス」はじまります!! 第一回放送のテーマは「ホメオパシー」と「ニセ科学」。 司会は荻上チキ、ゲストは菊池誠さんと、朝日新聞科学医療グループ記者の久保田裕さん。 さらに電話ゲストとして、NATROMさん(ブロガー・内科医師)、唐木英明さん(東大名誉教授・日学術会会議副会長)を予定しています。 予定では、私の時間は10〜20分間のようです。このメンバーなら、ホメオパシーの特異的効果の有無について、いまさら議論はないでしょう。上記でリンクした公式サイトによると、代替医療やニセ科学、メディアが果たすべき役割など

    ニコ生に電話ゲストとして出ます - NATROMのブログ
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    chochonmage 2010/09/24
    ホメオパシーに脅威を感じる○スチャイル○が製薬利権死守のためにブロガーNATROM氏にオファーした出演料は億単位という噂。
  • ホメオパスの成功体験が悪性リンパ腫を見落とさせた - NATROMのブログ

    リスクの大きさの感じ方は、代替医療に親和性のある人との間に大きな隔たりがあるようだ。新生児にビタミンKを投与しなければ、頭蓋内出血等で死亡する確率は2000〜4000分の1である。私を含めて、ほとんどの医師は、無視できないリスクと考えるだろう。だけど、そうでもないと考える人もいるようだ。 看護師敗訴だと仮定する。支払うべき損害賠償額は請求5640万円の1/4000すなわち1万4100円が妥当だろう。*1 医師のほとんどは、大学病院などの大きな病院で研修をはじめる。入院が必要な病気、生きるか死ぬかという病気、大学病院に集まるような稀な病気から診る。風邪や下痢といった「簡単」な病気からはじめて、だんだんと難しい病気を診ていくのではない。確かに、風邪や単なる下痢は「簡単」な病気である。特に治療しなくても、いや、間違った治療をしてすら、自然に治る。しかし、「簡単」な病気の中から、「稀な」病気を見つ

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    chochonmage 2010/08/31
    既出かもしれないが、「今まで何百回と飲酒運転して一度も事故ったことがない。今日もだいぢょぶ」が似ているだろうか。ところで「飲酒運転で死ぬ・殺す確率」って多分二千分の一よりはるかに低いんぢゃないか?
  • アナフィラキシーショックをホメオパシーで治した!スゴイでしょ! - NATROMのブログ

    「nina's[ニナーズ]」という雑誌にホメオパシーの体験談が載っていると聞いて、購入してみた(2010年9月号[平成22年8月7日発売])。子育て中の女性をターゲットにした雑誌のようだ。UA(ウーア)という女性シンガーソングライターが表紙で、UAさんのインタビューで、ホメオパシーの体験談が出てくる。一昨年の自宅出産の際、助産師からホメオパシーなどを受けたという。 そんなお産も、1ヶ月前までは旦那さんと何度も話し合った。「うちの主人は私なんかが足元にも及ばないような野性児で。自分は妹たちのお産も全部付き合ったし、馬も牛の出産も経験してると。助産師さんを呼ぶのにお金がかかるなんて信じられないと言うんですよ。でも自分は不安だし、彼の言っていることも正論だし…けっこう自分の心身を問われる時間でした」。最終的には彼女の意見を尊重してくれ、助産師さんを呼んでの出産が実現。「助産師さんはイトーテルミー

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    chochonmage 2010/08/20
    とにかくこれがお悔やみ記事にならなくてよかたね。
  • 脳の中の「わたし」 - NATROMのブログ

    ■脳の中の「わたし」坂井克之著, 榎俊二著。 脳研究者による。「脳科学」は、一部の脳科学者のために、いささか怪しい分野であるように見えるが、このは大丈夫だ(と私は判断した)。私は未読であるが、著者の坂井は、「脳トレ」や「ゲーム脳」などの脳科学ブームを批判的に検証したも書いている(■脳科学の真実--脳研究者は何を考えているか)。『脳の中の「わたし」』は、個々の実験の結果や症例の紹介が丁寧で、また、事実と解釈の区別が明確にされているのがわかりやすい。解釈には深入りしないので、哲学的になりすぎることもない。また、イラストが豊富である。「文章とイラストのコラボレーション・新しい科学読み物」というシリーズらしい。たとえば、表紙は、半側空間無視を表している。絵でわかる人もいるだろうが、「えの素」「ムーたち」などの作品で知られる漫画家の榎俊二によるものである。坂井によるあとがきによれば 榎

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    chochonmage 2010/08/15
    ふぎゃー。また買わなならん本が。そろそろ紙本と一緒に電子書籍も同時発売して欲しい。
  • クリニックで幹細胞療法はいかが? - NATROMのブログ

    幹細胞は、さまざまな細胞に分化する能力を持つ。骨髄移植や臍帯血移植などの造血幹細胞移植はすでに標準医療となっているが、それ以外の再生医療への応用については、まだ研究段階である。しかし、ロシアでは、「しわ取りから、パーキンソン病、インポテンツに至るまで、あらゆる治療をする」と宣伝されているそうだ。 ■違法幹細胞治療、ロシアで野放し | WIRED VISION スミルノフ所長は、いくつかの国立研究所で骨髄や脂肪から採取した成人の幹細胞を使った実験的治療が時々試みられているのは知っているという。しかしその他のクリニックの多くは、宣伝や注射の中身に関する規制がほとんどない状態で治療を行なっているとスミルノフ所長は指摘する。 科学者たちによると、幹細胞を培養して分離するには熟練した技術と高価な機器が必要だが、各クリニックが必ずしもそれらを備えているとはいえないという。そのため、幹細胞だとされるもの

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    chochonmage 2010/07/23
    『ただ若返りだけは確かに素晴らしいみたいです』って、「妻も大喜びです」みたいなお便り・ご報告がいっぱい届いてるというようなお話でしょうか。↓こりゃーっ、id:hokuto-heiさん、前のアイコン好きだったのにぃ。
  • 何でも治る超ミネラル水。野島尚武博士が熱い! - NATROMのブログ

    超ミネラル水とは何か?「癌・糖尿・アトピーなどの現代病治療(がん治療)専門クリニック」と自称している野島クリニックのサイト*1から引用しよう。 超ミネラル水(遺伝子ミネラル)とは副作用のない、抗がん剤のようなものです。 ガン・糖尿・アトピーをはじめほとんどの病気を治す遺伝子ミネラル療法です。(通常のミネラル水とは違います。) 超ミネラル水を飲むと酵素を活性化させ、代謝機能を高め、免疫を活性化させます。 ガンの治療に劇的な効果をもたらします。糖尿病にもアトピー性皮膚炎にも、脳梗塞の後遺症にも、その他様々な病気にも確かな効き目を発揮します。 ほとんどの病気を治すという時点で、ほぼインチキとみなしてよい。超ミネラル水に効果があるという医学的証拠は存在しない。医学の知識を持った人で、超ミネラル水に上記引用したような効果があると考えている人はいない。野島尚武という医師が、ただ一人、そうした主張をして

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    chochonmage 2010/07/09
    「超」をつける時点で、ほぼインチキとみなしてよいのではねいか?
  • 口蹄疫ウイルスが清浄国にも遍在しているとしたら - NATROMのブログ

    ■木村盛世医師と口蹄疫で触れたが、ツイッターやブログでの木村盛世氏の口蹄疫関連の発言について議論が起こっている。殺処分で封じ込めを狙う国の方針を批判する木村盛世氏の認識が、どこら辺に由来しているのかわかりつつある。木村盛世氏は、そもそも、清浄国という概念自体がおかしいと主張している。 ■木村盛世のメディカル・ジオポリティクス カフェ: 口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4―*1 carrierが感染源となることは前にも書きましたが、 牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在すると 報告されています。 http://www.oie.int/eng/maladies/Technical%20disease%20cards/FOOT%20AND%20MOUTH%20DISEASE_FINAL.pdf となればFMDは何時、どんな所で起こっても 不思議ではないのです。 それ故、

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    chochonmage 2010/06/17
    引けなくなっちゃってるんだろうけど。言いたくないが、「トンデモ」というより「人としてどうか」になっちゃってるような。
  • アスベストの有害性は疑わなくていいの? - NATROMのブログ

    喫煙の有害性はもはや確立された事実と言っていいのだが、それでも喫煙の有害性に対して懐疑的な人がいる*1。喫煙の有害性は、主に疫学的手法で証明された。なので、タバコの害を疑う人は疫学的手法そのものに対して懐疑的なのかと思いきや、必ずしもそうでもないらしい。たとえば、養老孟司は、「たばこの害は証明なんて言うのもおこがましい状態」と言いつつ、日女性の寿命が延びた理由を水道の塩素消毒であることは認めている*2。どちらも疫学的手法で証明されたことなのに。「偏り、交絡、偶然性など」の疫学の限界を指摘する人もいる*3が、喫煙の害ほど複数の集団で繰り返して綿密に証明されたものはほとんどないわけで、だったら喫煙以外の疫学の成果についても懐疑的になるべきであろう。 喫煙以外の疫学の成果として、たとえば、アスベストと悪性中皮腫の関係がある。私の知る限りにおいて、喫煙の有害性に対して懐疑的な人でも、アスベストが

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    chochonmage 2010/05/30
    ちょっとは考えてからモノを言った方が良いということをあらためて認識させられる典型例。あまりにも低レベル。
  • HIVキャリアを理由に看護師を解雇することは正当か? - NATROMのブログ

    あなたは、ちょっぴりロリータ風味の2次元エロ同人誌をささやかな趣味として楽しんでいる成人男性だとしましょう。現実に被害者が存在する児童ポルノには手を出さないし、興味もありません。当たり前のことですが、現実の未成年の女の子に手を出すつもりもありません。大っぴらにすることではないですが、誰にも迷惑をかけるでもありません。ところが、ある日、職場(小売業とでもしましょう)で盗難事件があり、あなたに断りもなくあなたのカバンが調べられ、たまたまエロ同人誌が見つかってしまいました。上司は、 「当店では小学生のお子さんも来店する。うちでは仕事を続けさせることはできない。他の理解ある企業に面倒を見てもらっては」 と、それとなく退職を迫ります。2次元エロ同人誌を所持していたというだけの理由で、退職を迫るのは正当なことでしょうか? 「2次元エロ同人誌所持者が、小学生に性的いたずらをすることは当然ありうることだよ

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    chochonmage 2010/05/03
    馬鹿が感染する方が怖い。