ルドルフ大公に献呈されたため、『大公』と通称されて親しまれている。その通称にふさわしく、優雅さと堂々とした気品がある曲想で、ピアノ三重奏団には必須のレパートリーとなっている。 ルドルフ大公はアマチュア・ピアニストとしては相当の水準にあったといわれ、ヴァイオリンソナタ第10番の初演も行っている。本作もピアノが主役を演じており、作曲者と献呈先との身分を越えた芸術的なつながりが指摘されている。 初演は1814年4月11日にウィーンのホテル「ローマ皇帝」(Zum römischen Kaiser)で行われた[2]。ベートーヴェン自身がピアノを弾き、ヴァイオリンはシュパンツィヒ弦楽四重奏団を率いていたイグナーツ・シュパンツィヒが、チェロはヨーゼフ・リンケが弾いたが、この当時ベートーヴェンは耳がほとんど聞こえなかったために、他の2人の音をかき消すほど乱暴な音で弾き、演奏そのものは決して良くなかったと言
ピアノソナタ 第17番 テンペスト 第3楽章 (ベートーベン)
『テンペスト』(英: The Tempest)は、英国の劇作家ウィリアム・シェイクスピア作の戯曲。「テンペスト」は「嵐」を意味し、日本では『あらし』の題名でも上演される。シェイクスピア単独の執筆としては最後の作品と言われる。 シェイクスピアが書いた中でも人気の高い作品で、2012年のロンドン・オリンピック開会式では、物語の舞台となる魔法の島を模したセットで作品の一部が朗読されるなど重要な役割を果たした[1][2]。 プロスペローとエアリエル (画)ウィリアム・ハミルトン ナポリ王アロンゾー、ミラノ大公アントーニオらを乗せた船が大嵐に遭い難破、一行は絶海の孤島に漂着する。その島には12年前にアントーニオによって大公の地位を追われ追放された兄プロスペローとその娘ミランダが魔法と学問を研究して[3]暮らしていた。船を襲った嵐はプロスペローが復讐のため手下の妖精エアリエルに命じて用いた魔法(歌[4
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