これらの問題を検出する為の色々なツールも存在しますが、mallocライブラリ側でも簡単なチェック機能が備えられています。これは予めライブラリ内に組み込まれている為、簡単に使用することができ、アプリケーション側の修正も必要ありません。ただ簡単な仕組みの為、余り詳細なチェックは行えません。上記の(1)と(2)には対応が可能です。以下、この機能の仕組みについて説明します。 これは環境変数MALLOC_CHECK_に特定の値を設定する事により、ライブラリ側にデバッグ機能使用の通知を行いチェック機能を働かせるものです。この機能はmallocのmanにも書かれています。ここではライブラリでの内部的な処理についても述べて行きます。 MALLOC_CHECK_の値はpublic_mALLOc()コール時の最初の処理でcheck_actionという静的変数に設定されます。これは、public_mALLO