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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (13)

  • 全国のボンクラども! 劇場につどえ!「第9地区」 - 深町秋生の序二段日記

    とにかく「第9地区」はすばらしい。すばらしかったですよ!! オールタイムベスト級の大傑作だ。映画の話である。 去年の破壊しまくり映画エヴァンゲリヲン破」も男の子度数が異様に高かったけれど、「第9地区」もまた男の子の欲望をパンパンにつめこみすぎて、そのまま爆発してしまったような血と殺戮の夢工場であった。三角マークがまぶしい昔の東映暴力映画のように埃っぽく、石井聰亙監督や深作欣二監督作品のような「お前ら全員敵だ!」という追いつめられた男の悲壮なギラギラ感、それにマッドマックス風のアナーキーな世界観とパワードスーツ。すき焼きとステーキとうな重がいっぺんに押し寄せるような映画だった。 南アフリカのヨハネスブルグ上空に超巨大な宇宙船が不時着。「すわ、何事」と人間たちは驚くが、船のなかにいるのは栄養失調に陥った使いっぱしりのエイリアンだけ。頭のいい上層部はみんな死に絶えてしまって、粗野で即物的な奴隷

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  • 深町秋生の序二段日記

    どう感想をまとめていいのかわからなかった。 こうの史代の長編「この世界の片隅に」の下巻が発売された。「夕凪の街 桜の国」以来の衝撃を与えてくれたと思う。すでに名うてのコミック評論家たちの熱すぎる評があちこちでアップされている。私も瞼が赤くなるほど泣いた。 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/konosekaino-katasumini2.html(こうの史代『この世界の片隅に』下巻 紙屋研究所) http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-6b07.html(オールタイムベスト『この世界の片隅に』: 漫棚通信ブログ版) http://d.hatena.ne.jp/kaien/20090507/p1(すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。 Something Orange) 物語自

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  • 深町秋生の序二段日記

    派遣村に関する騒動を見ていると苦々しい寂しさが湧く。すっかり出遅れてしまったけれど。 で、今が極貧社会なのだという実感が湧いた。それまでだって貧困社会だとは思ってはいたが。 http://d.hatena.ne.jp/kechack/20090109/p1(政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 Munchener Brucke) http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20090109/1231512798(個人的にはこういうことをいえる人はすごいと思う。土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。) あらゆる理由をこしらえて、どうにかして派遣村をバッシングしたい。「あそこに集ってるのはアカと怠け者に決まっている! そうであってくれ!」という必死さ。「タバコ吸う余裕があるなんて!」とか当に目のつけどころがすごいと思う。そのエネルギーを横峯さくらのオヤジとか、JK大好き義家先

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  • 深町秋生の序二段日記

    あの軍人さん、あれは一体なんなんだ。 驚いたが、とにかく違和感が残った。例の航空幕僚長更迭&退職の件である。 彼が書いた論文の中身にしても、自衛隊のエリート高官のわりにはひどく低レベルなものであり、歴史修正主義の内容がどうのこうのというよりもまず論文の書き方自体を覚えるべきだろう。(章立てもなく、だらだらとカラオケみたいにメリハリもなく書き続けるさまは、まるでゼミに入りたての学生の文のようだ) これまで「戦前」なるものを美化する人たちを多く見てきた。自衛隊のなかにそうした思想や哲学を持つ人間がいることも想像できる。私にしても戦後の価値観がベストだとは思っていないし、戦前の右翼や国粋主義者から学ぶところもいっぱいあると思っている。 しかしだからこそ違和感がぬぐえなかった。あの威勢のいい記者会見なんかを見ていてそれはさらに強まっていった。これまでの問題発言や論文の応募、反省もないまま自説を述べ

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  • 深町秋生の序二段日記

    作家石原慎太郎は、前にいたやじ馬の尻に銃弾が当たるのを見た。 昭和40年7月、うだるような暑さに包まれた東京の夕刻。渋谷でのことである。 すでに渋谷は異様な事態に陥っていた。駅前(タワレコのほうだった……)にある「ロイヤル銃砲店」をぐるりと警官やパトカーが取り囲み、またその周囲には、ライフルの銃弾が無差別に飛び交っているにもかかわらず、数千人のやじ馬が集まっていた。石原もまた「渋谷がえらいことになってるぞ!」と友人から聞き、三崎のヨットハーバーに向かう予定を変更して、やじ馬の一人にくわわったのだ。 すでに山手線もストップしてしまい、まるで電線に止まった鳥のように線路には多くの人々が集まっては、事件の行方を見つめつづけ、あるいは店に向かって投石を繰りかえしていた。空には爆音を轟かせながらヘリコプターも飛んでいる。ロイヤル銃砲店に立てこもった少年が次々とライフルを発砲し続けたため、警官とやじ馬

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  • 深町秋生の序二段日記

    ケータイ小説や山田悠介の小説がひどい。 という話をよく聞く。しかし大ベストセラー、映画化されて大ヒット、マンガ化されてメディア展開だ。 「中学生が教室で回し読みする落書きみたいな話」といった批判は多いし、実際のところ私もそう思ってしまうのだが、それをして「今の若者の文化が低レベル」といった思い込みもちょくちょく見かける。しかしそれは違うのではないかなと思う。 別に若者擁護をしようというのではなくて(若者の文化なんか知らないしな。携帯でメールも打てないし)、ふいに自分が過ごしてきたガキの頃の文化の馬鹿馬鹿しさを思い出したからである。 団塊ジュニア世代には常識みたいな話だが、当に冷静に振り返ってみると、80年代のガキ向け文化というのはかなり狂っていたと思う。ファミコンという新興娯楽が一気に日中を席巻したかと思うと、ゲーム会社がゲーム名人なる子供達のヒーローを仕立て上げた。ハドソン社の高橋名

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    cubed-l 2008/01/23
    反応している層が違うからとしか/それはそれとして風魔の小次郎を誰も挙げてくれないのが悲しい
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    橋下弁護士の立候補で慄然としたのは、やしきたかじんや島田シンスケに電話でおうかがいを立てたという件だった。彼らに「やれ」といわれたから出馬を決めたらしい。 なんだろう。他の世界だったら袋叩きに遭う話ではないか。「や、出ないつもりでしたけど、医師会の理事長が出ろというものですから」とか「労組の書記長が出馬を許してくれましたから。最初は出るつもりはなかったんですけど」なんて会見する馬鹿がどこにいるというのだ。 しかしまあタレント議員にはうんざりだ。しかしネットやメディアで「なぜ自公はタレント候補を立てるのか!」なんて怒りの意見を見かけるが、それはちょっと違うと思う。自公だからタレント候補を立てるのだ。 自民党はあらゆる大組織とつるんで生きてきた歴史がある。郵政、金融、土建、農業、漁業、医者、製薬会社、防衛、パチンコ警察、暴力団。つるめなかったのは労組とインテリぐらいだろう。しかし小泉安倍のネオ

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    cubed-l 2007/12/13
  • 深町秋生の序二段日記

    昭和30年代が好きだ。 なぜならそこにあるのは混沌と暗黒の世界。右翼はいつ起きるかわからない革命に怯えて政治家や出版社を襲い、左翼は大勢で道端や国会や大学で暴れまくった。長嶋が天皇の前でホームランを打っていた頃に、熊の漁民は有機水銀たっぷりの魚をべて苦悶していた。正義のヒーロー力道山はドラッグと酒にトチ狂い、目の前にあるものすべてをぶん殴った。 高度成長期の東京はオリンピックに向けて大工事。騒音と埃と神風トラック、神風タクシーが行きかうやかましい街だった。増える車の台数に道がおっつかず、そこいらで大渋滞が起きていた。環境保護という概念は確立されてはいないために、煙突からは有害な黒い煙がもくもくと吐かれ、東京湾には得体の知れない物質の混じった廃液が垂れ流し。 輸送に明け暮れる国鉄は鶴見と三河島と宇和島で大事故を起こし、100人単位で乗客をあの世に送った。戦争の苦しみを知っていた規律正しい

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  • 深町秋生の序二段日記

    あの名古屋の殺人事件にゾクっときてしまった。加害者がケータイサイトで知り合ったというやつ。あれはペッパーランチ事件と同様に背筋が凍った。 去年あたりから、心が寒くなるような犯罪が目白押しだ。過去と比べても、こんなに心が寒くなるようなことはない。昔だってヤバい犯罪はたくさんあったが、昔と今とでは犯罪の質がなんか違うのである。なにか末期的な感じがする。 去年起きた秋田の連続幼児殺人事件。それにペッパーランチ事件、そして今回のケータイサイト「闇の職業安定所」事件。この3つに強烈な寒さを感じた。その寒さの正体がよくわからなかったのだが、最近になってようやくわかった。 この3つの事件に共通するものとして、加害者らの理解しがたいズサンさというものがある。秋田の鈴香容疑者にしても、ペッパーランチの非道店長にしても、今回の3人の犯罪者にしても、あまりの計画性のなさに愕然とさせられる。名古屋の場合などは、人

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    cubed-l 2007/08/31
  • 街の奴ら、みんなぶっ殺してやる! - 深町秋生の序二段日記

    http://www.86kashiwa.net/street/stmn_GD.htm(ストリートミュージシャン認定ガイド) 超光速更新。ダメだ。やっぱり腹が立つ。 その昔、故中島らもは「ロックやりたかったら道端でやれ!」と青少年にクンロクしたものだが、どうやら道端でもやらせてもらえないようだ。 私たち柏駅周辺の商業関係者は、行政と協力し柏駅周辺をイメージアップしていくために、ストリートミュージシャンの若さと情熱を応援します。 ああ、やだやだ。愛されるミュージシャンになりましょうってか? 抑圧的な官より質が悪い。は、カッペタウンを活性化させるための音楽でありますか? 上官どの。理解者面しやがって。お前らスーパー右翼かよ。豚野郎。そんな許可取るぐらいなら、田んぼで君が代歌ってたほうがマシだ! 馬鹿野郎! 全部核ミサイルで灰にしちまえ! いくらおしゃれぶっても、カッペ野郎はカッペ野郎だ! 柏の

    街の奴ら、みんなぶっ殺してやる! - 深町秋生の序二段日記
  • 深町秋生の序二段日記

    http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/seiron/34073/ 今さらあの品格爺様をけなしたところで、肥溜めに向かって「てめえはクソだ」となじるくらい意味がないと思ってスルーしていたけれど、やっぱりこういうせんずり文章を見るとムカムカしてしょうがないので内容を勝手にいじってみた。ふざけやがって。いつかきっと、でかいと勘違いしているてめえのナニを切り取って口に突っ込んで黙らせてやる。 若い人たちへのの年賀状(勝手に改訂) ■人類が誇れる文化を生んだ日 ≪してはいけないこと≫ 新年おめでとうございます。君にとって、日そして世界にとって、今年が昨年より少しでもよい年になるように祈っております。といっても、少しでもよい年にするのは実は大変なことです。 君の生まれたころに比べ、わが国の治安は比較にならないほど悪くなっているとよく言われますが、

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    cubed-l 2007/01/18
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    http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061022&j=0022&k=200610220665(福岡中2自殺 いじめ集団1年前からしつこく 死後「せいせいした」) http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061022&j=0022&k=200610220665(上の記事のブクマ) ホットな話題、いじめである。 で、このニュースには嫌悪感を覚えた。まあ普通に少年らにも覚えなくもないが、一番醜悪だと思ったのはこの記事そのものに対してだった。もう報道という範疇を越えて、「このクソガキども、ひどいやつらでしょう? さらし者にしちゃいますね」というペンによる思い上がった懲罰、制裁行為としか感じられなかったからだ。 スポーツ新聞やオヤ

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    cubed-l
    cubed-l 2006/10/25
    自分の言動を第三者の視点で見つめることが出来るか/流されていないか
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    もうムカつくニュースもブログも読みたくはない。 身体に悪いし、もうこれ以上私を激怒させるなよと勝手に祈りながらも、ついつい目にしてしまう。で、やっぱり激怒してしまって、フラフラになる毎日である。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20060720%23p1(空中キャンプさんの「自殺なんかしたらだめに決まっているじゃないか」すでにブックマークで批判させてもらったので直リンは止めておく) 訳知り顔をしながら侮蔑的な物言いがあちこちに見られ(引用された新書もはなはだ不愉快。何様なんだろうな)、悲しささえ覚えたテキストであるが、ふいに思い出したのがネットアイドルのはあちゅう氏の有名なこれである。 http://blog.livedoor.jp/springflavor122/archives/50165246.html

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