インターネットに許諾なくアップロードされた動画・音楽をそれと知ってダウンロードする「違法ダウンロード」の刑事罰化、市販DVDなどに施されているアクセスコントロール技術を回避してコピーする「DVDリッピング」違法化を盛り込んだ改正著作権法が6月20日に成立し、今年10月1日より施行される。 違法ダウンロード刑事罰化などは自民党、公明党が提出し、政府提出の改正法案の一部に盛り込む形で可決した。違法ダウンロードは親告罪として刑事罰化され、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金が科されることになる。 消費税増税法案のどさくさで可決された法案だが、日本レコード協会などが歓迎する声明を出す一方、審議がほとんど行われなかったことや恣意(しい)的に運用されるのではないかなどの懸念もインターネットに詳しい法律家などから出ている。 今やインターネットは国民の多くが利用している。それに関して刑事罰を科
街の本屋が危ない。ネット社会の広がりと長引く不況を背景に本を購入するマインドが縮小。調査会社の調べでは、1日に1店の割合で消えているという。待ち合わせや暇つぶしにも貴重だった巷(ちまた)の空間が虫の息だ。 東京・新宿の大型書店「ジュンク堂新宿店」が3月に閉店した。 「入居していた『新宿三越アルコット店』が閉店したことに伴ったものですが、ジュンク堂はテナントとして残ろうと(オーナー側と)交渉していました。でも、(賃料など)諸条件が折り合わなかったようです」(流通アナリスト) 長引く不況で大手書店でさえ再編、撤退を強いられるなか、体力のない街の本屋は言わずもがな。業界の環境はかなり厳しい。 書店調査会社のアルメディア(東京都豊島区)の調査によると、全国の書店数は5月1日現在、1万4696店。昨年同月の1万5061店から365店が減った。1日あたり1店が閉店した計算になる。 都道府県単
国内メーカーも続々と電子書籍端末市場に参入、年末商戦での激しいシェア争いが予想される。電子書籍の未来は、魅力的な書籍がふんだんに供給されるかどうかにかかっているため、各社ともコンテンツの供給体制づくりを同時に考えている。そんななか、1995年に自著を電子書籍で出版し、97年に本を電子化するプロジェクトを立ち上げた富田倫生氏(1952〜)の活動が脚光を浴びている。 富田氏は早大政経学部を卒業後、ジャーナリストを志して編集プロダクションに就職。第1次パソコンブームを経験し、83年、主に科学技術系のテーマを扱うライターとして独立した。85年、パソコンブームの舞台裏を丹念に取材して書いた処女作『パソコン創世記』を出版する。 評判は上々で、本格的にジャーナリストとしての第一歩を踏み出した矢先、不幸にも大病が襲う。活動停止を余儀なくされ、悔しい思いを抱えて寝込んでいた時に、彼は「エキスパンドブック
国立マンガセンターに女性漫画家激怒「最低のギャグ」 「緊急経済対策とは思えない」 歳出総額が過去最大の13兆9256億円となる2009年度補正予算が29日夕、成立した。バラマキ批判も飛び交うが、その象徴となっているのが麻生太郎首相の肝いりで117億円もの建設費が計上された「国立メディア芸術総合センター」(仮称)だ。民主党の鳩山由紀夫代表も先の党首討論で「総理がアニメ好きなのは分かるが、そんなにお金を使う必要があるのか」と批判したが、女性漫画家も夕刊フジの取材に激怒した。 「漫画家も読者も日々の生活が苦しい中、ハコモノと天下りが残るなんて最低のギャグです」 こう語るのは、女性漫画家の牧村しのぶさん。1986年、角川書店「ASUKA」漫画大賞に入賞してデビュー。現在、「家庭ミステリー」(ぶんか社)や、「別冊家庭サスペンス」(黒田出版興文社)でレギュラーを持つ。 同センターは、アニメや漫画、映画
訳詞など出典明示せず引用…作家の高山文彦さんが謝罪 作家の高山文彦さんが9月に刊行したノンフィクション「孤児たちの城」(新潮社)に、荒このみ東京外語大教授の研究書「歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベーカー」(講談社)から出典を明示せずに訳詞などを引用した個所があることが、4日分かった。荒教授の指摘を受け、高山さんと新潮社は謝罪した。 高山さんと荒教授の著書はいずれも、占領下日本の混血孤児らを養子にした歌手でダンサーでもあったベーカーの生涯をめぐる内容。荒教授の著書は昨年6月に刊行された。 先月、荒教授が新潮社に「無断で引用された個所がある」と問い合わせた。新潮社側はベーカーのシャンソンの訳詞や、記録ビデオの翻訳、養子縁組の際に宮司があげた祝詞など4カ所について、出典を示さずに引用したことを認めた。 高山さんは「引用した歌詞は既に流布していると思っていた。祝詞は歴史的な事実で、ともに著作権の
変態プレイも…ボーイズ・ラブ、市立図書館にナゼ? 市民の投書で発覚 堺市立図書館が「BL本」で揺れている(クリックで拡大) 大阪府堺市の堺市立図書館に所蔵されている計約5000冊ものBL(ボーイズ・ラブ)本をめぐり、ワイセツ論争が勃発(ぼっぱつ)している。男同士の倒錯した恋愛を描き、女性版オタク「腐女子」の定番愛読書ともされるが、その中身はエロ本もびっくりの性表現のオンパレードなのだ。アキバ系な女子を夢中にさせるめくるめく妄想ワールドが、なぜ市立図書館で展開されていたのか。 騒動のきっかけは7月、市のホームページ内の質問コーナーに寄せられた、市民からの投書。 市内の4つの図書館に所蔵されるBL本の中身を問題視する内容だった。市民はBL本について、「破廉恥」「セクハラ以外の何ものでもない」などと非難。騒動を知った同市の水ノ上成彰市議(45)が教育委員会に問い合わせたことで騒動が広がった。 「
絵本の文章、無断で掲載…作家の寮美千子さんが提訴 絵本の文章をホームページや本に無断で掲載されたとして、奈良市在住の作家、寮美千子さんが18日、岩井国臣・元参議院議員に、侵害行為の差し止めと75万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。 訴状によると、絵本は1995年に出版した「父は空 母は大地」で、先祖伝来の土地を追われることになった米先住民の首長が1854年に行ったとされる演説を寮さんが翻訳、再構成した。 寮さん側は、岩井氏は2003年4月ごろから、ホームページに絵本と同題でほぼ同じ表現の文章を載せたほか、著書「劇場国家にっぽん」でも無断引用したと指摘、「いずれも著作権侵害行為に当たる」と主張している。 提訴について岩井氏は「演説の翻訳は知人からもらった。演説の著作権は既になく、米国では一般に流布し、誰でも翻訳できる」と話している。 寮さんは2005年、「楽園の鳥」で泉鏡花文
槇原逆ギレ?「裁判か謝罪」…松本零士「受けて立つ」 松本さん(左)と槇原さん(右)の直接対決の日は近い? 漫画家、松本零士さん(68)から「銀河鉄道999」のセリフを無断使用したと抗議されている歌手、槇原敬之さん(37)が7日、自身のHPで“盗作”を全面否定し、松本氏に謝罪を求めた。一時は収束するかに見えた盗作騒動は、槇原さんの逆ギレ?で一気に再燃し始めた。 一連の騒動で、問題とされているのは、槇原さんが作詞作曲したCHEMISTRYの「約束の場所」に登場する「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という歌詞。 松本さんは「999の文章の前後を入れ替えただけ」と主張しているが、槇原さんはHPで「『銀河鉄道999』を一度も読んだことがなく、全くのオリジナル」と反論した。 騒動について、これまで槇原さんは沈黙を守っていたが、「松本氏の一連の態度によって、盗作者であるとの汚名を着せら
NHK大阪放送局制作の人気番組の台本が局外に流出し、大阪市北区のリサイクルショップで販売されていたことが18日までに、分かった。台本は関係者のみに配布される非売品。出演俳優の所属事務所名や電話番号などが書かれているほか、無断売却は脚本家や構成作家に対する著作権侵害の恐れも強いという。処分業者から流出した可能性もあり、局側の管理体制が問われそうだ。 NHKの台本が売られていたのは大阪市北区内のリサイクルショップ。ほとんどが平成13〜14年ごろのもので、笑福亭仁鶴さんの司会で20年以上続いている人気番組「バラエティー生活笑百科」や、同時期に放送された朝の連続テレビ小説「ほんまもん」などの台本が並べられていた。価格はいずれも100円。 同ショップの店員は、購入者に「知人が持ち込んだもので『売れるかどうか分からないが』と引き受けた」などと説明していたといい、「まだ100冊以上ある」とも話したという
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