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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (12)

  • 1億5千万年のサカナの進化を一枚の図で理解する | 5号館を出て

    PNASの7月30日号(July 30, 2013 vol. 110 no. 31)に眺めているだけでも楽しくなるサカナの進化系統図が出ています。 オープンアクセスになっていますので、誰でも全文を読めますし、pdfでダウンロードすることもできます。下のタイトルをクリックするとPNASの全文表示ページが開きます。 サカナの進化といってもサカナすべてというわけではないのですが、サカナの主要なグループである硬骨魚類の中でも主要なグループである英語では spiny-rayed fish と呼ばれるグループの進化の全貌です。日語では棘鰭上目(きょくきじょうもく)と呼ばれるグループのお話です。ウィキペディアによれば、この仲間には「スズキ目やカサゴ目など13目267科2,422属が所属し、魚類全体の約半数にあたる14,797種が含まれる」のだそうです。この種数の多さはなんと現存の脊椎動物の3分の1を占

    1億5千万年のサカナの進化を一枚の図で理解する | 5号館を出て
  • ウイルスは退化しているもののやはり生物だった | 5号館を出て

    私は持論として「ウイルスは生物」です。もちろん教科書にははっきりと「生物ではない」と書かれたものがまだまだ多いですから、試験に出た時には「ウイルスは生物ではないと考えられている」と書いておいたほうが無難なのですが、その「常識」を根底から覆すような論文が出ました。 Giant viruses coexisted with the cellular ancestors and represent a distinct supergroup along with superkingdoms Archaea, Bacteria and Eukarya Arshan Nasir, Kyung Mo Kim and Gustavo Caetano-Anolles BMC Evolutionary Biology 2012, 12:156 doi:10.1186/1471-2148-12-156 Pub

    ウイルスは退化しているもののやはり生物だった | 5号館を出て
    chochonmage
    chochonmage 2012/09/28
    ちょっと恰幅の良い「ミミちゃん」とさらに貫禄のある「ママ」がいて、「ママ」に寄生するヒモみたいな奴までいると。なるほど生物くさい。/「ウイルスに寄生するウイルス」についてNATROMさんが書いてた。http://p.tl/sACJ
  • 中国で発見された「世界最古」のチーターの化石はプラスチックと他の動物の歯で作られた模造品だった | 5号館を出て

    2012年 08月 21日 中国で発見された「世界最古」のチーターの化石はプラスチックと他の動物の歯で作られた模造品だった 実はこの論文が印刷される直前に、ある人脈を通じてゲラを見ることのできた中国の研究者(Deng Tao)らが、この化石は石膏で補完した部分が多すぎるし、最近中国でたくさん「造られている」偽化石だと思うのでPNASに出版をとどまるように連絡したものの、PNASは化石が物であることを否定する根拠が薄いとして拒否したという経緯があったようです。そこで、Tao さんらは著者の一人である中国(人?)のJi H. Maza´kさんに化石を調べさせて欲しいと申し出ましたが断られ、ウヤムヤのまま3-4年が経過していたのですが、ほ乳類化石の研究者でもあるTaoさんはあきらめませんでした。 PNASには、論文として出版されたものの化石などの貴重な標は博物館などに収めて、誰でもがアクセス

    中国で発見された「世界最古」のチーターの化石はプラスチックと他の動物の歯で作られた模造品だった | 5号館を出て
    chochonmage
    chochonmage 2012/08/22
    あー、これ創造論者に進化論否定の材料に使われるなー。
  • 2011年に取り下げられた論文トップ5 | 5号館を出て

    年度末には、今年の10大ニュースとかヒット曲トップ10とか、今年の重要な出来事を振り返る企画が多くなるのですが、こちらはあまり楽しくない話題かもしれませんが、Scientific American のニュースで「今年、科学の専門誌で取り下げられた重要論文」というタイトルの記事がありましたので、ご紹介します。 まあ、論文の取り下げ自体はそれほど珍しいことではなく、著者たちによってすでに発表された論文に間違いが発見されたなどという理由で有名雑誌でも何百という論文が取り下げられています。 しかし、発表された時にマスコミを賑わせるような事件や大発見として、その内容が社会的に広まり、場合によっては多くの人の行動に影響を与えるようなインパクトを持った論文が取り下げられるということになる場合には、、「間違ってました」では済まない影響が論文の取下げ後も社会的影響を与え続けることがあります。 有名な所では、

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  • 歩道では走る凶器、車道では無防備な邪魔者 | 5号館を出て

    1週間ほど前から東京で自転車の違法走行の取り締まりを強化し始めたというニュースが流れてきました。もちろんブレーキを取り外した自転車などというのは論外ですが、今までは黙認してきた、あるいは場合によっては積極的に誘導してきた自転車の歩道走行を全面的に原則どおりの禁止という方向で指導していくことになるということになると、今までと180度の方針転換ということになります。自転車の車道走行徹底へ=ルール違反是正へ摘発強化-警察庁 警察庁は25日、自転車は原則、車道を走るなどとした交通ルールの徹底を全国の警察部に指示した。歩道を走る行為を積極的に指導・取り締まってこなかった従来の方針を転換。自転車利用者のルール・マナー違反の是正に乗り出す。(2011/10/25-16:59) 今までも法律上は、自転車は車両として車道を走ることが義務付けられていたのですが、今までは自転車の安全を優先して危険が予測される

    歩道では走る凶器、車道では無防備な邪魔者 | 5号館を出て
    chochonmage
    chochonmage 2011/11/04
    自転車って車道を自動車と反対向きに走った方が安全じゃないかと思うんだけどどうだろう。
  • 完全な胎盤を持つトカゲ | 5号館を出て

    哺乳類でさえカンガルーなどの有袋類は胎盤を持ちませんが、軟骨魚類のサメや一部の硬骨魚類では卵胎生といって卵を体内で孵化させるだけではなく、輸卵管で栄養やガス交換を行ってしばらくの間、稚魚を育てるものが知られています。そういう動物で母体と子の間でガス交換や栄養・老廃物の交換をする組織は我々真性の哺乳類(真獣類)と同じく「胎盤」と呼ばれることがあります。 両生類の中にも、背中で卵を育てるもののうちいくつかのものは、母体との間でガス交換や栄養供給をするものがあるようで、そういうものも「胎盤」のような組織を持っているとされています。 しかし、哺乳類に近縁な爬虫類にも卵胎生のものが知られていますが、爬虫類では栄養供給や老廃物の受け渡しをする、いわゆる格的な「胎盤」を持つものは知られていなかったようです。 最近出た Journal of Morphology には、爬虫類ではじめて真性の胎盤と呼べる

    完全な胎盤を持つトカゲ | 5号館を出て
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    chochonmage 2011/10/10
    へぇ。
  • ウイルス遺伝子をゲノムに取り込み進化するバクテリア | 5号館を出て

    先週22日に届いた Nature communications の新着論文のお知らせメールに載っていたはずですが、完全に見落としていました。それが、とてもおもしろいということを ScienceDaily のニュースで認識させられました。 Bacteria Have One of Nature's First Immune Systems バクテリアは自然界で最初の免疫システムを持っていた タイトルだけではなんのことかわからないのですが、要するにバクテリアはゲノムの中にウイルス(バクテリオ・ファージ)の遺伝子を取り込むことで、ウイルスが中で増殖して破壊されてしまうことを阻止する(これが「免疫」ということでしょうか)だけではなく、ファージの遺伝子を積極的に利用して抗生物質に対する耐性のみならず、過酸化水素、酸や熱、浸透圧に対する抵抗性を獲得してパワーアップしていることがわかったというお話です。

    ウイルス遺伝子をゲノムに取り込み進化するバクテリア | 5号館を出て
  • ニセ科学と戦い続けたサイエンスコミュニケーター没 | 5号館を出て

    Martin Gardner, 95, math and science writer, dies (AP) MY WORLD IS A LITTLE DARKER… (James Randi) マーティン・ガードナー(Martin Gardner)と聞いても、すぐに誰だかわかる人はそれほどたくさんいらっしゃらないかもしれませんが、「奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究」や、「奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか」というのタイトル、さらには「自然界における左と右」、我々の年代ならScientitic American(日系サイエンス)で連載されていた「数学ゲーム」と聞くと知っている方はかなり多いと思います。 私も訃報を聞いたときに一瞬、誰だろうと思ってしまいましたが、上に挙げたAPの記事や友人の弔文を読んで、思い出しました。 95歳だったということなので、天寿をまっとうしたと言え

    ニセ科学と戦い続けたサイエンスコミュニケーター没 | 5号館を出て
    chochonmage
    chochonmage 2010/05/24
    In the Name of Science『奇妙な論理』がなんと1952年。原著のタイトルはまさに「ニセ科学」の定義そのものなんだな。内容はいまだにそのまま通用するし、なんて凄い人なんだ。合掌。
  • イギリス沿岸でシャチが種分化中(とBBCが言っている) | 5号館を出て

    BBCニュースで仕入れました。 Two killer whale types found in UK waters イギリス沿岸に生息するシャチに2つのタイプがあることがわかったという記事です。同じ場所に住んでいるのに、異なるグループとして認識されるということは、シャチ同士でそれぞれのグループを認識しているということになり、交配もグループ内で行われていることがはっきりすれば、それは生物学的には別種として区別されるということになります。 私のわずかな知識によれば、英米で killer whale (Orcinus orca) 殺し屋クジラと呼ばれているシャチ(これはアイヌ語だそうです)は、世界中で1属1種だけだと思っていたのですが、この記事とそのもとになっている雑誌 Molecular Ecology によれば、イギリス沿岸だけでもどうやら別種といえるくらい異なったシャチの集団が2つあるらし

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  • がんにならないハダカデバネズミの秘密の遺伝子 | 5号館を出て

    思わせぶりなタイトルを書きましたが、解説記事のタイトルもそうなっているので、ご容赦を。 Secrets of a cancer-free rodent がんの恐怖から解き放されたネズミの秘密 もう一つはこちらです。 Scientists Discover Gene That 'Cancer-proofs' Naked Mole Rat's Cells 科学者がハダカデバネズミでがんを防止する遺伝子を発見 ハダカデバネズミって、日でもかなり有名になったので、ご存じの方も多いと思いますが、砂漠の地下に住む社会性(生殖しない個体がいるので「真社会性」と言うのだそうです)ネズミです。こちらにRochester大学提供の写真があります。(Credit: Image courtesy of University of Rochester via Science Daily) 原著はオープンアクセスで

    がんにならないハダカデバネズミの秘密の遺伝子 | 5号館を出て
  • ヒトは遺伝的多様性が高いので近親交配が危険 | 5号館を出て

    オープンアクセス誌の中で、無駄に厳しい査読をしないということで、ある意味で心配もされていたPlosOneに、またおもしろい論文が載りました。 The Role of Inbreeding in the Extinction of a European Royal Dynasty 日語でのニュース報道もあったので、ご覧になった方もいるかもしれません。 スペイン・ハプスブルク家、断絶の原因は「近親婚」か 研究結果 せっかくですので、論文を中心にご紹介してみます。ただし、私は世界史に(も)弱いので、歴史的記述には誤りがあるかもしれませんので、ご指摘願えると幸いです。話の内容は、日でも結構有名な顎と下唇を持ったハプスブルグ家の家系、特に1700年に途絶えたスペイン・ハプスブルグ家のことです。 これは最後のスペイン国王であるカルロス2世で、Wikipediaによると「先端巨大症のため、咀嚼に影響

    ヒトは遺伝的多様性が高いので近親交配が危険 | 5号館を出て
  • 100人で3人をいじめるデモが行われる国 | 5号館を出て

    いくつかのブログで取り上げられていて、YouTubeに映像も上がっていますが、信じられないデモが行われたようです。マスコミでは報道されない可能性も高いので、記録の意味も込めて書いておきます。おおもとのニュースソースは、以下のブログです。 いまさらだけど、在特会デモがサイアクだったので、カルデロン一家問題について少しだけ言っておく。(*minx*) 「追い出せデモ」から考える、「ポスト社会運動」の影響力について(荻上式BLOG) [思ったこと]カルデロン一家追い出しデモについて(捨身成仁日記) レイバーネットによると埼玉県蕨市で4月11日土曜日、日での滞在を求めていたものの、子どもだけの滞在が認められたため、13日には両親が出国することになっていたフィリピン人カルデロン親子の住む蕨市で、不法滞在の要求は在日特権であり、許してはならないと主張するデモが行われたとのことです。驚いたことに、デモ

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