ウクライナのシュミハリ首相がロシアによる水供給の妨害に懸念を示した/Pavlo Bagmut/Ukrinform/Future Publishing/Getty Images (CNN) ウクライナのシュミハリ首相は14日、ロシアがウクライナで水の供給を妨害しようとしており、原子力発電所の稼働に必要な貯水施設に深刻な影響を及ぼすとの懸念を示した。 シュミハリ氏は「ロシア軍によってカホフカ水力発電所の水門が一部破壊され、その後意図的に水門が開けられたため、多くの水を失っている」「ドニプロ川から取水している一部の集落は飲み水を得ることができないかもしれない」とSNS「テレグラム」への投稿で明らかにした。 同氏は原発への脅威はより深刻な問題だとし、「貯水施設の水位の低下はザポリージャ原発の冷却システムの誤作動につながる恐れがある」と述べた。 水供給への妨害はウクライナの電力網への度重なる攻撃に続
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は12日、ロシアが占拠するウクライナ南部のザポロジエ原発が外部電源を失い、非常用ディーゼル発電機が電気を供給しているとツイッターで明らかにした。外部電源はその後、復旧したという。グロッシ氏は、ザポロジエ原発の状況は不安定だと訴えた。 欧州最大のザポロジエ原発は、周辺での攻撃による大事故の発生が懸念されている。グロッシ氏は、安全確保のため原発周辺に安全管理区域を設けることを目指している。 グロッシ氏は12日、ツイッターで、ザポロジエ原発で施設外の電源が繰り返し喪失していることは「非常に憂慮すべき展開」だと指摘。安全管理区域が緊急に必要だということが明確になったと訴えた。
ロシア軍、原発を基地化 重火器への反撃阻止か―米紙 2022年07月07日15時16分 ウクライナ南東部にあるザポロジエ原子力発電所=1994年3月(EPA時事) 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は5日、ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原子力発電所を占拠しているロシア軍が、原発を軍事基地化していると伝えた。敷地内に重火器などを配備し、冷却水用の貯水池の周りに対人地雷を敷設しているという。 ロシア軍がドネツク州で大規模砲撃、2人死亡 受刑者や旧式兵器投入か―編入へ8月住民投票も ウクライナ軍が欧米の兵器供与を受け、ロシア軍が支配する南部ヘルソン州のほぼ全域やザポロジエ州の一部の奪還を試みる中、原発に陣取る部隊への反撃を阻止する狙いとみられる。 国際 ウクライナ情勢 コメントをする
ウクライナ北部のチョルノービリ原発を捉えた衛星画像。マクサー・テクノロジーズ提供(2022年3月10日撮影・公開)。(c)AFP PHOTO / Satellite image © 2022 Maxar Technologies 【4月11日 AFP】ウクライナ当局は10日、同国北部のチョルノービリ(チェルノブイリ、Chernobyl)原子力発電所を占領していたロシア軍の兵士が、研究所から放射性物質を盗み出したことを明らかにした。兵士は被ばくにより死に至る恐れがあるという。 ロシア軍は、ウクライナ侵攻初日の2月24日にチョルノービリ原発を制圧。先月31日に撤退するまで、原発周辺の高放射線地域を1か月以上占領していた。 原発の立ち入り禁止区域を管理するウクライナ政府機関はフェイスブック(Facebook)への投稿で、ロシア兵が同区域の研究所2か所で略奪を行い、保管庫から高放射性物質133個を
ロシア軍、チェルノブイリから放射性物質盗む ウクライナ 2022年04月10日22時37分 チェルノブイリ原発=2020年12月、ウクライナ北部(AFP時事) 【キーウ(キエフ)AFP時事】ウクライナのチェルノブイリ原発周辺の立ち入り制限区域の管理当局は10日、1カ月以上にわたって同原発を占拠していたロシア軍が、制限区域内にある研究所から133個の高レベルの放射性物質を盗み出したとフェイスブックで明らかにした。管理当局は「素人が扱えば、少量であっても死に至らしめる」と指摘した。 <ウクライナ情勢 最新ニュース> チェルノブイリ原発をめぐっては、制限区域を訪れたウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が8日、「(ロシア兵は)放射性物質で汚染された地面を掘り、土のうを作るため土を集め、そのほこりを吸い込んだ」とフェイスブックに投稿。「このように1カ月にわたって被ばくすると、彼らの余命は最大でも
チョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所周辺にロシア軍が掘った塹壕(ざんごう)があることがわかった/Ukraine Army/Energoatom (CNN) ウクライナ当局は6日、チョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所周辺の様子をドローンで撮影した新たな映像を公開した。映像には、放射性物質の汚染が激しい立ち入り禁止区域でロシア軍が掘った塹壕(ざんごう)が映っていた。 この映像はウクライナ軍が撮影し、同国の原子力発電公社エネルゴアトムがテレグラムで公開。いわゆる「赤い森」と呼ばれる区域に掘られた塹壕や、戦車の跡、地面が大きく荒らされた様子が映っている。 赤い森は、チョルノービリの立ち入り禁止区域の中で最も汚染が激しいとされ、たとえ原発の職員であっても、特別な許可なく立ち入ることは一切禁止されている。 エネルゴアトムは1日、ロシア軍が赤い森で何をしていたのかは分からないと述べ、ロシ
ウクライナのチェルノブイリ原発4号機を覆うために設置されたシェルター(2021年4月13日撮影、資料写真)。(c)Sergei SUPINSKY / AFP 【4月2日 AFP】ウクライナ当局は1日、同国北部のチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所を制圧したロシア軍の兵士が、原発周辺を4週間にわたり占拠していた間に放射線にさらされた可能性が高いとの見方を示した。 チェルノブイリ原発は先月31日、首都キエフの北方地域でのロシア軍撤退に伴い、ウクライナ軍の支配下に戻った。 ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトム(Energoatom)によると、ロシア軍の兵士は同原発を占拠中、最も汚染度の高い場所で塹壕(ざんごう)を掘っていたほか、車両の走行により放射性物質を含む粉じんを巻き上げたとみられる。 エネルゴアトムは、これによりロシア兵が「相当量」の放射線にさらされた可能性があるとしている
ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所を掌握したロシア軍の兵士たちは、放射線防護服を着用せずに現地に入り、軍用車両で汚染された土をかき回し、きわめて危険な量の放射線にさらされていた模様だ。ロイターが3月29日の記事で報じた。 ロシア兵たちは、原発から約6.5キロ離れた高濃度汚染地域の「赤い森」を、戦車や装甲車で走り、防護服を着用せずに現地に入ったと、2人の匿名のウクライナ人の原発スタッフがロイターの取材に述べている。 ロシア兵たちは体内被曝を引き起こす放射性物質を吸い込んだ可能性が高いため、このミッションが「自殺行為」だとスタッフらは述べている。ウクライナ人スタッフらは、1カ月近くの間、原発に引き止められた後、先週になって自宅に戻っていた ウクライナの原子力規制当局は、ロシア軍が原発を占拠した翌日の2月25日に、放射線レベルの上昇を報告しており、国際原子力機関(IAEA)は、大型の軍事車両
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