15日アメリカのリーマン社がチャプター11に基づく破産申請を出したことで、日本国内にも激震が広がっている。とりわけ大きなショックを受けているのはリーマン社員だ。日本のリーマンは3000万人とも言われる。その全員の未来に突如暗雲が立ち塞がったかっこうだ。 リーマン社は、なまいきな新卒やスダレハゲの中年、窓際族など全世界のあらゆるリーマンを雇用する世界最大の企業。経済規模は有名コングロマリットの「月極」にも匹敵する。しかし、このところ 社員の加齢臭がひどい 酔うとネクタイでハチマキをする などスキャンダルが続発。取引先から敬遠され、業績悪化が深刻となっていた。 東京・新橋で働くリーマンの鈴木義夫さん(60)も、いわゆる団塊の世代としてリーマン入りし、高度成長期の日本を支えてきたひとり。定年まであとわずかというこの時期のリーマン破綻は、まさに寝耳に水だ。16日はとりあえず出社したものの、得意のセ