初の巨大ロボットアニメ『鉄人28号』の放映から60年。日本独自のジャンルである「巨大ロボットアニメ」のデザインとその映像表現の歴史を紐解き、「巨大ロボットとは何か」を問いかける、かつてない展覧会『日本の巨大ロボット群像』が2023年9月から、福岡市美術館、横須賀美術館で開催される。 「巨大ロボットとは何か」を観客とともに考える展覧会 架空のロボットが登場するアニメーション(ロボットアニメ)は、いまや日本の大衆文化の一角を占めており、横浜に登場した「動くガンダム」を始めとする架空の「実物大」ロボットが日本の主要都市に存在し、それらは今や日常的な風景となっている。 『鉄人28号』(1963年)をロボットアニメの嚆矢として、その後『マジンガーZ』(1972年)の大ヒット、そしてロボットアニメの流れに新風を吹き込んだ『機動戦士ガンダム』(1979年)の影響下、今日に至るまで多数のロボットアニメが制