半数近くを占めていた「夫婦と子」世帯は4分の1に 少子化対策が話題になって、出生や人口の減少ばかりが取りざたされますが、それと同じくらい深刻なのが「家族の減少」です。長らく続く婚姻減や少子化とは、家族が新しく作られないということを意味するからです。それは、日本の世帯構造の大きな変化として顕在化しています。 つい先ごろ上梓した『「居場所がない」人たち 超ソロ社会における幸福のコミュニティ論』(小学館新書)の中でも、メインのテーマとして掲げたコミュニティ構造の変化、とりわけ今回は「家族という居場所の消滅」についてお伝えしたいと思います。 なお、本書の一部は〈日本は2040年には「人口の半分が独身者」になる…これから確実に到来する「超ソロ社会」という現実〉からお読みください。 かつて、「夫婦と子ども二人」からなる核家族のことを標準世帯と言いました。世帯の中心は、この「夫婦と子」世帯であり、その構