第2次トランプ米政権が発足してから29日で100日となる。国際協調を軽視し、極端で乱雑な政策を推し進めるトランプ大統領。変容する米国の姿を現地から報告する。 関連記事:研究現場で「トランプ対策」も 試用職員を狙い撃ち 15年勤めた組織からの唐突な知らせだった。 「あなたの能力、知識および技術が当機関の現在のニーズに適合していないため、雇用継続に適さないと判断します」 米海洋大気局(NOAA)の広報部門で働くトム・ディリベルトさん(40)は2月27日午後4時前にそのメールを受け取った。同日中に雇用関係を終了すると書かれ、夜にはシステムにアクセスできなくなった。 商務省傘下のNOAAは、日々の天気予報や暴風雨警報、海の生物資源の調査・管理など幅広い業務を担う。職員は約1万2000人。気候変動の理解や影響の予測に取り組む世界トップレベルの研究組織でもある。その観測データは民間の天気予報や世界の学
