世の中の受発注によるソフトウェア開発には、両極端がある。一つは、「誰もいない開発」。もう一つは、「おまとめしておきました開発」。 全員集合なのに「誰もいない開発」 「誰もいない開発」は、プロジェクトや開発の進め方をどうしていくべきか、誰一人考えられていない状況のこと。いろいろと「こうすべし」「ここが課題だ」と意見だけは出てくるが、主体的な行動が取られることは無い。 業を煮やした発注側の指摘も、受注側のテコ入れ人材の指摘も、会議で波紋は呼ぶが、少し揺れて消えていく。いずれにしても、行動に落ちていかないため、言葉として宙をしばらく漂うだけ。「前回のあれどうなった?」で場には、再び波紋が広がるが、大した結果には繋がらない。 結局は身をもって引っ張っていくような人物が出てくるまで、状況は変わらない。どれだけ発言があったとしても、行動に落とし込むまでは。言葉だけ重ねても状況は一歩も進んでいかない。