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ブックマーク / sasakijo.exblog.jp (27)

  • 中島三郎助について語った | 佐々木譲の散歩地図

    先日、函館で中島三郎助についてNHK大阪から取材を受けました。 放送予定の連絡があったので、ご案内します。 ◎歴史秘話ヒストリア 「世にも数奇なラストサムライ ~幕末 いつも”そこ”にいた男・中島三郎助~」 放送:7月6日(水)22:00~22:43 NHK総合 再放送:7月27日(水)16:05~16:48 NHK総合 ※再放送については、国会中継などにぶつかることが多い時間帯でもあり、 変更・中止になる場合もございます。あらかじめご了解下さい。 とのことです。

    中島三郎助について語った | 佐々木譲の散歩地図
  • 映画『アレクサンドリア』を観た | 佐々木譲の散歩地図

    映画『アレクサンドリア』を観た。原題は『AGORA』、監督アレハンドロ・アメナーバル。 http://www.youtube.com/watch?v=FOrmvCuBpKQ 舞台は4世紀のエジプトのアレクサンドリア。とくに、四世紀かけて再建されたアレクサンドリア図書館で物語の多くが進行する。 主人公は、当時アレクサンドリアに実在した女性天文学者、数学者。ヒュパティア、と字幕に出る。これはギリシアふうの発音なのだろうか。音では「ヒュペイシア」。図書館の外では宗教対立が戦争レベルに達しているのに、彼女は地動説と、地球の周回軌道が楕円であることの証明に取り組み続ける。 理性と科学の象徴としての図書館と、これを無用とするひとびととの攻防戦の映画でもある。図書館支持派のわたしには、それだけでも共感度は高い。 当時のアレクサンドリアのオープンセットとCGがいい。ときどき視点が天文学的な高さに移るので、

    映画『アレクサンドリア』を観た | 佐々木譲の散歩地図
  • 表現形式の原点 | 佐々木譲の散歩地図

    図書館問題から思うこと。 すべて表現は、路上ライブが原点である。音楽であれ、小説であれ、演劇であれ。そしてそれら表現者を路上ライブに立たせるものは、直接的にはおカネではない。どうしてもこれを表現せずにはいられないという衝動である。 その衝動を持った人間だけが、原理としての「路上ライブ」の時代を受け入れることができる。その時代が終わっても、抑えきれない表現欲求のままに路上に立った自分が自分の創造的営為の原点であると、意識し続けることができる。 路上ライブではえない? そのとおりだ。しかし音楽でも演劇でも、屋根のある空間でパフォーミングできるようになっても、多くのひとたちはそれだけではべてゆけない。文芸の世界だけ、たとえばを出したということで表現者の中で特権的な存在になれるわけではない。 表現への衝動とは来、「身銭を切っても」「生活をあとまわしにしても」抑えようのないものだ。その点で少

    表現形式の原点 | 佐々木譲の散歩地図
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    copyright 2011/01/28
    佐々木譲氏は本当にすごい! すばらしい! こういう作家は心の底から支持する。佐々木譲氏が本を出す限り、僕も買い続けるつもり。
  • 読者を育てる制度 | 佐々木譲の散歩地図

    Twitterにも書いたけれど、こっちにもまとめとして。 同業白石一文さんが、図書館で書き下ろしと銘打たれたを借りないでくれ、と書いている。印税について数字を出したうえで、「皆さんが図書館を利用すると良心的な作家ほど行き詰まる」と。この問題については何度かブログにも書いてきたけれど、わたしは図書館を作家の敵とは思わない立場だ。 なにより、読書家としての自分が図書館で育ったという自覚がある。若いとき、貧しいが読書欲は旺盛だったころ、もし世の中に図書館がなかったら、その後わたしはこれほどを「買う」大人になったろうか。むしろわたしは、自分のを公立図書館のすべてが買ってくれたらと願う。 図書館一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。図書館で単行を借りたひとがわたしの読者となってくれたら、そのひとはやがて購入者ともなってくれるはずである。作品を知る、作家を知る、その回

    読者を育てる制度 | 佐々木譲の散歩地図
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    copyright 2011/01/24
    佐々木譲氏がブログに書かれていた。
  • 世界中でダウンロード | 佐々木譲の散歩地図

    『サーカスが燃えた』、iPad向けブックカテゴリ無料AppでじわじわDL順位が上がっているそう。現在20位。アプリの販売レポートでは、アメリカほか、ブラジル、カナダ、フランス、イギリス、イタリア、チリ、メキシコでDLされている。もちろんその絶対数は少ないけれども、自分たちは「全世界に」発信したのだという実感。 アプリ紹介サイトはここです。 http://appbox.jp/i/detail/278661/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%81%8C%E7%87%83%E3%81%88%E3%81%9F;jsessionid=6E668AAA328A846F1A6B3B4AA70B4DFA.abx1?utm_source=appbox&utm_medium=1&utm_content=button

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  • 『サーカスが燃えた』App Storeで配信開始 | 佐々木譲の散歩地図

    iPad版電子絵『サーカスが燃えた』が、App Storeで配信となりました。日英二カ国語対応。無料です。 iPadユーザーのみなさま、いますぐダウンロードを。感想もお聞かせください。 電子絵『サーカスが燃えた』のサポート・サイトはこちらです。 http://www.jpbp.org/

    『サーカスが燃えた』App Storeで配信開始 | 佐々木譲の散歩地図
  • iPad版絵本の紹介記事 | 佐々木譲の散歩地図

    札幌のクリエーター仲間たちと、iPad版絵を制作中です。 この絵についての記事が、読売新聞に掲載されました。 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20101130-OYT8T00629.htm 記事には載っていないけれど、 イラストは札幌在住のイラストレーター、佐々木美保さん クリエーティブ・ディレクションは、(有)シーズ 翻訳は(株)グラデュウス 音楽は、札幌のミュゼット楽団ラ・ゾーヌ 技術面協力と発行は、札幌の雑誌社HAJ あくまでも表現の実験であり、iPadで何ができるかを試すプロジェクトです。編集者さんの目も通っていません。 べつの言い方をすると、商品としての電子書籍ではなく、手作り展示品です。なので無料配信。 数日中に完成。そのあとApple社の審査を受けて、審査に通ると配信開始ということになります。審査には最低でも2

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  • 電子書籍が本屋を消すのか? | 佐々木譲の散歩地図

    きょうの宝島社の全5段広告(わたしは朝日新聞朝刊を見た)は、議論を呼ぶことだろう。ヘッドコピー「屋のない町で私たちは幸せだろうか?」 その下に1行。「宝島社は、電子書籍に反対です」 この問いかけと、宝島社の宣言の論理的な関係がよくわからない。宝島社は、電子書籍が町の書店を消滅させると主張しているのか? 電子書籍が現実に市場に出てきたのは、Kindle(日語対応)とiPadが登場した今年だと言ってよいだろう。これ以前の電子書籍は、規模として無視できる。しかし、書店の減少は今年突然起こったのではない。ネットで数字を調べると、こうだ。 1992年 全国書店数22500 2001          20939 2010          14059 電子書籍が存在しないときから、書店は減少していた。とくにこの10年の減少数は多い。の流通問題を取り上げた佐野真一のルポ『誰がを殺すのか』刊行は

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  • 絵本をiPad配信します | 佐々木譲の散歩地図

    夏から進めていたiPad配信、絵制作プロジェクトの打合せ。札幌のイラストレーター佐々木美保さんの絵がほぼ完成。あとは、テキストの読ませかたなどを微調整。 わたしはテキストの提供と、要所要所でのコンセプトの確認のみという関わりかた。クリエイティブ・ディレクションは札幌のプロダクション、シーズにお任せした。技術的な部分は札幌の某雑誌社の協力(完成時に公表します)。 このiPad配信絵は、11月末ごろには完成、アップできそうだ。およそ2週間のAppleの審査期間を経て、12月上旬か半ばには、全世界配信となるだろう(日英二カ国語対応)。無料配信です。 この絵(いわばβ版)を、今週土曜日の一箱古市のトークショーで、好きのみなさんに見てもらうことを考えた。パワーポイントが使える機材を用意できれば、プレゼンテーション可能。明日、主催者さんと打合せよう。 このプロジェクトは、話題のiPad配信に

    絵本をiPad配信します | 佐々木譲の散歩地図
  • 『英龍伝』単行本化 | 佐々木譲の散歩地図

    江川太郎左衛門英龍の伝記小説『英龍伝』、単行化が決まりました。 日経BP誌上で30枚×12回の連載でした。原稿量は360枚。これを倍くらいに加筆の予定です。版元は毎日新聞社。 これでわたしの幕臣三部作が完結することになります。ノンフィクションとしては『幕臣たちと技術立国』(集英社新書)で、榎武揚、中島三郎助と並べて取り上げていましたが、小説としては江川英龍がまだでした。

    『英龍伝』単行本化 | 佐々木譲の散歩地図
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    copyright 2010/10/20
    うれしい! 絶対買う、絶対読む。
  • 佐々木譲の備忘録 : 新刊『カウントダウン』毎日新聞社から

    9月25日、『カウントダウン』が、毎日新聞社から刊行されます。 毎日新聞社の雑誌『の時間』に連載した『二度死ぬ町』の改題作品。「死ぬ」という語が内容に反してネガティブ過ぎるので、この改題となった次第です。 舞台は北海道のとある架空の旧産炭地。ボス市長の六選を阻もうと、市長選に立候補する若い市議の物語。 わたしは三年前、財政破綻した北海道・夕張市を長期取材していますが、このときの取材をもとにしています。自分の作品の系列でいうと、『愚か者の盟約』に通じる作品でしょう。ポリティカル情報小説です。 北海道大学教授で公共政策学が専門の宮脇淳先生に、監修をお願いしました。

    佐々木譲の備忘録 : 新刊『カウントダウン』毎日新聞社から
  • JR函館駅にある妄言 | 佐々木譲の散歩地図

    函館にJRで行ったのは久しぶり。かつての記憶とはずいぶん印象のちがったJR函館駅の通路で、奇妙な文句を見つけた。壁画の一部のようだ。 こう彫ってある。 「きのうの敵は あすの友 箱館解放一八六八年 二〇〇三 流政之」 「箱館解放一八六八年」って何のことだ? 明治元年に箱館(函館)は外国軍か圧政から自由になった? 榎軍統治下の時代を嫌った箱館(函館)市民も多かったという。だからこれが「一八六九年」(明治二年)と記されていれば、それは箱館戦争の終わりを意味しているのだとわかる。 でも「一八六八年」。もしかして、明治維新のことを言っているのか? しかし日中の幕府直轄地の中で、明治維新を「解放」と表現する土地があるとは聞いたことがない。函館だけ特別に幕府が圧政を敷いていたとも聞かないから、この「解放」の意味がわからない。それとも函館市民は、明治維新を気で「解放」と信じているのか? 明治維新や

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    copyright 2010/08/19
  • 『武揚伝』増刷 | 佐々木譲の散歩地図

    長いこと品切れだった『武揚伝』(全4巻、中公文庫)が増刷されます。 なにせ2400枚という大作なので、文庫化のときも誤植をつぶしきれていませんでした。今回あらためて校閲さんを通し、わたし自身も手を入れています。 今月25日の配です。

    『武揚伝』増刷 | 佐々木譲の散歩地図
  • 『北帰行』見本刷りが届く | 佐々木譲の散歩地図

    『北帰行』(角川書店)の見刷りが届いた。 『の旅人』に連載したもので、474p。かなり束のある単行。 奥付は今月末になっているけれど、今週後半には書店に並ぶかな。 警察小説ではなく、クライム・サスペンス。 ロード・ノベルにも分類できるかもしれない。 発想のヒントになった事件のひとつは、2001年に北海道・稚内市で起こっている。稚内に拠点を持つロシアン・マフィアのボスが射殺された事件。現場に居合わせたロシア人女性ふたりも重傷を負った。撃ったのはフランス国籍のヒットマンだった(未逮捕)。 また荒唐無稽な話を書いた、と思われたくないので、あえてこのことを記す。たぶん北海道以外では、ほとんど報道されなかった事件のはずであるし。

    『北帰行』見本刷りが届く | 佐々木譲の散歩地図
  • 直木賞を受賞しました | 佐々木譲の散歩地図

    小説家。社交と雑用を避けて、北海道東部の小さな農場で暮らしています。 このブログ内のテキストの引用・転載はご自由にどうぞ。

    直木賞を受賞しました | 佐々木譲の散歩地図
  • どうせすぐ撤回される、か? | 佐々木譲の散歩地図

    鳩山由紀夫総理の言葉だから、ほとんど考えもなしに出たものかもしれない。著作権保護期間の70年への延長に最大限努力するという発言。 しかし首相がJASRAC創立70周年のパーティに出席して挨拶すること自体、強い意味を持っているか。この団体は先日、某全国紙にも全面広告を載せていた。ロビィ活動にもかなりの予算を投入しているということなのだろう。 民主党政府は彼らにあっさり説き伏せられるほど愚かではないと信じたいが。

    どうせすぐ撤回される、か? | 佐々木譲の散歩地図
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    copyright 2009/11/19
    佐々木譲はやっぱりすごい。
  • ポツダム宣言受諾の夏 | 佐々木譲の散歩地図

    少し前の話題なのだが、わたしは8月12日に、某政令指定都市で開催されたシンポジウムを聴きに行った。 司会、山口二郎、パネリスト、佐藤優、原田宏二、郷原信郎、魚住昭。 すでに政権交代が前提で、警察、司法制度の改革をどう進めてゆくか、それをめぐる討論。200人ほどの席が用意された会場はほぼ満員。 佐藤優が言っていた。「官僚支配の打破には、最初の三カ月が勝負です。民主党は、政権を取ったらすぐに、すべての官庁に対して一切の書類の廃棄の禁止を通達すべきです」 じっさいには選挙前から、書類を組織的に廃棄し始めたところも出てきている。きょうは霞ガ関のすべての役所が、撤退を開始したドイツ軍の司令部状態か。 このシンポジウムでは、テーマに関連する閣僚候補について、個人名も出ていた。さほど無責任な発言とも聞こえなかった。 その前8月4日には、わたしは民主党のマニフェスト発表会にも行っていた。会場となったホテル

    ポツダム宣言受諾の夏 | 佐々木譲の散歩地図
  • Google問題で取材を受ける | 佐々木譲の散歩地図

    いわゆるGoogle問題で、共同通信の取材を受ける。和解積極賛成派はいまだに少数派だとのことで、わたしに取材申し込み。 何回か書いたことではあるが、繰り返せば。 この件は、自分の著作物が図書館に収蔵されることと、質的には同じことである。著作物が国会図書館に収められ、閲読サービスに供されること、さらにいつかその著作物の相対的な価値が上がってマイクロフィルム化される可能性があることを承認したのなら、Googleによるスキャンを拒否する理由はない。 Googleは公立図書館ではなく私企業である、という理由による反対意見もある。しかしいまやGoogleの検索サービスはインターネットの基礎インフラである。私企業だから、ということもスキャンを拒否する理由にはならない。しかも和解はGoogleの全文スキャンを非独占的権利としている。Googleに独占されたくないのなら、危機意識を持つ関係の機関も対抗し

    Google問題で取材を受ける | 佐々木譲の散歩地図
  • 日本文藝家協会が山分けするもの | 佐々木譲の散歩地図

    ペンクラブから、機関紙P.E.N.395号が届いた。 総会報告号であり、新理事が承認されたことを伝えている。 三田誠広氏が新理事のひとりとしてあいさつしており、Google問題や、国会図書館の蔵書のデジタル化問題について語っている。このひとの著作権問題に関する立場は前からわかったつもりでいたが、このあいさつの中でさらにわかりやすい説明があった。 三田氏「それから日文藝家協会では著作権管理をやっておりますが、これは協会に入会する必要はありません。協会に連絡していただきますと登録ができます。登録料は無料です。登録していただきますと、みんなでもらっている保証金があってそれを山分けすることになります。登録料を払う必要がない代わりに、何百円か入ってくるお金を協会に寄付していただくようにお願いしておりますので、結果的にはもらえないんですけれど、そういうものに加わっていただければ事務処理は日文藝

    日本文藝家協会が山分けするもの | 佐々木譲の散歩地図
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    copyright 2009/08/03
     ↑ 三田誠広氏らの不買運動じゃなく、佐々木譲氏のような人の作品の購買運動をやりたい。
  • 佐々木譲の備忘録 : 「わたしが法律だ」

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    copyright 2009/06/16
    「法律も具体的な個人の人格の反映である」