2.2 UWB無線技術の特徴 Impulse RadioによるUWB方式ではDS-SS方式のように拡散符号のチップの時間幅を小さくすることによって帯域を広げるのではなく,Time Hopping(TH)された1ns以下の時間幅を持ったパルス(モノサイクル)のベースバンド信号を複数送信することによって非常に広い帯域を占有するようになっている.したがって,搬送波を用いて変調するときよりも更に広い帯域で,スペクトル電力密度を低減して伝送する.その結果,高い秘匿性や干渉への耐性,到達時間の分解能力を有する. UWBでは,伝送する周波数帯に情報信号を乗せる搬送波を使わず,代りにインパルス状のベースバンド信号で伝送する点が特徴である. UWBでは非常に広い帯域を用いることに依存して,次のような特長がある.