マツダ創立100周年を記念して、100年の歴史から特に象徴的なエピソードを厳選してお届けします! マツダ百年史ブログ第5回目では、1970年代、1980年代に、若者の関心を集めた2台のハッチバックのお話を紹介します。 「開発コードで呼ばれたクルマ」 時は1976年。 第1次オイルショックにより北米や日本市場で大幅な販売台数減に見舞われたなか、東洋工業はその苦境から脱却する救世主を必要としていた。 様々な緊急施策や商品ラインアップの根本的な見直しを図り、経営再建への一歩を踏み出そうとしていたが、時は悠長に待ってはくれない。 販売不振から盛り返す起爆剤が求められる中、1977年の1月にやっと待望の新型車が登場することになった。 三代続いた主力の小型乗用車「ファミリア」のフルモデルチェンジ車だった。 ターゲットとする顧客を従来のファミリー層から思い切って方向転換し、新しい感覚を持つ若者に絞りこん