昭和43年(1968)に開始された大宰府の発掘調査は、平成30年(2018)に50周年を迎えます。現在も続けられている大宰府の発掘調査は、国指定特別史跡大宰府跡の保全を目的としつつも、その調査成果は古代史の解明に直結するものとして、全国的に注目を集め続けています。また、大宰府に対する学問的関心はさらに古く、江戸時代には大宰府にまつわる遺物の収集や、遺跡の現況把握等が行われていました。 九州国立博物館では大宰府史跡発掘50年を記念して、江戸時代から今日まで続く、「大宰府研究の歩み」を紹介する特集展示を開催いたします。本展では、大宰府跡・水城跡・大野城跡・基肄城跡という四つの国指定特別史跡に関わる歴史的資料をご紹介いたします。 【章構成】 第一章 研究の萌芽‐江戸時代の大宰府研究‐ 第二章 研究の進展‐考古学と大宰府研究‐ 第三章 大宰府都城‐水城・大野城・基肄城の研究‐