丹波篠山市の恐竜化石を 新属新種「ヒプノヴェナトル・マツバラエトオオエオルム」と命名 ~進化型のトロオドン科の初期進化の解明~ 1 ポイント ヒプノヴェナトルが進化型のトロオドン科であるトロオドン亜科の新属新種であることを解明。 ヒプノヴェナトルは第3末節骨に大きな力がかかり、前あしの機能が特殊化していたことを示唆。 トロオドン亜科の走行性への適応は、約1億1000万年前に東アジアで始まり、次第に後あしの構造を適応させていったことを示唆。 2 概要 兵庫県立人と自然の博物館の久保田克博研究員、北海道大学総合博物館の小林快次教授、兵庫県立大学の池田忠広教授の研究グループは、2010年と2011年に兵庫県丹波篠山市(当時は篠山市)の白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層から発見された恐竜化石の研究を行いました。本研究により、この恐竜化石がトロオドン科の中でも進化的なトロオドン亜科であることが