業界の常識、リーダー企業の強みは、ともすると弱みにもなり得る。「資源を持っていない」ことを強みとして、リーダー企業に同質化されない「不協和戦略」について、事例をもとに論じる。 資源を持つ事による不協和の発生 前回のニッチ戦略に続き、今回はリーダー企業に不協和を起こさせ、その結果同質化されない「不協和戦略」について説明しよう。 ①同質化と不協和 リーダー企業の戦略定石として、同質化政策が一番容易であることは初回に述べた。下位企業にとっては、保有する経営資源が劣るため、リーダー企業に同質化されない戦略を採る必要がある。それでは、どのような場合にリーダー企業は同質化しにくいのであろうか。リーダー企業の同質化に関しては、図表1のように、canとwillの視点から4つの状況がありうる。このうち、同質化したいのにできない場合(will & can’t )と、同質化できるのにしたくない場合(can &
![企業の絶対的な強みは、アキレス腱でもある 競争しない競争戦略【第3回】 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6e554a126d32bdf66ab5dca20c10241dd30a8b19/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdhbr2.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F6%2F7%2F-%2Fimg_6761fb6cf2650854d786b51b4718d5b1160224.jpg)